1 日の割り当てを更新した Photorealistic 3D Tiles のプレビュー版をリリース

Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 9 月 15 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
2023 年 5 月に、臨場感あふれるエクスペリエンスを実現する Photorealistic 3D Tiles の試験運用版のリリースについてお知らせしましたが、このたび、Map Tiles API を通じて Photorealistic 3D Tiles のプレビュー版が利用可能になりました。デベロッパーの皆様が 3D タイルをさらに活用できるよう、割り当てや規約を更新し、OAuth への対応を追加し、権利帰属表示のポリシーに関する追加ガイダンスを提供しています。また、JavaScript 以外の環境向けに 2D 地図タイルと ストリートビュー タイルのプレビュー版もリリースしました。


高解像度の画像でテクスチャを付けた、実際の街並みさながらの Google 3D メッシュモデルにアクセス
新しい Photorealistic 3D Tiles の割り当て上限
デベロッパーの皆様からのフィードバックに基づき、3D タイルを使いやすくするための変更点がいくつかあります。試験運用段階でデフォルト設定になっていた、個々のタイル リクエストの 1 日あたりの割り当て上限がなくなりました。1 日あたりの割り当て上限がなくなったため、一般的なユーザー セッション中に 3D エクスペリエンスの操作や探索が中断されることはありません。ただし、元々のタイルのリクエストには今でもデフォルトの 1 日あたりの割り当て上限があり、元々のタイルのリクエストがこの API の請求単位となります(プレビュー版では請求は発生しません)。
Map Tiles のポリシーの更新
Map Tiles のポリシーも更新され、皆様が構築するエクスペリエンスのプロモーション動画を容易に作成できるようになりました。プロジェクトで Google のロゴを表示する方法や、Map Tiles のブランドとデータの権利帰属表示のポリシーに準拠する方法について追加のガイドラインもあります。このポリシーは、この API を使って構築するすべてのプロダクトやエクスペリエンスの UI に加え、アプリケーションのプロモーション動画にも適用されます。
中断のないアクセスと OAuth への対応
プロダクトやエクスペリエンスで Photorealistic 3D Tiles をすでに使用されている場合、タイルへのアクセスが中断することはありません。また、OAuth への対応も追加されており、API キーによる認証にも引き続き対応しています。
JavaScript 以外の環境向けの 2D 地図タイルとストリートビュー タイル
Google の臨場感あふれるマップ プロダクトに加え、2D 地図タイル(ロードマップ、地形図、衛星画像)とストリートビュー タイルもプレビュー版がリリースされます。この 2 つの機能も Map Tiles を通じて利用でき、デベロッパーはよく知られた 2D の Google マップのコンテンツを JavaScript 以外の環境で可視化のユースケースに利用できるようになります。その際には標準の利用規約が適用されます。
ストリートビュー サービスは、デベロッパーがウェブサイトに埋め込めるよう、プリレンダリングされたストリートビューのエクスペリエンスを提供するものです。これに対して、ストリートビュー タイルは、デベロッパーがそのエクスペリエンスを JavaScript 以外の環境で独自のレンダラを使って構築するための素材を提供するものです。また、収集日やカメラのパラメータなどの追加メタデータが含まれるため、さらにカスタマイズすることもできます。


2D 地図タイルを使用した地形図、ロードマップ、衛星画像


ストリートビュー タイルによる、ブルックリン側のブルックリン橋とマンハッタン橋の間から見たハドソン川
さまざまな業種のデベロッパーの皆様が革新的な方法でこの API を使い、現実の世界を共有、探索、理解する方法を拡張されていく様子が、Google のチームにとって常に刺激になっています。都市計画や建築の分野における場所に応じたストーリーテリングから、AR ツアーや物件紹介、没入型学習、そしてゲームまで、可能性は膨大です。この新しい Map Tiles の機能を使って皆様が何を構築しているのか、X(旧 Twitter)では @GMapsPlatform、YouTube と LinkedIn では #GoogleMapsPlatform のタグを付けてぜひお知らせください。Map Tiles の詳細については、ウェブサイトとドキュメントをご覧ください。
Google Maps Platform の詳細については、ウェブサイトをご覧ください。
- Google Maps Platform、プロダクト マネージャー Danbi Lee