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コスト管理

クラウドの料金について理解する

2023年11月24日
Google Cloud Japan Team

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Coming to Las Vegas, April 9–11.

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※この投稿は米国時間 2023 年 11 月 17 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

クラウド サービスの費用は複雑だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。お客様が抱く最も重要な質問は「いくらかかるのか」ということです。それに答えるには、まず料金設定について理解する必要があります。すべての製品やサービスには料金が発生します。料金とは、特定のサービスや製品に対して支払うものです。費用とは、製品をどれだけ使ったかによって、最終的に支払う金額を指します。通常は、料金が前もってわかっていても、その料金の構成要素や、その料金がどのように変化する可能性があるかまでは完全に把握していないかもしれません。クラウドの料金モデルについて熟知すれば、各製品が支出に与える影響を理解し、支出を最適化する分野を特定できます。このブログでは、Google Cloud だけでなく、すべての主要クラウド サービス プロバイダ(CSP)に適用されるクラウド料金モデルについてわかりやすく説明し、そのインサイトを利用してクラウド プラットフォームの使い方に対する理解を深める方法をご紹介します。

料金とは

料金とは、製品やサービスに対して請求される価格のことです。料金は、購入する製品の最も基本的な単位である最小管理単位(SKU)に適用されます。消費 × 料金の関数である費用と混同しないよう注意してください。

SKU に適用される料金には、主に正規料金契約料金 / カスタム料金の 2 つがあります。正規料金は、製品やサービスの基準料金であり、適用できる基本的な割引のレベルが含まれています。一方、契約料金 / カスタム料金は、ユーザーやユーザーの組織に固有のものであり、交渉による割引やクレジットが含まれます。どちらのタイプにも特定の料金モデルがあり、時間の経過に伴う市場やビジネスのニーズの変化に合わせて進化します。

クラウドの料金設定には、次のような複数の要因が影響します。

  • 製品やサービスのタイプ - インフラストラクチャ、プラットフォーム、ソフトウェアには異なる料金設定があります。
  • ビジネスモデル - オンデマンド料金、予約料金、スポット料金。
  • 市場状況 - 競争やお客様のご要望に応じて料金が変わります。
  • エンゲージメント レベル - 大きいコミットメントでは競争力のある料金設定や割引をご利用いただけます。

料金モデルとその料金モデルが形成された要因を理解することで、クラウドへの支出を最適化し、ニーズに最適な選択ができるようになります。ある程度の知識があれば、クラウド サービスの費用がより明確になります。

一般的な料金モデル

以下に、CSP が一般的に Cloud 製品やサービスの料金設定に使用する、最もよくある料金モデルのいくつかをご紹介します。プロバイダが採用するビジネスモデルに応じて、このリスト以外にも多くの料金モデルが存在する可能性があります。

  1. 時間ベースの料金: 最もシンプルな料金設定は、時間に基づくものです。最もよく使用されているのは固定料金(月額固定利用料金など、長期間にわたってほとんど変動しない料金)と変動料金(市場の需要に基づくコンピューティングとストレージのスポット料金など、なんらかの条件に基づいて時間とともに急速に変化する料金)です。
  2. 単位ベースの料金: 時間、ストレージ、使用量、支出、あるいはユーザー数といった単位に基づく料金設定もあります。一部の例:
    a. 独自のリソース使用量や支出に基づいた SKU の料金設定
    b. 他の SKU のリソース使用量や支出に基づいた SKU の料金設定(例: コンピューティング製品での支出総額の 5% で料金設定されるコンピューティングのプレミアム サポート)
    c. 別の SKU の料金に基づいた SKU の料金設定
    d. ユーザー数やシート数に基づいたサブスクリプションの料金設定
  3. カーボン プライシング: 比較的新しい料金設定ですがこれも重要です。指標には、使用によって排出される CO2 で指数化される税金を通じて導入される SKU 料金も含まれます。
  4. 集計料金: これには、製品ソリューション、ワークロード、SKU グループ、地域などのグループに含まれることに基づいた SKU の料金設定が含まれます。
  5. ティアベースの料金: これは実際には料金モデルではなく、上述のどの料金モデルにも適用できるメカニズムです。これに含まれるものには、使用量ベースのティア(例: 最初の XX 単位の使用が無料)、時間ベースのティア(例: 最初の月が無料)、使用量ベースのティア(例: 使用量の最初の $10,000 の $XX)などがあります(これらに限定されるものではありません)。

ただし、CSP は固有の製品やサービスに基づいて独自のモデルを採用することもできます。正規料金をカスタム料金や契約料金に変えるには、基本料金の仕組みに特定の種類の割引やクレジットを重ねて適用します。割引は単価を下げますが、クレジットは現金で、あるいは合計会計金額を減らすことで返金を行います。ただし、プロビジョニングの方法だけでなく、両者がベースとする範囲とパラメータの点で、この 2 つの間にはいくつかの共通点があります。

  1. 範囲: 割引とクレジットは、単一の SKU、ワークロード内の SKU の包含、SKU グループ、または特定のフォルダ / プロジェクト / 請求先アカウントなど、いくつかの事前定義された範囲を基準にできます。
  2. パラメータ: 事前定義された範囲内で、割引やクレジットは、時間、支出、使用量などの特定のパラメータを基準にできます。また、次のパラメータの組み合わせを基準にすることもできます。
    a. 時間と使用量(例: 「最初の月の使用量に対して Compute Engine のワークロードに $300 のクレジットを進呈」または「Compute Engine リソースに対して確約利用割引による最大 50% の割引を、3 年間、請求先アカウント レベルで付与」)
    b. 時間と支出(例: 「2023 年 12 月 31 日までの仮想マシンの $20,000 の費用に対して $5,000 のクレジットを進呈」)
  3. プロビジョニング: 割引やクレジットは、以下のような複数の方法でプロビジョニングできます。
    a. 固定式(例: 定額または一律金額)
    b. 変動式(例: 特定の条件に基づいて時間の経過とともに急速に変化する割引やクレジット)
    c. 為替レートなどの追加パラメータが存在する場合、料金モデルに影響を与える可能性があります(例: 契約期間中の固定為替レート)

上述のオプションはほんの一例にすぎません。クラウド プロバイダは、ビジネスのニーズやお客様の要望に基づいて、常に新しい割引やクレジットのプログラムの考案に取り組んでいます。そのため、これらの料金設定の具体的な内容は、時間の経過に応じて、あるいは企業ごとに異なる可能性があります。

しかし、新しいお客様を惹きつけ、既存のお客様に引き続き喜んでいただくという全体的な目標はどれも同じです。

この情報を利用する方法

このブログでは、よく使用されるクラウドの料金モデルについて説明していますが、請求書や費用レポートではおそらく確認できないでしょう。SKU 料金、割引額、割引の種類は特定できるかもしれませんが、正確な料金モデルは依然として認識できません。それでも、料金設定の仕組みを知ることで、どの料金モデルがビジネスに最適かをより正確に把握できるようになります。これにより、製品やサービスを用途だけでなく料金でも選択できるようになります。請求書には料金モデルが明記されていませんが、ここまでで、クラウドにおいてより的確で費用対効果の高い選択を行うために十分な知識が身につきました。料金に関する知識を身につけることは、購買力につながります。

Google Cloud の料金

Google Cloud では、料金設定に対して透明で革新的なアプローチを取るよう努めています。Google Cloud への投資から最大限の価値を引き出せるよう、料金設定の仕組みに調整を加えています。料金と割引に関する詳細を把握できるよう、Pricing API などのツールを提供しています。効果的な料金やコストの分析のための Pricing API の使用については、以前のブログ投稿をご確認ください。Google Cloud を初めて使用する場合や、さらに料金についての理解を深めたい場合は、Google Cloud の料金ページにアクセスしてカスタム見積もりをリクエストし、Google Cloud のプロダクトやその料金設定についての詳細をご確認ください。

-Google Cloud、プロダクト マネージャー Shruthi Nambi

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