クラウド テクノロジーでアフリカの食料不安を緩和し、栽培から食料品販売までのサイクルを変革する

※この投稿は米国時間 2023 年 5 月 24 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

これまで、今食べているバナナがどのようにして行商人や食品販売店に届いているのか、疑問に思ったことはありませんか？フード サプライ チェーンは控えめに言っても複雑です。しかし、多くの組織が最新のテクノロジーを駆使して簡素化に取り組んでいます。

Twiga Foods は、ケニアにおけるバナナの供給に大きく貢献しています。同社は、農家と食品販売店の栽培から食料品販売までのサイクルを最適化することに注力しています。この取り組みでは、廃棄物を最小限に抑えながら入手可能性を最大限に高め、サプライ チェーン全体にわたってすべての関係者を支援することを目的とした高度なテクノロジーを駆使しています。

Twiga Foods のサイト信頼性エンジニアリング マネージャーである Victor Mshindi 氏は、次のように述べています。「当社の使命は、より優れたテクノロジーを活用してサプライ チェーンのあらゆるステップを改善し、アフリカの食品小売市場を変革することです。食料安全保障は、アフリカだけでなく全世界で深刻な問題となっています。当社は、デジタルツールを使ってこの問題に対処しようと努めています。」

この目標を達成するため、Twiga Foods は自社のサプライ チェーンを可能な限り効率的かつスケーラブルにする必要がありました。Google Cloud とパートナーの Incentro がこの取り組みをどのように支えたのか、見ていきましょう。

連携してプラットフォームをゼロから成長させる

Twiga Foods が Google Cloud を使い始めたのは、まだスタートアップだった頃です。会社が成長するにつれて、Twiga Foods は小規模なエンジニア チームをプラットフォーム開発に集中させ続けるため、メンテナンスや管理の負担をできる限り減らす必要があることを認識しました。

「迅速にスケールアップしたかったのですが、Google Cloud に移行する前は不可能でした。Google Kubernetes Engine（GKE）をデプロイし、パートナーとして Incentro と連携して以来、当社はビジネス全体の成長を柔軟かつ効率的に支援できるようになりました」と、Mshindi 氏は述べています。

Incentro との関係は、請求とコンプライアンス管理を改善する手段として 2021 年に始まりましたが、Twiga Foods はこのパートナーが提供するすべての価値をすぐに認識しました。たとえば、Twiga Foods は現在、新しいスタッフを採用してオンボーディングすることなく、Incentro を利用してエンジニアリング サポートを受け、プラットフォーム内の技術的な問題に対処しています。

Incentro には Google Cloud に関する認定された専門知識があるため、Twiga Foods はプロビジョニングとデプロイを決定する際にも、このパートナーからサポートを受けています。また、Incentro は必要に応じていつでも、Google Cloud のプロダクト エンジニアを関与させています。

Mshindi 氏は次のように述べています。「Incentro は、Google Cloud テクノロジーを熟知しているだけでなく、多くの企業と連携してその価値を最大化してきました。外部の人間の視点から何かを得ることができるため、これは当社にとって非常に貴重です。Incentro は当社の取り組みに自信を与えると同時に、ブランディングの観点からワークショップを通じて Google Cloud とのコラボレーションを実現してくれます。その結果、Google Cloud とのパートナーシップに興味を持つ人材をより多く集めることができるようになりました。」

地域の需要に合わせたスケーリング

Twiga Foods の成功の要となっているのは、GKE への移行です。ボタンをクリックするだけでスケールできるマイクロサービス アーキテクチャをサポートしているからです。Twiga Foods は栽培シーズンだけでなく、一週間の中でも買い物客の数により需要が大きく変動することを考えると、これはとても重要です。

「GKE は自動スケーリングに優れているため、リソースを最適に管理できます。ピーク時やオフピーク時の需要に合わせて、コンピューティング能力を即座に調整できます。また、サービスを向上させる新機能のリリースもより迅速に行えます。当社は常に、新機能の開発と生産性やビジネスの信頼性とのバランスを考えています。GKE は、このバランスを保つのに役立っているのです」と、Mshindi 氏は述べています。

一日の中で需要が変動する時間帯は、部署によって異なります。たとえば、Twiga Foods のセールスチームは、日中の午前 9 時から午後 9 時までの注文時間帯に最も活発に活動しますが、サプライ チェーン チームでは、注文が完了するまでの夜間に活動が活発になります。Twiga Foods は、GKE の自動スケーリング機能を活用して、需要の急増に難なく対処しています。

GKE と Incentro によるサポートが組み合わされたおかげで、サイト信頼性エンジニアリング チームは、プロダクト エンジニアリング チームを支えるツールの開発に集中できるようになりました。農家や食品販売店の生活がサプライ チェーン頼みのため、Twiga Foods もこれらのテクノロジーを活用して、信頼性と稼働時間を最大化しています。

Mshindi 氏は次のように述べています。「あらゆるワークロードを自動的かつ最適に処理する GKE の能力を信頼しているからこそ、夜は眠り、日中は集中力を維持できます。結果として、ソフトウェア開発に多くの時間を割き、エンジニアリング チームの影響力を高めることができました。ビルドとデプロイの高速化は、最終的にはお客様に利益をもたらします。」

アフリカ全域のフード サプライ チェーンに革命を起こす

Twiga Foods は、データ ウェアハウス用の BigQuery やビジネス インテリジェンス用の Looker Studio など、さまざまな Google Cloud プロダクトを追加で利用してビジネスを支えています。これらのソリューションの主な利点は、制限なしでスケールできることです。同社は、ケニアとウガンダでの成功を、他の西アフリカ、中央アフリカ、東アフリカの国々でも再現したいと考えています。

Mshindi 氏は次のように述べています。「Twiga Foods は、農家、小売業者、消費者を支援するプロダクトの構築を通じて、生活を変革することを目指しています。デジタル サプライ チェーンに対する当社のアプローチは、費用の削減、入手可能性の改善、食品品質の向上です。Google Cloud や Incentro と連携して必要な食料をより早くより安く人々に届けることで、Twiga Foods はアフリカで大きな成功事例になるものと信じています。」

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