コンテンツに移動
Google Cloud

オンプレミス データ転送用の Storage Transfer Service をベータ提供

2019年12月17日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2019 年 12 月 13 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

今日、世界には膨大な量のデータがあります。皆様の会社でも、データを保存する独自のストレージ インフラストラクチャを運用しておられることでしょう。一方、クラウドを利用してビジネスを展開すれば、より大きな価値をデータから生み出し、組織全体のコラボレーションを促進するとともに、インフラストラクチャ コストを最適化することができます。

ただし、クラウドが提供する機能をフルに活用するには、まずデータをクラウドに移行しなければなりません。そこで私たちは、大規模なオンライン データ転送に役立つ新しいソフトウェア サービスとして Transfer Service for on-premises data を開発しました。このサービスを使用することで、データ転送の複雑さを解消し、gsutil のような既存のオンライン ツールよりも高速にデータを移動できます。

Transfer Service for on-premises data は、独自のカスタム ソフトウェアを開発したり、既製ソリューションに投資したりすることなく、データを移動できるマネージド ソリューションです。高速ネットワーク接続(最大で数十億のファイル、PB クラスのデータ、数十 Gbps)へのスケーリングに対応し、オンラインでの大規模データ転送を可能にします。

Transfer Service for on-premises data はデータの完全性を検証するため、安心して転送できます。信頼性と安全性についても十分に確保するよう設計しており、エージェントで障害が発生しても進行中の転送は影響を受けません。また、アプリケーションからトランスポート レイヤまでのパフォーマンスの最適化により、利用可能な帯域幅を使って転送時間の最小化を図ることができます。さらにコード開発やメンテナンスも不要なため、お客様は運用ではなくイノベーションに集中できます。

オンプレミス データの転送は複雑になる場合があります。「独自のカスタム ソリューションを開発することを当然視する企業もありますが、それでは成功はおぼつきません。そうした企業は、コストや長期的なリソース調達を見越していないからです」と、ESG のシニア アナリストである Scott Sinclair 氏は述べています。「Transfer Service for on-premises data(ベータ版)を利用すれば、企業は TCO を最適化し、データ転送で起こりがちな問題を軽減できます。このソリューションは、アーカイブとディザスタ リカバリ、リフト&シフト、アナリティクスと機械学習など、ビジネスクリティカルなユース ケースのデータを移行する企業に非常に適しています。」(Sinclair 氏)

Transfer Service for on-premises data の導入

Transfer Service for on-premises data を使用するには、最初にオンプレミス ソフトウェア(エージェント)をインストールし、起動します。次に Cloud Console に移動し、Cloud Storage に転送するディレクトリを指定します。

このサービスは、多くのエージェントを介して転送を並列化するとともに、これらのエージェントを調整して、安全なインターネット接続経由、またはプライベート接続である Cloud  Interconnect 経由でデータを Cloud Storage に転送します。Cloud Interconnect を経由した場合には Private API エンドポイントを構成し、閉域網を利用したプライベートアクセスを設定できます。また、お客様が転送ジョブを安心して作成、モニタリング、管理できるように、完全なセルフサービス GUI と詳細な転送ログも提供します。 

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/google_storage_transfer_s.0999059817180959.max-2000x2000.jpg

Transfer Service for on-premises data は現在、ベータ版が利用可能です。ぜひお試しください。このサービスの仕組みと使い方についてもっと知りたい方は、ドキュメント ページをご覧ください。

- By Ash Ahluwalia, Product Manager

投稿先