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Google Cloud Next ’19 が始まりました
2019年4月9日
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2019 年 4 月 9 日に Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
米国時間 4 月 9 日、サンフランシスコの Moscone Center に、ビジネスリーダー、開発者、起業家といったお客様をお迎えし Google Cloud Next ’19 がスタートしました。Next ’19 の初日は、Google CEO スンダー ピチャイ と、Google Cloud の 新 CEO である トマス キュリアン の基調講演にはじまり、クラウドの成功に欠かせないツールや知識を提供する何百ものブレイクアウト セッションなど、盛りだくさんの内容となりました。
Google Cloud Next 1 日目 のハイライトを以下にご紹介します。
真のハイブリッド クラウドを現実に
本日、Google Cloud Platform (GCP) 上だけでなく、オンプレミスやマルチクラウド上での一元的なプログラミングモデルならびに監視/ポリシー管理のフレームワークを提供する Anthos(旧 Cloud Services Platform)を発表しました。Cisco、HPE、 VMware も登壇し、ハイブリッド クラウドを実現するために、共に臨んで行くことを発表しました。発表内容
- Anthos は、Google Kubernetes Engine (GKE) および GKE On-Prem で一般提供となっており、オンプレミスまたはクラウド上のアプリケーションをデプロイ、実行、管理することができます。今後、AWS や Azure などのサードパーティ クラウドでも利用可能になる予定です。また、30 社以上のハードウェア、ソフトウェア、およびシステムインテグレーションパートナーのサポート体制も確立しており、お客様における立ち上げと稼働を速やかにサポートすることができます。
- Anthos Migrate は、Velostrata の移行技術を採用しており、オンプレミスや他のクラウドの仮想マシン (VM) から GKE のコンテナに最小限の労力で直接かつ自動的に移行できます。
- Anthos Config Management により、“Single Source of Truth”(信頼できる唯一の情報源)を基に、ロール ベースのアクセス制御とリソースのクォータを設定、強制して名前空間を作るマルチクラスタ ポリシーを作成できます。
サーバーレスをフルスタックに
ランタイムサポートの制約からベンダー ロックインまで、従来のサーバーレスにはいくつかの大きな課題があります。これにより、開発者はしばしば、サーバーレスの容易さと速度、あるいはコンテナの柔軟性とポータビリティ、いずれかの選択を迫られます。そこで本日、ポータビリティを備えた、コンテナ化されたアプリケーションのための新しいサーバーレス コンピューティング プラットフォームである Cloud Run を発表しました。これにより、サーバーレスとコンテナ、それぞれの長所を享受することができます。発表内容
- Cloud Run は、フルマネージドのサーバーレス実行環境として、コンテナ化されたアプリケーションにサーバーレスの機敏性を提供します。
- Cloud Run on GKE は、GKE クラスタに、サーバーレスのデベロッパーエクスペリエンスとワークロードのポータビリティをもたらします。
- オープン API とランタイム環境である Knative は、場所を問わず既存の Kubernetes クラスタに、サーバーレスなデベロッパーエクスペリエンスとワークロードのポータビリティをもたらします。
- また、Cloud Functions と App Engine のプラットフォームにも新たな投資をしており、新しい第 2 世代ランタイム、新しいオープンソースの Functions Framework、および GCP リソースへのプライベート接続を含む追加のコア機能などを含んでいます。
フルマネージド オープンソースを Google Cloud で実現するパートナーシップの発表
Google Cloud はオープンソースを非常に重視しており、最良のオープンソース 技術を選択すると同時にそれらの大規模な運用も可能とするフルマネージド サービスが、組織の役に立つと確信しています。それに基づき、本日、オープンソース コミュニティのリーダー達との戦略的パートナーシップを発表しました。業界初となる、フルマネージドでオープンソースセントリックなデータベースおよび分析サービスのための包括的プラットフォームを提供します。発表内容
- Confluent、MongoDB、Elastic、Neo4j、Redis Labs、InfluxData、および Datastax との戦略的パートナーシップは、オープンソースセントリックなテクノロジーを GCP に密に統合し、管理、請求、サポートのすべてにおいてシームレスなユーザーエクスペリエンスを実現します。
お客様とパートナーからのメッセージ
お客様やパートナーを始めとした多数の方々が一堂に会する Next '19 が、互いに学び合い、コラボレーションの輪さらに広げていく機会となることを大変嬉しく思っております。開催初日に参加されたお客様のコメントをご紹介いたします。当社の成長をけん引する規模とイノベーションをもとに、似た DNA を持ち、最も互換性があるクラウドパートナーを探していました。Google を選んだのは、エンジニア フォーカスの姿勢と、我々と高いレベルで協力して仕事を進められる能力があると考えたからです。これにより、小売業界の中での存在感を保ちつつ、イノベーティブな企業であり続けることができています。
Kohl's CTO Ratnakar Lavu 氏
オープンソースを収益化することは常にオープンソース ベンダーにとっての課題でしたが、クラウドへの移行はさらにその傾向を強めました。しかし、他のクラウドベンダーとはまったく異なる Google の取り組みは、オープンソース コミュニティ育成の大きな支えとなるでしょう。
Redis Labs CEO Ofer Bengal 氏
素晴らしい 3 日間のはじまり
1 日目の基調講演後、サーバーレスおよびマルチクラウド向けの API 管理、Kubeflow による人的バイアスの大規模な修正、女優で権利平等の提唱者 Laverne Cox のインクルージョントークなどを含む 500 以上のブレイクアウトセッション、クラウドトーク、およびハンズオンラボを開催しました。これらのセッションの一部はすでに Next OnAir でご覧いただけ、今後も随時追加して参ります。それでは、2 日目もどうぞお楽しみに!