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デベロッパー

Google Cloud によるマーケティング分析

2022年12月16日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 12 月 1 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

マーケティング データの収集に複数のサイロ化したシステムやプラットフォームを使用している場合、マーケティング担当者は多くの場合に、自社のパフォーマンスやマーケティング活動がもたらすビジネスへの効果について、全体像を把握するのに苦労しています。実際にそのような経験があるマーケティング担当者には Google Cloud が適しています。Google Cloud には、データをまとめ、マーケティングの ROI を高めるのに役立つマーケティング分析ツールが備わっています。これらのツールは、データのサイロ化を解消し、分析情報を得るまでの時間を短縮します。このブログ投稿では、オーディエンス セグメントの作成、マーケティング インサイトの取得、顧客体験の向上など、組織内のマーケティング分析の変革に Google Cloud を役立てる方法について詳しく説明します。Google Cloud でのマーケティング分析の詳細については、こちらの動画もご覧ください。

オーディエンス セグメンテーションの作成

マーケティング分析の中核は、オーディエンス データとオーディエンス セグメントの分析です。この分析は、CRM ソリューションや、Google アナリティクス 360 や Adobe Analytics などのウェブ解析プラットフォームなど、複数のシステムに分散しているオーディエンス データによって複雑化していることがよくあります。多くの企業は、膨大な量のオーディエンス データを保有しているものの、その保管場所やアクセス方法、最適な活用方法について確信が持てないため、その価値を引き出すのが困難になっています。
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BigQuery のデータソースと機械学習機能の例

このような状況に陥っているマーケティング担当者も、サーバーレスでスケーラブルな、費用対効果の高いマルチクラウド データ ウェアハウスである BigQuery を活用することで、Google 広告、Facebook、Salesforce などのさまざまなソースからオーディエンス データを取り込めるようになります。その後は内蔵の機械学習機能と AI 機能で、オーディエンスを有意義なマーケティング ターゲットにセグメント化する 機械学習モデルを構築してトレーニングできます。また、顧客の高いライフタイム バリュー、新規顧客の購買傾向、既存顧客の解約傾向などのオーディエンス セグメントの作成も可能です。オーディエンス セグメントの作成機能により、オーディエンスについてのより深い分析情報を取得できます。さらに、Google マーケティング プラットフォームを介して、これらのオーディエンスを自分の広告チャネルに戻して有効化することもできます。

マーケティング インサイトの収集

マーケティング担当者は、BigQuery と、Google の最先端のビジネス インテリジェンス ソリューションである Looker を使用して、広告のインプレッションからオンサイト トラフィック、顧客データに至るすべてのマーケティング パフォーマンス データのワンストップ コンソールを作成し、Google マーケティング プラットフォームへのネイティブ コネクタによって簡単に活用できます。これにより、マーケティング インサイトを発掘できるだけでなく、これを組織全体の関係者と簡単に共有することができるため、マーケティング パフォーマンスの民主化と、分析情報に基づいた意思決定が可能になります。また、単一の信頼できる情報源に全員がアクセスできるようになります。

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Looker マーケティング分析ダッシュボードの例

Google Cloud は、現行の広告プラットフォームやデマンドサイド プラットフォーム(DSP)を超越したアトリビューション モデリングを実現します。 これは、アナリティクス 360 / ディスプレイ&ビデオ 360 に搭載されているデータドリブン アトリビューション ソリューションが、特定のユースケースやデータ制限に最適でない場合に理想的なソリューションです。さらに、Google Cloud を使用すれば、Google トレンドのデータを活用して新たな消費者分析情報を獲得し、製品イノベーションの機会を早い段階で特定できるようになります。

顧客体験の向上

Google Cloud のマーケティング分析ソリューションは、オーディエンス セグメンテーションとマーケティング インサイトを向上させるだけでなく、消費者の感情分析に基づいて、より優れた顧客体験を提供するのに役立ちます。BigQuery でオンライン コメントを集め、Natural Language API でセンチメントを分析することで、ブランドやマーケティングのメッセージが顧客にどのように響いているかをより正確に把握できます。また、機械学習機能を内蔵した BigQuery により、スケーラブルなクリエイティブ分析が実現し、効果的なクリエイティブから分析情報を引き出して、広告のパフォーマンスへの影響を確認することも可能です。さらに、BigQuery と Looker による統合アプリ解析を構築し、アプリ中心の組織で共通のデータソースを一元管理することで、マーケティング チャネル全体で消費者とアプリの分析情報を引き出し、アプリ体験を向上できます。

次のステップ

この投稿で取り上げた例は、マーケティング組織が Google Cloud を活用して実現できることのほんの一部にすぎません。Google Cloud のマーケティング分析ソリューションは、顧客データ プラットフォーム、動的料金設定など、多くの高度なユースケースにも対応しています。BigQuery と Looker の使用方法の詳細については、こちらの動画をご覧ください。 これらのソリューションは、実際のプロジェクトを待つことなくお試しいただけます。BigQuery サンドボックスに今すぐご登録ください。クレジット カードを使わずに、Google トレンドなどの公開データセットを探索したり、クエリを実行したりすることができます。  


- デベロッパー アドボケイト Bukola Ayodele
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