Google、Forrester Wave の Functions-As-A-Service でリーダーに選出
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 6 月 29 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
2016 年、Google は、デベロッパーがインフラストラクチャの管理に煩わされることなく、スケーラビリティの高いイベントドリブン型アプリケーションを容易に構築できるようにすることをミッションとして、Cloud Functions を発表しました。私たちは、オープン クラウドへの取り組みにおいて、ポータビリティに対するお客様のニーズに応えながら、柔軟かつ迅速なアプリケーション開発の環境を提供しようとしています。
Google の Functions as a Service(FaaS)プラットフォームには、Functions Frameworks や Buildpacks などのイノベーションを活用したオープンソースへの取り組みが反映されています。このたび、Google Cloud が「The Forrester Wave™: Functions-As-A-Service, Q2 2023」レポートにおいてリーダーに選出されたことをお知らせします。
FaaS の限界を変える
この 1 年間、より高性能で効率的なコンピューティング オプションを提供する Cloud Functions(第 2 世代)が一般提供されたことで、Cloud Functions は FaaS の限界を押し広げました。これには、以下の新機能が含まれます。
Eventarc を使用した 140 以上の GCP、サードパーティ、カスタムソースからのイベントとの統合
最大 60 分実行できる、より長い時間の HTTP ワークロード
最大 32 GB の RAM と 8 vCPU のワークロードに対応するより大きなメモリ容量と CPU
単一インスタンスによる同時リクエスト処理(最大 1,000 件)、コールド スタートの大幅な削減、レイテンシの短縮、費用の削減
Google のコンテナ ファーストのアプローチにより、FaaS を使用するお客様は、オンプレミスと他のクラウド プラットフォームの両方で Cloud Functions(第 2 世代)を実行して、Cloud Functions から Cloud Run や Google Kubernetes Engine に簡単に移行できるようになります。このアプローチでは、費用の節減はもちろん、プラットフォーム間でワークロードを移動する際の、ワークロードのリファクタリングの必要性を減らすこともできます。
評価のポイント
Google は、Forrester の評価に参加するよう招待された 9 社のうちの 1 社であり、Vision(ビジョン)、Adoption(導入)、Observability(オブザーバビリティ)の基準で最高スコアを獲得しました。Cloud Functions は、評価された全ベンダーの中で最高レベルのロードマップ基準を満たしています。「(Cloud Functions の)優れたロードマップには、リージョンのフットプリントの拡大や、企業のお客様に対する適切なサポートが含まれている」と Forrester は報告しています。
特殊なワークロードのサポート
Forrester は、Cloud Functions は「顧客がメモリ割り当てと CPU を完全に独立して構成できる唯一の FaaS プラットフォームであり、特殊なワークロードを処理できるよう強化されている」と指摘しています。
Cloud Functions は、特殊なワークロードのサポート基準において、4.20 という全ベンダー中の最高スコアを獲得しています。私たちは、これを、Google Cloud の AI と ML サービス(Vertex AI モデルから ML 予測の生成、Vision API によるコンピュータ ビジョン アプリケーションの作成など)を実装するデベロッパーに対して強力なプラットフォームを提供するための投資が反映されたものと考えています。さらに、不正行為の検出などのユースケースのための、リアルタイム データ ストリーミングにも Cloud Functions を使用することができます。
Forrester はレポートで「Google Cloud Functions は、ハードウェアやインスタンス タイプを柔軟に構成できる点で傑出している」と記述しています。これは、Cloud CDN のサポートを含め、コンテンツ中心のワークロードをサポートする Cloud Functions の能力を示していると言えるでしょう。
Google Cloud 全体にわたる統合
Google の FaaS プラットフォームは Google Cloud 全体で幅広いユースケースをサポートしており、「ウェブ アプリケーションやモバイル アプリケーションのマネージド プラットフォームとしての Firebase への投資は、FaaS プラットフォームの新たなユースケースを生み出すものである」と、Forrester はレポートで指摘しています。Google は先ごろ、強化されたインフラストラクチャと広範なイベント カバレッジをもたらす、パワフルな Cloud Functions for Firebase(第 2 世代)の一般提供を開始しました。また、Cloud Functions 上で構築されたパッケージ化済みのサーバーレス ソリューションである Firebase Extensions もリリースしています。
要するに、Cloud Functions は Google Cloud サービスの拡張と自動化に使用できる優れたツールだということです。BigQuery リモート関数などの最近のイノベーションでは、外部 API を使用したリアルタイムでの BigQuery データの拡充、Vertex AI やその他の ML プラットフォームでのモデルの呼び出し、データの暗号化やトークン化などのユースケースに対して、Cloud Functions でカスタムコードを使用して BigQuery SQL を拡張できます。
Google チーム一同、「The Forrester Wave™ Functions-As-A-Service Q2 2023」レポートでリーダーに選出されたことを光栄に思います。Cloud Functions の試用については、Google Cloud では最初の 200 万回の呼び出しを無料でご利用いただける十分な無料枠が提供されます。ぜひご活用ください。