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パートナー

Kramp は農業機器のサプライ チェーンをデジタル化し、農家の農業継続を実現

2023年12月1日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 11 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

農家は、農作物の栽培、収穫、出荷において、自分たちの力ではどうすることもできない多くの困難に直面します。その困難の一つとして、すべての農場運営において基本的要素でもある、機器を適切に管理し、いつでも稼働できる状態に保つということがあげられます。理論上は、これはまた、農家がある程度コントロールできるものでなければなりません。

70 年以上にわたってヨーロッパ全土の農家にサービスを提供してきた Kramp は、こうした問題を身をもって理解しており、適任のディーラーを通じて農家が迅速にスペアパーツを入手できるようにすることで成功を収めてきました。

オランダに本社を置く同社は、ディーラーとディーラーが必要とする製品やサービスを容易に結びつける高度な e コマース プラットフォームを使用したデジタル サービスを通じて、23 か国の顧客にサービスを提供しています。Kramp は農業におけるデジタル トランスフォーメーションのリーダーであり、デジタル製品カタログを導入した最初の欧州卸売業者です。その後、この種の卸売業者として初めてウェブショップを立ち上げました。

「ディーラーと農家の関係は極めて重要です。トラクターやその他の機器が故障したときに、ディーラーがいなければ大変なことになります」と、Kramp Group Kramp Hub のディレクター、Chiel Schutter 氏は言います。「農家は機器のディーラーに信頼を置いており、その信頼に応えるため、ディーラーは可能な限り早く部品を入手する必要があります。」

このブログでは、Google Cloud ソリューションとパートナーである Devoteam G Cloud のサポートが、Kramp の農家支援にどのように役立っているかを紹介します。

パーツの管理

Kramp はヨーロッパ全土に約 5 万の顧客を持ち、11 棟の倉庫を通じて 5,000 社のサプライヤーから 100 万点以上のユニークな製品を提供しています。現在、同社はデジタル化をさらに推し進め、注文の 95% をオンラインで受けています。中核となる B2B 事業は年間 12 億ドルの収益を生み出しており、企業対農家(B2F)プラットフォームである「Maykers」は成長を続けています。

可動部品が多く、市場からの需要も多いため、Kramp は高速で高効率のデジタル インフラストラクチャを必要としています。同社は、ルーティン処理には既製のアプリケーションを、サービスをさらに差別化するチャンスがあると判断した場合にはカスタムツールを適用し、状況に応じて使い分けています。

「当社は家族経営の企業であり、顧客が中断することなく作業できるよう、ディーラーに翌日配達で製品を提供しています」と Kramp のアーキテクチャ&セキュリティ担当ディレクター、Mirko Schuurman 氏は述べます。「私たちは、自動化されたセルフサービス オプションを数多く提供する最新の e コマース プラットフォームを開発したいと考えていました。Google Cloud は、私たちの目標を達成するのに最適な環境でした。」

Kramp は 2018 年に、Google Cloud を使ってプラットフォームを再構築する大規模プロジェクトを開始しました。Google Kubernetes Engine(GKE)は、需要の急増や減少、新しいアプリケーションの起動に対応して自動スケーリングを行う新しいマイクロサービス アーキテクチャの基盤として機能しました。

「当社では、GKE のネイティブ機能をすべて使用しています。利用を開始したときから非常に信頼性が高いです」と Schuurman 氏は言います。「GKE は、当社の e コマース プラットフォームのパフォーマンスを向上させるだけでなく、約 100 人の開発者とエンジニアからなるチーム全体のエンゲージメントを強化しました。チームは Google Cloud での作業を実に気に入っており、GKE の全機能を活用することで、人材を惹き付けるのに役立っています。」

Google Cloud パートナーである Elastic は、その Elasticsearch テクノロジーによりプラットフォーム全体の検索ニーズに対応しました。

「Elastic は当社の検索スタックの中核です。Elastic を複数のマイクロサービスと組み合わせて使用し、お客様に優れた検索エクスペリエンスを提供しています。Elastic Cloud を利用することで、インフラストラクチャを管理する必要がなくなるため、チームの認識負荷が軽減され、ビジネスの課題に集中できます」と Kramp Hub のファインダビリティ責任者、Eric Rongen 氏は言います。

Elasticsearch は、複数のシステムからのデータの高速かつ柔軟な取り込みとインデックス作成を可能にし、Kramp のウェブショップを準リアルタイムの変更処理により、常に最新の状態に保つのに役立っています。フィルタ、自動候補、カテゴリページといった Kramp ウェブショップの UX コンポーネントには、Elasticsearch が活用されています。

さらに Kramp は、Elastic をオーダーメイドのマイクロサービスや ML モデルと組み合わせて使用することで、検索エンジンの関連性を最適にチューニングし、取り込んだデータの価値を効果的に高めて顧客体験を向上させています。

また Kramp は同社のインフラストラクチャ モダナイゼーション プロジェクトの一環として、データ インフラストラクチャを BigQuery に移行しました。同社のウェブサイトとモバイル e コマース プラットフォームのデータ速度とデータ量を考えると、BigQuery が最適な選択であることは明らかでした。

「データ マネジメントと分析ツールの市場を調査した中で、Google Cloud が最も多くのものを提供してくれることがわかりました。当社のビジネスにとっては動きが遅すぎる 1 日 1 回のバッチ アップデートに制限されることなく、BigQuery は、ソースシステムからのログファイルや顧客インサイトなど、継続的にデータ ストリームを提供してくれるため、常に最新の情報に基づいて意思決定を行うことができます。BigQuery は、データを管理し、優秀なデジタル人材を獲得するという当社の目標に密接に合致しています」と Schutter 氏は言います。

パフォーマンス、効率性、革新性の向上

Google Cloud と 5 年間協業してきた Kramp は、今後の戦略的 Google Cloud パートナーとして Devoteam G Cloud を選びました。現在、Devoteam G Cloud は知識の引き継ぎ、トレーニング、コラボレーションを通じて、Kramp が Google Cloud ソリューションを最大限に活用できるよう支援しています。

Devoteam G Cloud は、Kramp の IT インフラストラクチャを改善し、費用削減を実現するための重要なパートナーです。また Devoteam G Cloud は、Kramp のインフラストラクチャのパフォーマンスと費用を最適化するだけでなく、Kramp のデータ ガバナンス、データ品質、データ モニタリング機能を向上させるツールの探索も支援しています。このパートナーシップは、Kramp の 3 つの主要分野にわたるデータガバナンスの包括的な戦略を定義する際にも役立つことでしょう。

「Devoteam G Cloud は、我々を目標の実現に近づけてくれる信頼できるパートナーです。より優れた財務管理とインフラストラクチャのサポートの組み合わせにより、私たちは最善の決断を下し、費用を可能な限り抑えることができます。これにより、日々の顧客体験を向上させ、より競争力のある価格を提供できます」と Schutter 氏は言います。

Devoteam G Cloud のサポートと、BigQuery や GKE といったパワフルなツールにより、Kramp はビジネスを拡大し、新しいサービスをより早く市場に投入できる体制を整えました。

「モバイルアプリのような新機能の製品化までの時間を短縮し、Maykers の B2F ビジネスを迅速にサポートできます。データの整合性を劇的に改善し、製品の見つけやすさを向上させつつ、CI / CD パイプラインを最適化しました。開発環境が合理化されたことで、新しいサービスをこれまで以上に迅速に展開できるようになりました。モバイルアプリの製品化は、最初のアイデアから完成まで半年未満で成功させることができました」と Schuurman 氏は言います。

将来を見据えて、Kramp は Vertex AI を使用した需要予測の精度向上、在庫レベルの大幅な改善を試みています。

「Vertex AI を使用して、製品の見つけやすさを向上させるテストも行っています。現在、Vertex AI を使用して、Google の PaLM2 LLM 上にモデルを構築し、顧客の検索クエリをより的確に理解できるようにしています。そうすることで、検索結果を通じて最も関連性の高い製品を顧客に提示できる可能性が高まります」と Rongen 氏は言います。

Kramp は最近 Security Command Center の使用も開始して、DevOps が必要なライブラリに確実にアクセスできるようにしつつ、デジタル保護を強化し、アセットのモニタリングを一元化しました。

「当社の目標は、2025 年までに年間収益 15 億ドルを達成することですが、Devoteam G Cloud と Google Cloud との取り組みを考慮すると、この目標とする成長は容易に達成可能だと思います。私たちは、農家が農業を続けられるよう、より最新のサービスでディーラーを継続的にサポートする絶好のポジションにいます」と Schutter 氏は述べます。

Devoteam G Cloud のようなパートナーによる Google Cloud を活用したビジネス最適化の支援について詳しくは、Google Cloud Partners ディレクトリをご覧ください。

-Google Cloud、エンタープライズ アカウント エグゼクティブ Kara Bogard

-Google Cloud、パートナー マーケティング マネージャー Bojan Nozinic

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