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顧客事例

株式会社ヤッホーブルーイング:スタッフがより働きやすい環境を目指し Google ソリューションの可能性を追求するヤッホーブルーイング

2022年8月23日
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Google Cloud Japan Team


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株式会社ヤッホーブルーイングは、長野県軽井沢町に本社を置くクラフトビールメーカーです。同社は拠点間における情報連携の課題を解決するため、早い時期から Google Workspace を活用。さらにはセキュリティ強化の観点から Chromebook も導入し、双方の組み合わせによるメリットを活かした業務効率向上などを実現しています。本記事では、情報システム部門で全社の IT 責任者を務めるキーパーソンの話をもとに、同社の取り組みを紹介します。

利用している Chrome Enterprise サービス:Chrome Enterprise、Chromebook、Chromebox

クラウドファーストの IT 活用で情報連携の業務課題を解決

 よなよなエール、水曜日のネコ、インドの青鬼……ユニークなネーミングの個性あふれるクラフトビールをリリースするヤッホーブルーイングは、1997年に創業したビールメーカーです。「クラフトビールの革命的リーダー」をビジョンに掲げ、ビール市場の中で年々伸びを見せているクラフトビール市場において、その半分のシェア獲得を目指しています。

 クラフトビール業界は、中小企業が多いのが実態です。同社も例外ではなく、ここ数年でスタッフ数が大きく増えたとはいえ社員数は約 200 人。「会社の規模を考えても、自社で IT システムをどんどん開発していくのは難しい面があります。そのため SaaS のクラウドサービスをうまく組み合わせ、柔軟性と機動力を実現しながら業務課題を解決していく、クラウドファーストの IT 活用が基本的な方針です」と、情報システム部門責任者の木村壮氏は語ります。

 同社では、2013 年というかなり早い時期に Google Workspace を導入しました。複数の遠隔拠点にあるビール在庫を確認する際、従来は電話と FAX 及び Excel で行っていたものの、在庫数量が合わない事態が発生した際の対応に手間がかかり、残業時間の増加につながっていたことが、Google Workspace 導入のきっかけです。

「離れた拠点間でも同じデータを見ながら話ができるようになれば、情報連携が改善され、残業も減るのではないかという期待を込めて Google Workspace の活用をスタートしました」と木村氏。実際に導入することで在庫確認をスピーディーに行えるようになり、それまで従業員全体で一ヶ月あたり計 200 時間ほど発生していた在庫確認の残業時間がゼロになったといいます。

 とはいえ、やはりこれまで Excel で組み上げてきた業務が多くあるため、Google Workspace の浸透には時間がかかったと木村氏は振り返ります。

「何ができるのかを周知するため、まずは Google Workspace を使った業務改善を 1 つずつ実践していきました。なぜその業務は移行できないのか、こうすれば簡単に移行できるのではないか、ということをさまざまな職場で一緒に考えながら導入を進めました。その結果、同じファイルを同じタイミングで複数の人が閲覧・編集できる点がきわめて画期的だということにスタッフが気づき、Excel からの脱却が始まり、Google スプレッドシートの利活用が浸透していきました」

 さらに、自主的に活用方法を考案するスタッフが増え、情報システム部門が想定していなかったところでも、現場主体の業務改善が生まれるようになったといいます。

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 そうした流れの中、もう 1 つの大きな転機がやってきます。セキュリティと可用性を高める目的で、稼働していた社内のファイルサーバをすべて廃止し、全データを Google ドライブに移行することを決定したのです。この過程で、従来使用していた FAT クライアント(一般的なコンピュータ)の必要性が薄れ、2017 年頃から端末にデータを保存しないコンピュータの導入に向けた検討を開始しました。

現場で利用するアイデアから浸透に向けた第一歩を踏み出す

 端末にデータを保存しないコンピュータの導入にあたり、候補として浮上したのが Chromebook です。Google Workspace の活用を始めた直後の 2014 年頃、Chromebook という端末があることを知り、1 台を実験的に導入。活用方法を模索した結果、ビール製造現場における勤怠打刻用の共用端末として利用を始めたといいます。

 その後、世の中ではサイバー脅威に対するセキュリティ強化の必要性がそれまで以上に叫ばれるようになったことから、同社ではシンクライアント環境を安価に用意できないか検討を開始しました。「もしかしたら 1 つの有力な解になるかもしれない」と注目したのが、Chromebook だったと木村氏は語ります。

 2018 年、新しく入社したスタッフの標準端末をすべて Chromebook にするという基本方針を掲げ、導入拡大に乗り出した同社。ただ、業務上どうしても難しい場合は Windows 端末との交換にも応じるというスタンスで始めました。「Google Workspace で仕事が完結する部署では Chromebook 活用も少しずつ進んではいましたが、実際に導入を進めていく中で、これまでのIT資産との兼ね合いや、取引先とやりとりをする部署は、先方がOfficeファイルでのやりとりを希望する場合も多くあり、全社での導入推進はなかなか難しい状況でした」と木村氏は振り返ります。

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 その状況を大きく変えたのが、2020 年の新型コロナウイルスの感染症拡大でした。同社でも原則としてリモートでの在宅勤務を推奨するようになりました。しかし、製造や出荷を行う現場は当然ながら出社を継続しなければならず、そのスタッフと在宅で働くスタッフの間で Web ミーティングを行う必要性が出てきました。もともと現場スタッフは 1 人 1 台の端末を持っていたわけではなかったため、余っていた Chromebook を Web 会議用の共用端末として活用するアイデアが浮上します。

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「各スタッフに Google アカウントを配付していたので、固定の端末を持っていないスタッフについては共有の Chromebook を使って在宅ワークをしているスタッフと Web ミーティングができますよ、という形で普及を図っていきました。また、当時はネットワークが十分に整備されておらず、個々の端末からカメラをオンにして Web 会議を行うとネットワークが不安定になり、業務に影響が出てしまう事態も起きていたのですが、Chromebook 1 台で現場の複数のスタッフが Google Meet に参加するようにすれば、カメラで表情を映しながらのミーティングも可能だという発見もありました」(木村氏)

共用端末で活躍中の Chromebook さらなる活用への模索も継続

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 このような経緯もあり、現在は計 45 台の Chromebook を導入。うち 35 台はさまざまな拠点に配布され、共用端末として活躍中です。カジュアルなコミュニケーションを取るための手段として、Chromebook や Chromebox と Google Meet を活用し、勤務時間中はいつでもお互いの拠点の映像を見ることができる「やまびこ」と呼ばれる拠点間常時投影システムも構築し、いつでも他の拠点に声をかけ、コミュニケーションを取れるようにしています。「やまびこ」以外にも Google Meet を使った Web 会議は、社内の多様な業務で利用されています。また、社内のファイルサーバを廃止して Google ドライブに全データを集約したエピソードを紹介しましたが、Chromebook と Google ドライブの連携でデータ保存フローの手間を感じずに済むようになり、作業効率が高まったと同時に、意識的にバックアップを行う必要がなくなったことも大きな変化だと木村氏は強調します。

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「以前は端末にデータを保存する社員が多く、パソコンが壊れたのでデータを復旧してほしいという要望がしばしばありましたが、Google ドライブをファイルサーバとして使うようになった今は、Google ドライブに保存しているファイルはバックアップが常に行われている状態ですから、端末が壊れても新しい端末を渡せばそのまま業務を継続できます。端末に保存してあるデータが突然消えても慌てることもなくなり、ユーザー側としては使い勝手と安心感が大きく高まりました。特に Chromebook を使っているユーザーは、自分の端末内のフォルダのような感覚で Google ドライブを利用しているため、その傾向が顕著です。そのほか、従来の端末と比べて起動のスピードが格段に速いことも大きなメリットですね」

 また、管理面でもキッティングの手間が減り、実際に直近で 15 台の Chromebook をキッティングしたときは、従来であれば 2 時間程度の時間をかけて作業していたところ、ほぼ 0 分で完了したといいます。今後、軽井沢の本社から離れた遠隔地にも事業所を展開していく計画があり、新たな拠点向けのキッティングや配布管理を考えても、Chromebook の利便性はきわめて高いと木村氏は評価します。

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 木村氏は同社に入社する以前、シンクライアント環境構築サービスを提供する企業でシステムエンジニアとして働いていました。そのときの経験から、トータルコストを抑えながらセキュリティを担保し、環境の変更も迅速に行える Chromebook の利点を実感しており、Chromebook には可能性を見出していたといいます。今後も Chromebook のさらなる活用を実現していきたいと、その思いを語ります。加えて、ニューノーマルな働き方について、一層の模索を続けていくとのこと。Chromebook と Google Workspace を組み合わせた活用をさらに深めながら、スタッフが最も働きやすい環境を実現していきたいと、木村氏は展望を語ってくれました。

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株式会社ヤッホーブルーイング

1997 年創業のクラフトビールメーカー。創業者が米国留学中に出会ったビールの味を日本に伝えたいとの思いが設立のきっかけ。大手を含めた業界での順位は現在 6 位で、クラフトビール業界では最大手の立場にある。「ビールに味を! 人生に幸せを!」を企業ミッションに掲げ、「クラフトビールの革命的リーダー」を目指す。本社は長野県軽井沢町。イベントを活発に開催するなどファンづくりにも力を入れている。

(導入台数)

Chromebook

45 台


インタビュー担当者様

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株式会社ヤッホーブルーイング

システム管制塔(情報システムユニット)

ユニットディレクター

木村壮氏


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