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コスト管理

予算が重要: Cloud Billing の予算の自動化

2020年12月7日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 11 月 24 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

クラウド環境が大きくなればなるほど、予算自動化機能などの堅牢な費用管理ツールが必要になります。予算管理ツールを使用すると、将来(および実際)の超過が事前に通知されるので、不必要な費用の発生を防ぐことができます。また、課金の自動化機能により、非常にきめ細かいフィルタを使用して複数の予算を管理したり(何千もの予算を管理しているお客様もいらっしゃいます)、予算通知をカスタマイズしたりできます。Cloud Billing チームでは皆様からのフィードバックに基づいてこれらの機能のさらなる向上に取り組んでおり、このたび、いくつかの機能を強化いたしました。

  • Budgets API の一般提供(詳細

  • クレジットをきめ細かく選択 - 予算に含めるクレジットを選択できます(詳細

  • 予算アラートメールの受信者のカスタマイズ - メール通知の受信者を指定したり、課金管理者と課金ユーザーをデフォルトのリストから削除したりできます(詳細

これらの新機能について詳しくご説明します。

Cloud Billing の最新の予算管理機能

Cloud Billing の目的は、エンタープライズ クラスの費用管理スイートを作成して、特に規模が大きく複雑なクラウド環境の管理に必要なツールをすべて揃えることです。Cloud Billing の新しい予算管理機能と自動化機能について詳しくは、続きをお読みください。

Budgets API

今月初めに、Budgets API の一般提供が開始されたことをお知らせいたしました。Budgets API を使用すると、予算の作成、編集、削除や、範囲決定、フィルタなど、ほぼすべての機能を Cloud Billing UI から使用できるようになります。REST 呼び出しや、Java、Node.JS、Python、GO、.NET クライアント ライブラリを使用して、直接 API を操作できます。

これらの UI や API の機能は異なっていますが、その違いに煩わされることは今後なくなるでしょう。なぜなら Google では、最終的に UI や API 間で同等の機能を提供することを目標としているからです。

Budgets API は、チームが新しいプロジェクトを始動するときなど、予算作成を自動化する場合に特に便利です。また、予算をまとめて編集する場合にも役立ちます。たとえば、売上がまもなく急増することがわかっている場合は、関連するすべての予算を 20% 増やすことができます。

Budgets API のその他の便利な使い方として、予算の作成と編集に関するエンドユーザーの権限モデルを複雑にしたり簡素化したりできます。クラウド リソース管理用の自社管理ポータルをすでに所有している企業の場合、シンプルな予算管理機能を統合し、サービス アカウントを使用して予算の作成や編集が可能です。こうすると、もともと許可されていた操作以外のこともできるように予算関連の IAM 権限をユーザーに付与する必要がなくなります。詳しくはドキュメントをご覧ください。
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Improved_credits_filtering.max-700x700.jpg

これまで、クレジットの設定は、利用可能なクレジットを予算に追加するシンプルなチェックボックスでした。現在では、割引、プロモーション、特定のクレジット タイプ(例: 無料枠)など、特定のクレジット ファミリーを選択できるようになりました。たとえば、無料枠レベルで受け取る 1 回限りのプロモーション クレジットを除外して、長期間使用できる予算を作成できます。

予算アラートメールの受信者のカスタマイズ

Cloud Billing は Cloud Monitoring に統合され、最大 5 つの通知チャンネルに通知メールを送信できるようになりました。また、予算通知を課金ユーザーや課金管理者に送信するかどうかも指定できます。この 2 つの機能を併用することで、適切な受信者に通知を送信できます。

プログラムによる予算通知

予算作成の自動化機能と同様に、Cloud Billing では予算変更に関する Pub/Sub トピックのアラートを通知することもできます。メール通知とは異なり、Cloud Billing は、予算のしきい値を超えたかどうかにかかわらず Pub/Sub トピックを通知します。また、その情報をビジネス ロジックに簡単に組み込むことも可能です。プログラムによる予算通知の例(Slack チャンネルへの投稿など)については、こちらをご覧ください。

サンプル プロセス

これらの機能はどのように併用できるでしょうか?プロジェクトの予算を作成してモニタリングし、一定のしいき値に達したらプロジェクトを自動的に無効化するサンプル プロセスをご紹介します。

  1. 好みのツール(Terraform などの Infrastructure as Code ツール)を使用してインフラストラクチャのデプロイを開始します。

  2. そのツールを Google Cloud Build に呼び出して、複数の環境(VM、サーバーレス、Kubernetes、Firebase など)にカスタム ワークフローをデプロイします。

  3. Google Cloud Budget API によって、実際の金額と予想しきい値を使用して新しいプロジェクトの全体の予算を作成します。通知は以下に送信できます。

    1. 課金管理者と任意の従業員(Cloud Monitoring チャンネルを介して)

    2. Pub/Sub トピック

  4. Cloud Functions の関数を作成して、Pub/Sub トピックをモニタリングします。費用が予算の 150% を超えると、Pub/Sub トピックは自動的に無効になります。モニタリングが自動的に無効になるのは、テスト環境の場合のみです。テスト環境かどうかは環境ラベルによって決まります。その他すべての環境では、チーム Slack チャンネルにメッセージをパブリッシュします。

コード例はこちらをご覧ください。

思いどおりに予算を管理

組織はそれぞれ異なるため、クラウド リソースを消費する割合をカスタマイズできる必要があります。Google は今後も引き続き Cloud Billing への機能の追加を行い、小規模ビジネスから大企業までのあらゆる組織にとって、きめ細かい予算作成と自動化された費用管理を可能にするプログラムの手法を使用して、予算を思いどおりに管理できるようにしていきます。Cloud Billing での予算管理の詳細を確認して使用を開始するには、ドキュメントをご覧ください。

-Google Cloud Platform プロダクト マネージャー Amitai Rottem

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