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Google Cloud での SAP

Casa dos Ventos、Google Cloud 上の SAP S/4HANA でサステナビリティ ミッションを推進

2021年3月26日
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Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2021 年 3 月 13 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Casa dos Ventos は 12 か月あまりにわたって処理ワークロードの 90% を移行し、Google Cloud 上に SAP S/4HANA を完全に実装しました。移行が完了すると、データ処理の操作のアジリティが高まり、社内の IT チームは、データの処理や分析および顧客や規制当局への対応に必要な時間を大幅に短縮できるようになりました。

サステナビリティはグローバル組織にとって主要な関心事です。ブラジルの大手風力エネルギー事業者であるCasa dos Ventos は、ブラジルの「環境に優しい開発」の推進という同社のミッションの一環として、サステナビリティを掲げています。

ブラジル風力発電協会(ABEEolica)によると、ブラジル国内のエネルギー マトリクスの中で、風力は第 2 位の電力源です。2007 年の設立以来、Casa dos Ventos は着実な成長を遂げており、現在ブラジルで稼働中および建設中のすべての風力発電所の約 30% を占めています。合算すると、これらのプロジェクトにより、ブラジルで生産されるすべてのエネルギーの約 10% が生成されます。

しかし、この規模で成長を続ければ、生成されるのはエネルギーだけではありません。膨大な量のデータも生み出されます。これらのデータは、いくつか例を挙げると、風の吹き方の研究、タービンの制御、発電量や気候の予測といった目的で、継続的に処理して分析する必要があります。このようなタスクは、Casa dos Ventos の風力発電所の効率的な運用にとってミッション クリティカルなものです。

同社の継続的な拡大に伴って、オンプレミスのインフラストラクチャには、このような大量のデータを処理、オーケストレート、分析するための容量がもはやないことが明らかになりました。IT チームは、ビジネス上の問題解決の支援よりも、サーバーの保守とデータベースやシステムの管理に多くの時間を費やしていました。Casa dos Ventos の CIO である Roberto Oikawa 氏によると、社内サーバーを使用して 1 つの風力発電所で生成されるエネルギー量を計算するだけで 15 日間かかっていました。

データの合理化が今すぐ必要

増え続けるプロジェクトに対応するため、同社はスケーラビリティと柔軟性を提供しながらワークフローを一元化するソリューションを必要としていました。Oikawa 氏は次のように述べています。「膨大な量のデータをロード可能で、そのデータの処理に使用するリソースを効率的にサポートできるプラットフォームが必要でした。そして、予測モデルを作成し、機械学習プロセスを迅速かつ確実に実行できるようにする必要がありました。」設立から 12 年が経ち、同社はデータ運用をクラウドに移行する時期が来たことを実感していました。

Casa dos Ventos は、コラボレーションとコミュニケーションにはすでに Google Workspace を使用しており、ビジネス管理ソリューションとして SAP を採用していました。SAP S/4HANA 環境をホストするためにGoogle Cloud を選択したのには決定的な要因がありました。

同氏は次のように述べています。「Google Cloud を選択したのは、戦略的で長期的なパートナーシップを求めていたからです。これは単なるサービス提供ではありません。Google Cloud は、SAP に関する確かな知識をもたらし、意思決定に安心感を与えてくれました。」最終的にチームは、クラウド ファースト戦略を採用し、より単純で時間の影響を受けにくいタスクには物理サーバーを使用するハイブリッド環境にすることを決定しました。

ビジネスの成長に集中する

同社は 12 か月あまりにわたって、処理ワークロードの 90% を移行し、Google Cloud 上に SAP S/4HANA を完全に実装しました。移行が完了すると、データ処理の操作のアジリティが高まり、社内の IT チームは、データの処理や分析および顧客や規制当局への対応に必要な時間を大幅に短縮できるようになりました。特定のプロジェクトによって生成されるエネルギー量を予測するために必要な時間は、15 日からわずか 1 日に短縮されました。また、新しいクラウド インフラストラクチャとスケーラブルなサービスのおかげで、週次のデータ処理時に 20 年分のデータをわずか 2 時間ほどで処理することもできました。

さらに、各プロジェクトのコストを評価するために AI PlatformBigQuery などの Google Cloud ソリューションを使用して、風力発電所の運用を最適化できました。これらの変更により、Casa dos Ventos の IT スタッフは、インフラストラクチャの問題に対処する時間が減り、エンジニアリング チームと協力して価値の高いビジネスの問題に取り組むことにより多くの時間を費やせるようになりました。

Casa dos Ventos は、今後 1、2 年の間に 1.5 GW の風力発電を実現する予定です。これを達成できるのは、クラウド テクノロジーに転換した成果です。Oikawa 氏は次のように述べています。「ビジネス面では、Google Cloud によって時間、信頼性、イノベーションの点でより良い結果が得られました。当社の新しいエネルギー取引部門は発足時からデジタル部門としてみなされていました。」また、同社のプロジェクトおよび新規事業の責任者である Lucas Araripe 氏は、実際、イノベーションこそが自社の業務の主要な目的であると述べています。「私たちは常に知識、イノベーション、テクノロジーの面で他社に先んじたいと考えています。Google Cloud とのパートナーシップはその取り組みの一環です。」

Casa dos Vento の Google Cloud 上での SAP のデプロイおよびその他の SAP のデプロイ事例については、YouTube チャンネルをご覧ください。


-Google Cloud SAP 担当マネージング ディレクター Snehanshu Shah
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