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デベロッパー

Stephanie Wong がご紹介する #GoogleCloudNext 2021

2021年10月6日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 9 月 30 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。


この記事を見て、「え?今年の Google Cloud Next は 10 月に開催なの?」「あら、もう 10 月?」と思われたかもしれません。この 1 年を通して私たちが学んだことのひとつは、変則的なスケジュールの中、スウェットを着て仕事をすることが「ニューノーマル」になったという点です。新たなワークスタイルによりベルトやネクタイが不要になったように、このニューノーマルに合わせて、他にも色々な点が例年とは異なった形へと変化しています。今年の #GoogleCloudNext も一新して 10 月 12 日から 14 日にかけてオンラインでの開催となりますので、ぜひご参加ください(もちろん、スウェットでの参加 OK です!)。開催期間中は毎朝、必見のライブ配信と基調講演からスタートします。その後一日を通して、エキスパートによるインタラクティブな Q&A セッション(ライブ)、ブレイクアウト セッション、デモなどに参加いただけます。

今回のセッション カタログはすでに公開されていますが、その内容すべてに目を通す時間がないという方もいらっしゃるでしょう。そこで、プロダクト カテゴリごとに私のおすすめセッションをご紹介しますので、リリースやお客様成功事例、実践的な学習など、そのキーポイントを確認してみてください。また、Next のウェブサイトで私のプレイリストもぜひチェックしてみてください。簡単にセッションにアクセスできるうえ、ご自分のプレイリストに追加することもできます。

基調講演

GENKEY1 Opening keynote(開会の基調講演)

まず最初におすすめしたいのは、なんと言っても開会の基調講演です。Google Cloud の CEO である Thomas Kurian が、企業がクラウド テクノロジーを活用して未来への構築を進めていく方法について、彼の豊富な知識を紹介します。また、Google の製品がどのようにして複雑な面や課題に適応し、お客様をチャンスへと導いてきたかについても語ります。今はまだ多くを明かすことはできませんが、当社最大のリリースや、参考になる導入事例、そして Google Cloud の将来について Thomas Kurian の見解を聞くことができます。素晴らしいゲストの登場にもご期待ください!

DEVKEY1 Developer keynote(デベロッパー基調講演)

私が個人的に楽しみにしているのは、Urs Hölzle と Aparna Sinha の講演です。Urs は Google に 25 年以上在籍し、Google のサービスを支えるサーバーやネットワーク、データセンターの設計と運用を統括しています。Aparna は、Google Cloud チームにおいてアプリ開発プラットフォームのプロダクトを担当するディレクターです。二人とも、クラウド テクノロジーや、複雑なオペレーションを支えるインフラストラクチャの構築において実に豊富な経験を持っています。このようなイノベーションを実現させているデベロッパーら本人から直接、上位 3 つのテクノロジー トレンドに対する Google Cloud のビジョン、そして今後 10 年間でクラウド コンピューティングがどのように進化していくのかについてお話を伺います。

さらに、私のチームメイトである Aja Hammerly と Priyanka Vergadia が司会を務めるライブ Q&A もお見逃しなく。

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Data analytics and databases(データ分析とデータベース)

SPTL102 Data Cloud: Simply transform with a universal data platform(データクラウド: ユニバーサル データ プラットフォームで簡単に変換)

スポットライト セッションへようこそ!このセッションは私が担当しています。データベースおよびアナリティクス担当バイス プレジデント兼ゼネラル マネージャーである Gerrit Kazmaier を迎え、Google Cloud におけるデータ、分析、AI の未来について話し合います。この基調講演では、組織がトランザクション ツール、処理ツール、オープンソース ツール全体でデータを簡素化し、統一する方法に焦点を当ててお話しします。また、BigQuery、Spanner、Looker、Vertex AI といったプロダクトの最新の技術革新についても紹介していきます。ライブデモもご用意していますので、お見逃しなく。

そして講演者と直接交流できる後半のライブ Q&A セッションもどうぞお楽しみに。

DA202 Take me into the ballgame(野球での取り組み)

年間 162 試合が行われ、選手の統計情報の宝庫であるメジャーリーグ(MLB)にはデータがぎっしり詰まっています。MLB はデータクラウドを利用して、ファンの新たな楽しみ方を作り上げています。これまでに MLB では、インフラストラクチャを統合し、Google Cloud の Anthos、Google Kubernetes Engine、Cloud SQL、BigQuery、Looker への移行を行いました。Cloud SQL を使って 7 大陸の視聴者のために、全試合のすべての瞬間を追跡し、その貴重なデータを使って現在のファンと将来のファンとのより深いエンゲージメントの促進に役立てています。このセッションでは、Statcast データのソフトウェア エンジニアリング担当シニア ディレクターを務める Rob Engel 氏と、データ分析のプロダクト マーケティング担当 Aditi Mishra の話を聞くことができますので、お見逃しなく。

LH100 10 billion games, play-by-play insights(100 億回プレイされたゲームのプレイバイプレイの分析情報)
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私は昨年、多くの方々と同様に、Netflix の『クイーンズ・ギャンビット』シリーズに夢中になりました。しかし、この番組によってオンライン チェス人口が急増したことは、あまり知られていません。Chess.com はトラフィックが急増したため、Google Cloud と協力して 7,000 万人以上のプレーヤーに革新的な体験を提供しました。このセッションでは、Chess.com が Google Cloud を利用して世界規模のゲームを提供し、1 日あたり 1,000 万回以上のライブゲームをサポートしている方法を紹介します。Chess.com では、100 億試合分の情報が詰まったデータベースを活用し、プレーヤー向けにリアルタイムの分析情報をゲーム内で提供するとともに、データドリブンなプラットフォームのイノベーションにも役立てています。

アナリティクスやマネージド データベース プロダクト(BigQuery、Cloud SQL、Spanner など)の内部構造や最新情報について詳しく知りたい方は、DA301DBS205DBS203 をご覧ください。

AI/ML(人工知能 / 機械学習)

AI105 What’s new and what’s next with infra for AI and ML(人工知能と機械学習のためのインフラストラクチャの新機能と今後の展開)

プロダクト マネージャーの Chelsie Czop(Peterson)と Omkar Pathak が、今年の新しいクラウド機械学習(ML)のインフラストラクチャとアクセラレータのイノベーションを紹介します。また、Google Cloud の機械学習と GPU の機能によって広がる可能性についても説明します。

DA200 Build and interactive ML app w/ Looker and Vertex AI(Looker と Vertex AI を使ったインタラクティブな機械学習アプリの構築)

私の有能なチームメイト Sara Robinson と Leigha Jarett は、焼き菓子のレシピ BigQuery のリファレンス ガイドなど、機械学習やデータ分析のためのクリエイティブなアプリケーションを構築する取り組みで知られています。この 2 人が、Looker の拡張フレームワークを活用して、Google Cloud で構築されたデータ サイエンス アプリケーションの結果データをビジネス ユーザーが探索できるようにするカスタム ユーザー エクスペリエンスの構築方法を紹介します。また、Vertex AI を使用して需要予測モデルをデプロイし、その結果を BigQuery データ ウェアハウスにエクスポートする方法を実演します。Looker にはあらかじめ UI コンポーネントが用意されているため、データ技術者は目的に応じたアプリケーションを簡単に構築できます。エンドユーザーはパラメータを入力して機械学習モデルを実行し、出力を可視化することで、企業戦略に影響を与える情報に基づいたビジネス上の意思決定を行い、価値実現までの時間を短縮できます。

人工知能と機械学習の学習プログラムである LP106 をチェックして、BigQuery、TensorFlow、Cloud Vision、Natural Language API などを実際に使ってみましょう。

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SPTL100 The path to invisible security(見えないセキュリティの実現)

Google Cloud の最高情報セキュリティ責任者である Phil Venables が解説します。彼はセキュリティ分野での功績が認められ、米国科学技術諮問委員会のメンバーに任命されたばかりです。今回のセッションでは、Google Cloud のセキュリティ担当バイス プレジデントである Sunil Potti とチームを組みます。また、アプリケーションやプラットフォームに直接セキュリティを組み込むことで、あらゆる脅威を摩擦なしに排除する方法についても説明します。また、「見えないセキュリティ」のビジョンを紹介し、それを実現するための重要な機能について説明します。

SEC212 6 Layers of GCP data center security(6 層構造の GCP データセンターのセキュリティ)

以前に私が制作した Google のデータセンターのセキュリティに関する動画を覚えていらっしゃる方もおられるかもしれません。そうでない方は、レーザーや暗視カメラ、軍用のフェンスなどを想像されるかもしれません。セキュリティはデータセンターの DNA の中でも最も重要な要素の一つであるため、それもあながち見当違いではありません。そして私はそのデータセンターを訪問できる数少ない Google 社員の一人です。このセッションでは、データセンターの核心に迫り、不正なアクセスを阻止するために設計された 6 層(レイヤ)の物理的セキュリティを紹介します。また、これらのレイヤが Google Cloud の論理的なセキュリティ管理にどのように影響するのか、それにより Google Cloud が最も堅牢な企業リスク管理プラットフォームの一つになっている点についても説明します。

保護されたストレージ、ソフトウェアのサプライ チェーンの安全性、データの暗号化について詳しくお知りになりたい方には、SEC101SEC204SEC207SEC300 をおすすめします。

Application development(アプリケーション開発)

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SPTL101 Extend the value of cloud investments anywhere with Google Cloud(あらゆる領域でのクラウド投資の価値を Google Cloud で引き上げる)

Google で IaaS 部門のプロダクト担当ゼネラル マネージャー兼バイス プレジデントを務める Sachin Gupta と、アプリケーション モダナイゼーション プラットフォーム部門のプロダクト担当バイス プレジデントを務める Jeff Reed は、業界をリードするパブリック クラウド サービスの提供に取り組んでいます。世界各地の組織で高まるニーズを受けて、Google Cloud はデータセンターからエッジに至るまで、複雑かつ組織固有のユースケースに対処するためにクラウド サービスを拡張しています。このセッションでは、Sachin Gupta と Jeff Reed が、人材、プロセス、アプリケーションをモダナイズして、Google の分散型クラウドを最大限に活用する後押しとなる戦略について詳しく説明します。ライブ Q&A の SPTL101QA では、皆様からのご質問にお答えします。

SPTL121 Unleash the Innovators!(イノベーターを束縛から解き放つ)

シニア バイス プレジデントの Urs Hölzle とシニア ディレクターの Jeana Jorgensen が、デベロッパーの皆様に耳寄りなお知らせをお届けします。今週のデベロッパー向けニュースの内容を簡単にまとめてお知らせするほか、いくつかの「未発表ニュース」もご用意しています。Urs Hölzle からは、デベロッパー コミュニティの重要性について忌憚なくお話しします。また、Next の 3 日目の「コミュニティ デー」に予定されている内容について、概要をご紹介します。

LD101 Extend Google Cloud’s infrastructure and services anywhere(あらゆる領域で Google Cloud のインフラストラクチャとサービスを拡大する)

語るだけでなく、実際にお見せするのがこのセッションです。Anthos がもたらすマルチクラウドの価値について耳にされたことがあるかもしれません。その価値を目に見える形でご紹介します。このセッションに盛り込まれているインタラクティブなデモでは、分散型クラウド環境でのアプリケーションのモダナイゼーションとインフラストラクチャについて、Google の最新イノベーションにスポットライトを当てます。お見せするのは、Google Kubernetes Engine(GKE)、Autopilot、Anthos、Cloud Run、デベロッパー ツールといったクラウドネイティブ サービスを活かしてアプリケーションをモダナイズする方法です。また、Google の AI と機械学習や分析機能をエッジで利用すると、セキュリティとプライバシーを維持しながら、データ処理の場所をデータ作成の場所に近づけて、複数の環境でリアルタイムの分析情報を得られるようになります。こちらについてもデモで実演します。

APP202 What’s next in Kubernetes(Kubernetes における次の展開)

Kubernetes が当初に目指していたのは、アプリケーションを大規模に実行するためのツールを世界中のユーザーに提供することでした。その後、Google と Kubernetes コミュニティは共通の構想にたどり着きます。それは、成長と転換のための柔軟性を備えていて、多種多様なビジネスのニーズに応えるプラットフォームです。Google のエンジニアがコントリビューターのコミュニティに参加して新機能の開発に取り組み、GKE は数々の領域で進歩を遂げてきました。たとえば、マルチクラスタのデプロイや、バッチ ワークロードと AI および機械学習のワークロードをサポートするための改善です。このセッションでは、Kubernetes プロジェクトへの実装が予定されていて、オペレーションのスケーリングに活用できる最新の機能についてお話しします。

また、LP102(Kubernetes、ハイブリッド、マルチクラウドの学習プログラム)も併せてご覧ください。オープンソース コミュニティにおける Google の取り組みにご関心がある場合は、インタラクティブ セッション GCD113 をご覧ください。

Infrastructure(インフラストラクチャ)

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INF300 Choosing the right VM family type for your workload(ワークロードに応じた適切なタイプの VM ファミリーの選択)

ワークロードに基づいて最適なコンピューティング オプションをご紹介しているセッションは、毎回おすすめとなる充実の内容です。クラウド コミュニティからは、ある事項についてよく質問が寄せられます。Tau ファミリーをはじめとする新しい VM タイプが追加されると、演算能力と費用の両面で、最適化を果たすための手立てが増えることになるのです。現在のワークロードに関して、考え得る最善のクラウド コンピューティング リソースを使用できているかどうか確信を持てない場合は、ぜひご覧ください。さまざまな Compute Engine マシン ファミリーについて詳しく解説し、仮想マシンタイプの選択で検討すべき要素のガイダンスをお届けします。

GCD101 Making infrastructure invisible for Application Developers(アプリケーション デベロッパーが存在を意識することのないインフラストラクチャの構築)

自動化されたデータ レプリケーションによって、ストレージでフェイルオーバーと障害復旧をどのように実現するのでしょうか。また、ユーザーベースの拡大に伴うトラフィック管理とロード バランシングの複雑さを、ネットワーキングでどのように解消できるのでしょうか。Google のエキスパートと直接やり取りするには、このインタラクティブ セッションにご参加ください。セッションが終了するまでに、インフラストラクチャに関する重要な疑問点への回答や、今すぐ活用できる一連の機能を導き出せます。

また、LP100 も併せてご覧ください。インフラストラクチャについて、さらにアプリケーションの実装、デプロイ、移行、メンテナンスについて、Google Cloud によるアプローチを知るためのクラウド インフラストラクチャ学習プログラムです。

Diversity equity and inclusion(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン(DEI))

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ダイバーシティはイノベーションに欠かせない重要な構成要素です。このため、DEI に重点を置いた一連のセッションを Next で改めて開催します。さまざまな経験、経歴、信念を持つ人々が一つになれば、より多くの成果を達成できます。次のセッションをぜひご覧ください。

  • SPTL106 How to build a diverse workforce that thrives and innovates with psychological safety(ダイバーシティのある人員編成を進めて、心理的安全性を保ちながら繁栄とイノベーションを果たす方法)

  • SPTL120 A conversation with Vint Cerf and Jim Hogan on disability in tech(テクノロジーにおける障がいについて語る Vint Cerf と Jim Hogan の対話)

Accenture 出身のリーダーであり、インターネットの生みの親の 1 人でもある Vint Cerf が、仕事の場における心理的安全性と神経多様性の重要さについてお話しします。

Next のウェブサイトで、筆者の再生リストに加えて、他のエキスパートおすすめの再生リストもご覧のうえ、ご自身の再生リストを作成してください。セッション カタログもご利用ください。右上にある [フィルタ] のオプションをクリックすると、次の基準でフィルタできます。

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#GoogleCloudNext 2021 でお会いしましょう。開催中はソーシャル メディアで積極的に発信しています。ぜひ、ご自身のイベント体験を @stephr_wong までお寄せください。

- デベロッパー アドボケイト Stephanie Wong

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