LLM ワークロードはすべて同じではない: 分類と生成における TPU のパフォーマンス ベンチマーク

Rupjit Chakraborty
AI Engineer


分類タスクにおけるパフォーマンスは互角
分類タスクでは、Gemma 3 12B モデルと Gemma 3 27B モデルのスケーリング動作にほとんど差はありません。どちらのモデルもハードウェアの容量内で効率的に動作し、スケーラビリティに優れています。同時ユーザー数が 128 人の場合、正規化スループットのピークは約 6.04~6.37 倍に達します(ユーザー数 16 人での Gemma 3 12B のベースラインに対する正規化)。


レイテンシしきい値の分析
エンドツーエンド(E2E)のレイテンシは、モデルのサイズとタスクによって異なるスケーリング動作を示します。同一のサービング ハイパーパラメータ(--max-num-seqs=512)を使用した場合、Gemma 3 12B モデルにおける分類タスクのレイテンシは、ユーザー数が 32 人から 64 人に増えると約 2 倍になり、リソースの競合が発生していることを示します。これに対して、より大規模な Gemma 3 27B モデルでは、分類タスクのレイテンシはユーザー 32 人から 64 人の間で比較的横ばいであり、ユーザー 128 人で 2 倍になります。


まとめ
Google Cloud TPU v6e アーキテクチャで Gemma 3 12B モデルと 27B モデルのベンチマークを実施した結果、推論パフォーマンスの予測因子は、生のパラメータ数だけではないことがわかりました。むしろ、サービング フレームワーク、ハードウェア トポロジ、ワークロード トークン比率の相互作用が効率を左右します。生成タスク(低入力、高出力)では、同時実行数が多い場合、12B モデルのほうが優れていることが実証されました。12B モデルは 8.19 倍の相対スループット係数を維持する一方、27B モデルは 4.12 倍で飽和しました。これに対して、プリフィル負荷が高い分類タスクでは、両モデルのパフォーマンスが同等であるため、組織はスケーリングを大幅に損なうことなく、より大規模なモデルをデプロイできます。今回の評価では、ハードウェアの飽和しきい値を正確にマッピングしました。たとえば、分類ではユーザー 64 人でエンドツーエンドのレイテンシが 2 倍になり、生成ではユーザー 128 人で急激に増加します。この結果をもとに、コストをかけてオーバープロビジョニングを行うのではなく、データドリブンな自動スケーリング トリガーを正確に設定できます。最終的に、これらのピーク指標を達成するには、vLLM のパラメータを積極的にチューニングする必要があります。たとえば、バッチ処理を行うトークンの調整や、TPU 固有のバケット パディングの構成によって、コンピュートの無駄を防ぎます。これは、AI インフラストラクチャの費用対効果を高めるためには、本番環境ワークロード固有の入出力プロファイルにモデルの選択とサービング構成を厳密に合わせる必要があることを実証しています。
LLM ワークロードをスケールするために
最適化されていないインフラストラクチャが、エンタープライズ AI の展開のボトルネックにならないようにしましょう。さまざまなワークロードの形状がハードウェアの飽和にどのように影響するかを理解したところで、これらの知見を実践に活かしましょう。
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今回のベンチマークを使用して本番環境アーキテクチャのサイズを適正化します。プリフィル負荷が高い分類タスクには、スループットを低下させることなく、より大規模な Gemma 3 27B を安全に活用できます。一方、デコード負荷が高い生成タスクを高い同時実行数で処理する場合は、線形スケーリングを維持するために 12B モデルへの切り替えを検討してください。
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TPU v6e ノードプールを備えた Google Kubernetes Engine(GKE)を使用してデプロイし、スケーラビリティに優れたマネージド AI 基盤と専用の vllm-project/tpu-inference ハードウェア プラグインを構築します。また、Gemini Enterprise Agent Platform の Model Garden を介してデプロイすることも、Gemma 3 モデルのサービング用に TPU VM をスピンアップすることもできます。
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- AI エンジニア Rupjit Chakraborty


