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コスト管理

フォルダと組織を使用して、より的確な予算を立てる

2023年6月29日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 6 月 23 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

要約 - Google Cloud の予算がカスタマイズしやすくなり、費用管理の対象範囲を請求先アカウント全体や選択した特定のプロジェクトではなく、フォルダや組織に設定できるようになりました。

Google Cloud の費用を管理する最善の方法は、予算を作成することです。以前にも、予算の概要とその作成方法や、プログラマティックな通知で予算活用の幅を広げる方法についてご紹介しました。Google Cloud を使い始めたばかりの場合でも、Google Cloud のエキスパートの場合でも、予算は費用の追跡と対処に役立ちます。このたびの最新リリースにより予算をカスタマイズしやすくなることで、費用の追跡をさらに系統的に行えるようになります。

予算に含まれるもの

これまで予算を使用したことがない場合は、予算の仕組みを詳しく解説しているこちらの投稿をぜひお読みください。簡単に言うと、予算は費用を管理するための最も柔軟で簡単な方法です。クラウドの利用による料金はさまざまな形で発生するため、費用は必ず把握しておいた方がよいでしょう。予算を作成すると、試験運用版や本番環境の機能が費用にどのような影響を与える可能性があるのかを把握しながら、これらの機能を安全にリリースできます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/budget_create.max-1100x1100.png

通常、予算は次のような要素で構成されます。

期間:
予算の対象期間。最も一般的なのは月単位の予算ですが、四半期単位で予算を設定することや、ホリデー シーズンといった特定の期間を対象とした不定期の予算を作成することもできます。

範囲:
予算に組み込む必要のある費用の発生元のプロダクト(BigQuery や Compute Engine など)やプロジェクト。ここでフォルダや組織という新しいオプションを利用できます。これについては後述します。

予算額:
固定額($500 など)、または前期でかかった費用に基づいた動的な金額。動的な予算は月ごとや四半期ごとに費用を比較する場合に便利で、費用の異常も検出しやすくなります。

しきい値:
各予算には金額のしきい値を複数設定して、カスタマイズの幅を広げることができます。たとえば、$500 の 25%、50%、75% に達したときにメール通知を受け取れるように、パーセンテージごとに予算にしきい値を設定することも簡単です。実際の費用ではなく予測費用のしきい値を設定することもできます。たとえば $500 に達することが予測されるときに通知を受け取って、さらに早期に対処できるようにすることも可能です。また、100% を超えるしきい値も設定可能で、予算を超えた実際の費用または予測費用についても通知を受け取って把握しておくことができます。

アクション:
デフォルトで、予算のしきい値に基づいてメール通知が送信されます。メール通知の送信先をカスタマイズできます。また、定期的な更新が Pub/Sub トピックに送信されるように予算を拡張することもできます。そこからトピックを簡単に登録して、予算の定期的な更新を Slack に送信するといった任意のアクションのコードを記述できます。

費用の状況を常に把握しておきたい場合、開発環境の予算や各チーム固有の予算というように、費用のさまざまな側面に対応する複数の予算を作成することをおすすめします。重視する費用に合わせて予算をカスタマイズすることが重要になりますが、このたび、それが少し簡単になりました。

新機能の概要

Google Cloud でリソースを整理するための最善の方法は、組織がどのような構造になっているのかをよく検討することです。1 つのプロジェクトですべてのリソースを使用していることや、大企業の場合には多数の組織にわたって数千ものプロジェクトを進めていることもあるでしょう。Google Cloud では、フォルダを作成して、組織階層を設定し、そうしたプロジェクトを管理できます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/resource_hierarchy.max-600x600.png

予算機能の最新のアップデートにより、予算の範囲をフォルダや組織に設定できるようになりました。これまでも、予算の対象プロジェクトを選択(または請求先アカウント全体を対象に)できていましたが、この場合、新しいプロジェクトを追加した際に予算を更新しなくてはなりません。予算用の API を使用することもできますが、大規模の組織の場合、プロジェクトの追加と削除を常に把握するのは難しいことがあります。

今回の更新で、フォルダや組織を選択できるようになりました。そして、選択対象に含まれるすべてのプロジェクトが自動的に予算の対象となり、これには新しく追加するプロジェクトも含まれます。予算の範囲をフォルダに設定することで、どの費用を管理するかを正確にカスタマイズして、組織階層に合わせることが簡単になります。コンソール インターフェースや API を使用すると、フォルダと組織を選択するだけで予算を作成できます。また、予算を複数作成できるので、各チームのフォルダにすべてのプロジェクトをまとめたチームごとの予算を設定すると同時に、部署全体に全体的な予算を設定することもできます。

この新機能により、予算の粒度が向上し、カスタマイズがより簡単になります。何より、使用の開始にあたって、何のご対応も必要ありません。コンソール(または API)を使用して、重視する費用の予算の作成をすぐに開始していただけます。設定手順の確認には、こちらのインタラクティブなチュートリアルをご利用ください。最新情報は、Cloud Billing のリリースノートでご確認いただけます。皆様の予算編成に役立ちますことを願っております。

- デベロッパー アドボケイト Mark Mirchandani
プロダクト マネージャー Yogendra Joshi

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