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顧客事例

Google Cloud のお客様が構築した優れたソリューション(2 月版): Team USA のテック、通信会社のデータ刷新、ゴールデン ステートの「G.O.A.T.T.」

2026年3月17日
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Google Cloud Content & Editorial

Try Gemini Enterprise Business Edition today

The front door to AI in the workplace

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※この投稿は米国時間 2026 年 2 月 27 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

AI とクラウド テクノロジーは、世界中のあらゆる業界のあらゆる分野を変革しています。お客様がいなければ、Google Cloud は存在しなかったでしょう。お客様こそが Google のプラットフォームで未来を築いている存在だからです。このシリーズでは、ビジネスを根本から変え、業界を形作り、新しいカテゴリを生み出しているエキサイティングなプロジェクトの数々を取り上げます。

今回の最新号では、Google Cloud がスキー&スノーボード米国代表向けに AI 搭載のトレーニング ツールをどのように構築したのかをはじめ、Vodafone と Fastweb の新しいデータ活用の取り組み、John Lewis Partnership のデベロッパー プラットフォームの評価、ゴールデン ステート ウォリアーズの AI 活用ハンドブック、Hackensack Meridian Health における健全で安定したネットワーク運用、そして Ab Initio が AI 用のデータにより良いコンテキストをもたらす取り組みまで幅広く取り上げます。

来年改めてチェックして、さらに多くの業界のリーダーや注目のスタートアップが Google Cloud テクノロジーをどのように活用しているかをご確認ください。また、まだご覧になっていない場合は、Google のお客様による 1,001 件の実際の生成 AI ユースケースのリストをご確認ください。

AI で米国代表チームをさらに強く

対象: Google Cloud は、今年 2 月にイタリアで開催される冬季オリンピックに向けて、スキー&スノーボード米国代表チームのための AI 搭載トレーニング ツールの開発に取り組みました。

取り組み: スノーボーダーの Maddie Mastro 選手やフリースキーヤーの Alex Hall 選手など、米国代表チームのアスリートたちが競技で優位に立てるようにするとともに、オリンピックに向けて彼らの大胆なトリックに潜む物理法則を解き明かすため、Google Cloud は業界初となる AI 搭載の動画分析プラットフォームを構築しました。このプラットフォームでは、空間知能に関する研究を基に Google DeepMind が開発した独自モデルが活用されています。このツールの目的は、スキー&スノーボード米国代表チームの選手たちが、トリックの完成度を高めると同時に自信を深められるよう支援することです。

意義: Google Cloud ツールを使用すると、リフトで山頂に戻るまでの間に、各技の完全な分析、過去の取り組みとの比較、次回改善できる点に関する膨大なメモやヒントを確認できます。このツールを開発した主な理由はアスリートのパフォーマンス向上でしたが、安全性の確保もそれに次ぐ重要な目的でした。身体の動きをより正確に把握できるようになれば、事故やけがの予防にもつながります。240 人の選手を擁するチームでは、数十人がけがで離脱する可能性もあるため、これは極めて重要です。

コメント:「以前は、友人に電話して『5 年前のあのトリックの映像、持ってる?』と聞き、ビデオを行き来しながら比較していました。でもこのツールなら違います。過去の滑走を取り込み、今の分析に生かすことができます。スロー再生して、その瞬間に頭や体がどの位置にあるのかを正確に確認できるのです。重要なのは、そうした細かな動きをリアルタイムで見て理解できることです。」– 米国オリンピック代表 5 回参加者 / 金メダル 3 回受賞者Shaun White 氏

Google Cloud × Team USA - 技術の舞台裏


Fastweb + Vodafone: データ ワークフローを再構築

対象: 2025 年に Swisscom が Vodafone Italy を買収したことを受け、欧州の通信業界をリードする両社は、顧客へのサービス提供のあり方を見直し、モバイル、ブロードバンド、デジタルの各チャネルで、タイムリーかつパーソナライズされた体験を届けたいと考えました。

取り組み: 両社はすでに BigQuery を使って顧客データ ワークフローのモダナイズを進めていましたが、エコシステムを統合したことで、既存構成の限界が見えてきました。そこで、すべてのチャネルが正確な顧客データにリアルタイムでアクセスできるよう、Spanner をサービスおよびガバナンス層として導入しました。これにより、低レイテンシでの参照、水平方向のスケール、高可用性を実現し、運用負荷をほぼゼロにできるフルマネージド環境を整備しました。また、Gemini を活用し、コードから直接分かりやすいドキュメントを生成することで、手作業にかかっていた時間を大幅に削減しています。

意義: Spanner Graph を利用することで、プラットフォームが実際にどう動いているかに即した形で、データリネージを可視化できるようになりました。具体的には、どのテーブルがどのジョブを動かしているのか、変換処理がどのように連鎖するのか、依存関係がどこにあるのかといった点を把握できるようになっています。コールセンターでは、より完全で最新の顧客情報を確認できるようになり、デジタル チャネルでは、カスタム インテグレーションなしでも整合性のあるデータを利用できるようになりました。また、パートナーは、Apigee を通じて必要な情報に低レイテンシでアクセスできるようになりました。

Fastweb + Vodafone のコメント:「Google Cloud サービスで Customer 360 プラットフォームを再構築したことで、Fastweb + Vodafone の業務の仕組みは大きく変わりました。ワークフローのモニタリングが簡素化され、パイプラインがより効率的になり、リアルタイムのサービス提供が一般的になりました。」– Fastweb + Vodafone、IT AI 導入およびプラットフォーム エンジニアリング リード、 Vincenzo Forciniti 氏


John Lewis がデベロッパー プラットフォームの価値を測定

対象: John Lewis Partnership は、John Lewis の百貨店と Waitrose のスーパーマーケットを展開する英国の大手小売企業です。同社はデジタル トランスフォーメーションを推進するため、John Lewis Digital Platform(JLDP)を構築し、johnlewis.com 向けに高品質なソフトウェアを開発する数十のプロダクト チームを支えています。

取り組み: John Lewis は、単純な利用状況の指標にとどまらず、プラットフォームが生み出す本当の価値を測るための、より高度で多段階の手法を整備しました。当初は「オンボーディングに要する時間」のようなスピード重視の指標で測っていましたが、その後は DORA 指標に加え、DX プラットフォームを通じたエンジニアの主観的なフィードバックも組み合わせた包括的なモデルへと移行しました。さらに、35 以上の健全性指標(Kubernetes のベスト プラクティス、セキュリティ、運用準備状況など)を小規模な自動ジョブで継続的にモニタリングする独自の「Technical Health(技術的健全性)」機能も導入しています。これにより、各チームは「信号機」を見るかのようにサービスの状態をリアルタイムで把握できます。

意義: 活動量ではなく価値に焦点を当てたことで、必須だから使うツールであることにとどまらず、開発者の手間やつまずきを実際に減らしていることを確認できました。また、自動化された Technical Health チェックにより、プロダクト チームは技術的負債やセキュリティ上の脆弱性を先回りして管理できるようになりました。その結果、中央の運用チームが個々のサービス運用に集中する必要が減り、インシデント解決(MTTR)の短縮、障害の減少、そして大幅なコスト削減につながっています。

コメント:「測定は、到達点ではなく旅の過程です。まずは関係者にとって意味のある指標を測ることから始めつつ、プラットフォームの進化に合わせて柔軟に見直していく準備もしておくべきです。プラットフォームの実現可能性を示す段階で重要だったことが、数年後に機能が成熟した段階でも同じように重要とは限りません。」– John Lewis Partnership、プリンシパル プラットフォーム エンジニア、 Alex Moss 氏


Hackensack Meridian Health、VPC Flow Logs でネットワーク移行のリスクを低減

対象: Hackensack Meridian Health(HMH)は、ニュージャージー州最大の医療機関病院システムを擁する大手の非営利医療機関です。病院、救急医療センター、診療所からなる広大なネットワークを運用しているため、システムの信頼性は同組織にとって中核となる価値です。

取り組み: 新しい Google Cloud のネットワーク設計へ大規模に移行する準備として、HMH は VPC Flow LogsFlow Analyzer を活用し、ハイブリッド環境のトラフィックが「ブラック ボックス」になってしまう問題を解消しました。具体的には、Cloud Interconnect の VLAN アタッチメントでログを有効化し、送信元 / 宛先 IP、ポート、プロトコルなど、粒度の細かいテレメトリーを取得しました。その後、このデータをエクスポートし、「誰が誰と通信しているか」を可視化したマップを作成しました。これにより、オンプレミスのデータセンターと、特定の Google Cloud リージョン、VPC、アプリケーションとの間にある重要なトラフィック パターンを特定できるようになりました。

意義: 医療の現場では、ネットワークのわずかな途切れでさえ、重大な影響につながりかねません。トラフィックを事前にマッピングしておくことで、Hackensack Meridian Health は、カットオーバーのどの局面でリスクが最も高まるのかを正確に特定できました。この準備により、移行時の問題をわずか 3 分で検知し、5 分以内に解決できました。従来であれば数時間かかっていた可能性のある作業です。さらに移行にとどまらず、この水準の可視化によって、ハイブリッド インフラ全体にわたるキャパシティ計画、コスト配賦、セキュリティ コンプライアンスをより適切に管理できるようになります。

コメント:「相互接続のトラフィックはこれまでブラック ボックスのようなものでした。VPC Flow Logs を有効にして Flow Analyzer にフィードすることにより、求めていたマップをようやく入手できるようになりました。ルートを変更する前に、このような重要なトラフィック フローを特定することが、移行全体のリスクを軽減するうえでの鍵でした。」— Hackensack Meridian Health、クラウド エンジニアリング マネージャー、Randall Brokaw 氏


ゴールデン ステート ウォリアーズの AI 活用バックオフィス

対象: ゴールデン ステート ウォリアーズは、NBA の中でも近年特に成功を収めているフランチャイズの一つです。そしてコート上の勝利を陰で支えているのが、組織の「G.O.A.T.T.」とも呼べる専門の運用チームです。「G.O.A.T.T.(Greatest of All-Time Technologies)」は、データと AI を活用したプラットフォームで、試合中のインサイト、トレード判断、ファン体験の向上を後押しします。

取り組み: ウォリアーズは、Google Cloud 上に社内の「デジタル頭脳」を構築し、これまでの「勘と経験」に頼る文化から、「分析を起点とする」戦略へと舵を切りました。BigQuery と Gemini を活用することで、試合前のスカウティング レポート作成など、以前は数時間かかっていた複雑な業務フローを自動化できるようになりました。さらに ML を用いて、個々の選手の単純な成績よりも「チームへの適合性」を重視したトレード シミュレーションを数千回実行しています。加えて、コンピュータ ビジョンにより、NBA におけるすべてのシュートについて「ショットの質」を追跡しています。ビジネス面でも、Discovery API を使ったコンテンツ推薦エンジンを構築し、世界中のファンに対してパーソナライズされたデジタル体験を提供しています。

意義: AI を軸にしたこのアプローチによって、経営陣が検討すべき選択肢をあらかじめ絞り込めるようになり、人間の専門性を実現可能性の高い案に集中させられます。データ処理という「科学」の部分を自動化することで、コーチやスカウトは、対面での指導や戦略立案、選手育成といった「職人技」により多くの時間を割けるようになります。この統合は、3 ポイント革命のようなコート上の戦術に影響を与えただけではありません。業務面でも効率が向上し、従業員はトップダウンの指示を待つのではなく、AI によるアイデアを自発的に IT チームへ持ち込むようになりました。

コメント:「人間か機械のどちらかがすべての意思決定を担うような段階に到達することはありません。大事なのは、直感とデータが同じ結論に行き着くちょうどよい中間点を見つけることです。データは、具体的な選択肢を評価し始める前の段階で、意思決定ツリーを絞り込むのに役立ちます。」— ゴールデン ステート ウォリアーズ、消費者向け製品および新興テクノロジー担当シニア ディレクター、 Nick Manning 氏


Ab Initio がエージェント型 AI 時代に向けて企業データ活用を推進

対象: Ab Initio は、大量データの統合とガバナンスを得意とするエンタープライズ向けソフトウェア企業です。同社のプラットフォームは、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境にまたがる複雑なデータ ライフサイクルを管理するため、大規模組織から信頼されています。

取り組み: AI エージェントが正確なデータに基づいて動けるようにする(グラウンディングする)という課題を解決するため、Ab Initio は Google Cloud と連携し、自社のデータ ファブリックを BigQuery、Dataplex Universal Catalog、Gemini と統合しました。さらに、メインフレーム、COBOL、SAS などのレガシー環境と、最新のクラウド環境の間をつなぐ、500 以上のメタデータおよびデータコネクタ群も提供しています。この統合により、フィールド(項目)単位でエンドツーエンドのデータリネージを把握できるようになり、Gemini はデータの所在に左右されることなく、十分に文書化された「AI ですぐ使える」データにアクセスできるようになります。

意義: AI エージェントの有効性は、アクセスできるデータの質と範囲に大きく左右されます。Ab Initio を「中立的なハブ」として使うことで、企業はデータそのものを移動させることなく、オンプレミスやマルチクラウドのデータを単一の統合レイヤに連携できます。その結果、Gemini が根拠に基づき、説明可能な形で推論するために必要となる、豊かな意味的コンテキスト(セマンティクス)とリネージを提供できるようになります。企業にとっては、テスト段階の AI から、監査可能でコンプライアンスにも対応し、複雑な意思決定を自動で行えるプロダクション レディなエージェント型ワークフローへより速く移行できるということです。

コメント:「エージェント型 AI には、信頼できる AI 対応のデータとメタデータが必要です。情報の出所、品質、意味を理解することは、データそのものと同じくらい重要です。Gemini はエージェント レイヤの重要なコンポーネントとして機能し、このコンテキストを使用して説明可能かつ監査可能な意思決定を行います。」— Ab Initio、開発責任者 Scott Studer 氏および Google Cloud、データガバナンス、共有、統合担当プロダクト リード、Chai Pydimukkala 氏

- Google Cloud コンテンツおよび編集担当編集長

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