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Public Sector

軍事的相互運用性の実現: モダナイゼーションの触媒としての API

2024年1月30日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2024 年 1 月 25 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

API(アプリケーション プログラミング インターフェース)は、複数のテクノロジーやデバイスが連携を必要とする複雑な課題に取り組む機関にとって、強力なツールです。API は、さまざまなアプリ、データポイント、プラットフォームをつなぐブリッジとして機能し、サプライ チェーンのロジスティクスからデータのモダナイズまで、あらゆる処理を支援するシステムを構築します。連邦政府にとって、API は、ミッションのニーズに合わせて拡張できるシステムを作成する手段でもあります。

API とは

API は、組織のデジタル エコシステムへのプログラム可能なアクセス ポイントであり、アプリケーション、デバイス、ウェブサイトが必要なデータにアクセスできるようにするデジタル インターフェースとして機能します。API は、より高いレベルの相互運用性とデータサイロの削減によって運用をモダナイズしたい組織にとって非常に重要です。同じデータに複数のデバイスやプラットフォームからアクセスする必要がある場合、API はそれを実現するゲートウェイとなります。

API 管理による効率性の向上

マルチシステムの運用を管理する従来のワークフローでは、デベロッパーは、あらゆるデバイス タイプとデータ タイプについて、異なるチャネルを構築する必要があります。また、これらのチャネルは、それぞれ最新のセキュリティ基準に対応し続ける必要があり、このタイプのシステムが生み出す負荷はさらに大きくなります。そのため、こうしたシステムの管理は必然的に非常に複雑になり、費用もかかります。API 管理のないマルチシステムの運用は、採用される新しい技術ソリューションが各ミッションのニーズを満たす必要があるため、進捗を妨げる可能性があります。

API 管理があれば、デベロッパーは各データやデバイス タイプをつなぐチャネルを維持するために必要なリソースを削減できます。Apigee のようなツールは、すべてのチャネルにわたる API トラフィックの調停と、フロントエンド システムとバックエンド システムへの迅速な変更を処理します。これは、バックエンド システムのデジタル タッチポイント(ソフトウェアによって生成されたデータなど)から切り離された、消費アプリケーション(デバイス上のアプリなど)に、標準化された API インターフェースを提供することで機能します。デベロッパーはまた、すべての API トラフィックに一度でポリシーを適用できるため、セキュリティとシステムの可視性の維持が非常に容易になります。API 管理システムは、新たなデータドリブンの可能性を解き放つことができ、公共部門、特にモデリング、シミュレーション、デジタルツインを扱う機関にとって有用です。

API 管理が米国空軍の任務達成を支援

米国空軍(USAF)は、Apigee の力を活用してシステムを統合し、数々の困難な課題に対処しています。

USAF Rapid Sustainment Office(RSO)

世界中に駐留する何千機もの米空軍機を維持するという目標の達成には、困難が伴います。何百ものデータポイントにより変数が生み出され、各航空機が任務遂行に備えるために必要な意思決定に影響を与えます。航空機を整備するためのよりサステナブルなエコシステムを構築するために、USAF RSO は Google Cloud と提携し、Apigee を採用しました。API を利用することで、多数ある従来の USAF オペレーション システムとロジスティクス システムを F-15 フリート用の統合ダッシュボードに統合することに成功しました。この統合システムは、USAF の全デバイスにわたる数百のデータポイントを管理し、RSO の Project Lighthouse の一環として、費用削減、生産性向上、メンテナンス準備の最適化に役立っています。

第 19 空軍のパイロット訓練転換プログラム

第 19 空軍のパイロット訓練転換(PTT)プログラムは、Apigee を採用することでパイロット訓練のアプローチに革命をもたらしました。2019 年、米国空軍の新しいパイロットの訓練費用は、航空機の種類に応じて 100 万ドルから 1,100 万ドルかかっていました。この費用を軽減するため、司令部は Apigee を活用して、訓練生中心のパイロット訓練エクスペリエンスを作成し、コンテンツ、講師、先進技術へのシームレスなアクセスを実現しました。これにより、学習管理、テストや認証、フライト シミュレーションなどを統合し、パイロットが訓練で使用するデバイスからアクセスできるようになりました。API 統合の力を借りて、第 19 空軍 PTT は、パイロット志願者向けのカリキュラムにおいて、最高水準のアプリケーションのネットワークをキュレーションしています。

人工知能(AI)の優位性の活用や、世界中に駐留する戦闘員のサポートなど、Apigee の API 管理が任務の目的に沿ったソリューションの構築にどのように役立つかについての詳細は、こちらからお問い合わせください。

-Google Cloud、テクニカル デリバリー エグゼクティブ Russ Kole

-Google Cloud、シニア セールス マネージャー Jason Beattie

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