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Panasonic Automotive、C4A-metal と vSkipGen で自動車のイノベーションを加速

2026年8月6日
Yarden Halperin

Product Manager, Google Cloud

Senthilnathan Subramanian

Senior Staff Architect, Panasonic Automotive Systems

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※この投稿は米国時間 2026 年 7 月 21 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

自動車業界がソフトウェア定義車両への移行を加速させるなか、コックピット ドメイン コントローラ(CDC)は次世代の車内エクスペリエンスの中核になりつつあります。柔軟でハードウェアに依存しない環境において、CDC ソフトウェアを迅速に開発、テスト、検証できる能力は、イノベーションと市場投入までの時間短縮にとって極めて重要です。しかし、物理ハードウェアの制約や高性能グラフィックスへの要件は、グローバルな開発チームにとって大きな課題となっています。

Panasonic Automotive の vSkipGen™ は、こうした課題に対処する次世代の CDC 仮想化プラットフォームであり、現在、Google Cloud の C4A-metal(Axion ベアメタル サービス)で検証が行われています。Panasonic Automotive の先進的な Unified HMI™ リモート GPU オフロード技術と、Android Automotive OS(AAOS)および Android SDV のサポートを統合した vSkipGen は、コックピット ソフトウェアの開発と検証のための堅牢なクラウドネイティブ ソリューションを提供することで、ハードウェアの制約に縛られることなくイノベーションを推進できます。

Google Cloud は、ワークロードに最適化されたインフラストラクチャを提供することで、各タスクに適したリソースを確実に利用できるようにしています。C4A-metal インスタンスは、Axion 仮想マシン ファミリー全体と同様に、Google Cloud のカスタム Arm ベースの Axion アーキテクチャ上に構築されています。C4A-metal は、96 個の vCPU、2 種類の DDR5 メモリ構成(384 GB、768 GB)、最大 100 Gbps のネットワーキング帯域幅を提供するほか、Google Cloud Hyperdisk の各タイプ(Balanced、Extreme、Throughput、ML を含む)を完全にサポートしています。また、他のベアメタル ポートフォリオと同様に、C4A-metal には Titanium が搭載されています。Titanium は、マルチティア オフロードとセキュリティのための重要なコンポーネントであり、Google Cloud のインフラストラクチャの基盤となっています。

要求の厳しいワークロードに対応する高パフォーマンス

C4A-metal は、実際の挙動を正確に再現する必要がある、車両コックピットのデジタルツインの作成などの複雑なタスクに特に適しています。従来、ソフトウェア定義車両への移行には、高価で希少な物理的なプロトタイプに依存してきましたが、C4A-metal は、ベアメタルならではの高パフォーマンスとハードウェア レベルのアクセス性をクラウドのスケーラビリティと組み合わせることで、この課題を克服します。

Panasonic Automotive は、C4A-metal を活用することで従来のハードウェアによるボトルネックを回避し、複雑な仮想化タスクを実行しながら、次世代のコックピット ソフトウェアの開発を加速しています。

「Google Cloud の Axion ベアメタルは、当社の vSkipGen™ プラットフォームに大きな変革をもたらしました。スケーラブルで高性能な Arm ベースのインフラストラクチャを提供する C4A-metal により、ターゲットとなる自動車用ハードウェアの挙動に極めて近い状態で、本番環境向けソフトウェアをクラウド上で開発、テストできるようになりました。このように、クラウドと車載側の環境がビットレベルで一致することで、高価な物理プロトタイプへの依存度が低減し、検証効率が向上し、テスト カバレッジが拡大し、次世代のコックピット プラットフォームの市場投入までの時間が短縮されます。」 - Panasonic Automotive Systems America、CTO、Andrew Poliak 氏

自動車メーカーは、C4A-metal で vSkipGen と Unified HMI を活用することで、ハードウェアに依存しないクラウドネイティブな環境において、AAOS スタック全体の構築、テスト、検証が可能になるとともに、物理的な依存から脱してスケーラブルなデジタルツインへと移行できます。

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図 1: Unified HMI ソリューションの概要

vSkipGen の仕組み: Cuttlefish によるコックピットの仮想化

Panasonic Automotive の vSkipGen は、物理的な CDC ハードウェアのデジタルツインとして機能し、Android 仮想マシン用のハードウェアに依存しない環境を提供するために、Android Cuttlefish のコンポーネントを使用します。vSkipGen の中核には、crosvm(Chrome OS 向けに開発されたセキュリティ重視のオープンソース VMM)をベースに構築された、クラウド向けに最適化された仮想マシンモニター(VMM)があり、この VMM は、ハードウェア支援の仮想化に Linux KVM(カーネルベースの仮想マシン)を利用します。VMM バックエンドは、セキュリティ、スケーラビリティ、パフォーマンスを向上させるために Rust で実装されています。C4A-metal でフルスタックを実行することで(図 2 を参照)、開発者はクラウドで完全な AAOS イメージを起動できます。これは、物理的な車両で実行されるソフトウェアとまったく同じように動作します。

このプラットフォームは、VirtIO 標準を使用して、音声、GPU、センサー、カメラ、コントローラ エリア ネットワーク(CAN)、Bluetooth、Wi-Fi など、主要な周辺機器をすべて仮想化します。この VirtIO ネイティブのアプローチにより、開発者は物理ハードウェアとまったく同じように仮想デバイスとやり取りできます。さらに、vSkipGen では自動車用シミュレータやソフトウェア イン ザ ループ(SiL)環境とシームレスに連携して、包括的なシナリオやエッジケースの検証が可能なため、ソフトウェアの検証や自動テストスイートの実行を行うことができます。これにより、物理的なプロトタイプを早い段階で確保する必要がなくなります。

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図 2: vSkipGen Cockpit の仮想化アーキテクチャ

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図 3: リモート GPU レンダリングのフロー

Unified HMI で作業場所を問わずグラフィック処理を高速化

高性能なグラフィックスは現代の運転体験において不可欠ですが、仮想環境でのレンダリングは困難を伴う場合があります。Panasonic の Unified HMI は、HMI レンダリングを特定のハードウェアから切り離すことで、この課題を解決します。軽量な Unified HMI コンポーネントは VM の外側で動作し、Cuttlefish インスタンスから OpenGL ES コマンド(レンダリング対象のデータ)をオフロードして、Google Cloud 上の GPU 搭載コンピューティング リソースに渡します。これらのリソースは、ハードウェア アクセラレーションを使用してワークロードを処理します。レンダリングされた UI は、低レイテンシの WebRTC を使用して、任意の標準ブラウザにストリーミングされます。これにより、世界中の開発チームが、作業場所を問わず、忠実度の高いビジュアルをリアルタイムで利用できるようになります。

Unified HMI は、複数の電子制御ユニット(ECU)と仮想マシンにまたがる統合された仮想ディスプレイ レイヤを確立し、アプリケーションがシステム内のどこからでも任意のディスプレイにレンダリングできるようにします。 

ソフトウェア定義車両の開発におけるメリット

C4A-metal と Panasonic Automotive の vSkipGen を活用することで、ソフトウェア定義車両を開発するメーカーは以下のことを実現できます。

  • 物理ハードウェアが準備できる前に、Cuttlefish を使用してクラウドで AAOS ベースのソフトウェアを構築および検証する

  • 業界標準の VirtIO を使用して重要な CDC デバイスをエミュレートし、堅牢な本番環境グレードの検証を行う

  • インタラクティブなコックピット エクスペリエンスを任意のブラウザにストリーミングして、分散しているエンジニアリング チームをサポートする

  • 大規模な自動テストや CI / CD パイプラインをサポートするために、複数の隔離された CDC インスタンスを並行して実行する

  • 高価な物理ハードウェア プロトタイプの必要性を最小限に抑えることで、費用と環境への影響を低減し、持続可能な開発手法をサポートする

  • オープン標準、crosvm、Rust を基盤とする将来を見据えたアーキテクチャにより、セキュリティ、パフォーマンス、長期的な適応性を強化する

使ってみる

C4A-metal は世界中で一般提供されています。詳細については、一般公開ドキュメントをご覧ください。Google Cloud 向けに Unified HMI を備えた Panasonic Automotive の vSkipGen は、評価版のアクセスをまもなく開始する予定です。これらのソリューションがコックピット ソフトウェア開発の迅速化にどのように役立つかについて、詳細情報をご希望の場合は、vSkipGenSupport@panasonicautomotive.com までお問い合わせください。


免責条項

本書で使用されているすべての商標、商号、サービスマークは、それぞれの所有者に帰属します。

- Google Cloud、プロダクト マネージャー、Yarden Halperin

- Panasonic Automotive Systems、シニア スタッフ アーキテクト、Senthilnathan Subramanian 氏

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