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Healthcare & Life Sciences

Google Cloud でライフ サイエンス分野のイノベーションを促進

2022年11月22日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 11 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

新しい医薬品や医療機器の開発においては、安全性と有効性を保証するのはもちろんのこと、市場に投入するスピードの重要性が、この数年間でますます強調されるようになりました。医療やライフ サイエンス分野の企業はこの間に、アジリティとイノベーションを導入することで、患者ケアの研究、開発、提供の方法を変革してきました。

そして今、業界はクラウド テクノロジーのメリットを享受し、イノベーションへの障壁を乗り越えようとしています。

この動画では、ライフ サイエンス業界が Google Cloud を活用してバリュー チェーン全体でイノベーションを加速できる方法を 2 分間で紹介しています。

イノベーションの妨げになっている問題点

臨床試験に費用がかかる: 新しい医薬品や医療機器の開発と臨床試験のプロセスには今も時間と費用がかかり、臨床試験 5 件のうち 1 件以上が資金不足で失敗しています1。標準的な臨床試験には 1,900 万ドルの費用がかかり、承認までに 10~15 年(全 3 相)かかることを考えれば、失敗の確率がこのように高いことにもうなずけます2

セキュリティの要件が厳しい: 臨床前の研究開発と臨床試験には患者のプライベート データが大量に使われるため、ライフ サイエンス業界はハッカーの標的として上位に入っています3。加えて、FDA やその他の規制機関は医療機器のサイバーセキュリティに対して厳しい要件を定めています。

サプライ チェーンが予測しにくい: グローバルなサプライ チェーンが複雑さを増し、予測しにくくなっています。供給不足、地政学的な問題、悪天候など、さまざまなことが問題につながります。さらに、医療品の配送状況が把握しにくいため、災害発生時の対処の準備ができていません。

ライフ サイエンス業界向けの Google Cloud

Alphabet では、医療とライフ サイエンスの分野に多額の投資を行い、慢性疾患の管理から高精度医療、タンパク質フォールディングまで、世界的に重要な医療問題への取り組みを支えています。

Google を活用すれば、ライフ サイエンス企業を変革し、バリュー チェーン全体にわたり安全でデータドリブンなイノベーションを展開できます。

  • 臨床試験を迅速化し、命を救う治療をより短時間、低費用で提供できます。臨床試験で臨床的妥当性を持つデータを生成するためには、関連性と公平性が確保された患者コホートが必要となります。DocAI などのソリューションを使用すると、最適な患者マッチングが可能となるため、企業は臨床試験の選択を最適化し、価値創出までの時間を短縮できます。患者データをどのように収集するかも重要です。診療室で収集するデータは、ある時点の協力者のデータを断片的に捉えたもので、必ずしも日々変化するライフスタイルが反映されたものではありません。Fitbit は、ウェアラブル デバイスの中で最多となる 1,500 件以上の公表された研究で使用されています。長期的なライフスタイル データから新たな分析情報を得ることで、臨床試験のエンドポイントを充実させ、患者の定着率と研究プロトコルへの遵守を改善します。最近リリースされた Fitbit 用デバイス接続により、医療やライフ サイエンス分野の企業は分析情報や知見を迅速に入手し、人々の健康的な生活を支援できます。Google Cloud により、企業は次の方法で臨床試験を改善できます。

    • 臨床試験の責任者が、患者が報告する結果についてリアルワールド エビデンス(RWE)をモバイルやウェブで収集するメカニズムを短期間で作成、リリースできる

    • Cloud Healthcare Consent API を使用してプライバシー管理を可能にし、Cloud Healthcare De-identification API を使用して必要に応じて保護医療情報(PHI)を削除する

    • RWE やデータを BigQuery に取り込んで分析する

    • Looker を利用して、研究の進捗や結果の可視化や高度な分析を行う

  • セキュリティとプライバシーを確保し、デジタル トランスフォーメーションに向けて、法規制を遵守した安全で組織的なアプローチをとることができます。Google Cloud はお客様に包括的なサービスを提供しています。これには、BeyondCorp Enterprise によるゼロトラストや、VirusTotal による不正コンテンツやソフトウェア脆弱性の検出などの草分け的機能が含まれます。Chronicle によるセキュリティの分析と自動化と Security Command Center などのサービスを組み合わせると、サイバー脅威の検出や対策が可能です。また、Google Cloud のサイバーセキュリティ対応チームから専門的な情報の提供も行っています。最近では、動的なサイバー防衛、脅威インテリジェンス、インシデント対応サービスのリーダー企業である Mandiant も Google Cloud が買収しました。

  • サプライ チェーンを最適化し、データを強化することで、予測できない事態に備えられます。デジタル化されたサプライ チェーン プラットフォームにより、サプライ チェーンの担当者は問題をリアルタイムで解決できるようになります。可視化や高度な分析、アラートベースのイベント管理、チームやパートナー間のコラボレーション、AI を活用した最適化とシミュレーションなどの機能が用意されています。

詳細については、上記の各課題に関するライフ サイエンス動画シリーズで説明する予定です。今後の情報にご注目ください。


1. 米国国立医学図書館

2. How much does a clinical trial cost?

3. Life Sciences Industry Becomes Latest Arena in Hackers’ Digital Warfare

 

- Google Cloud ライフ サイエンス キー アカウント担当ディレクター Geri Studebaker
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