インドの各都市でランドマークを使って簡単に住所検索できるようにする Address Descriptors をリリース
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 6 月 29 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Google Maps Platform によって、インドでは、有益で魅力的な地理空間体験を構築する企業がますます増えています。このたび、I/O Connect Bengaluru で、インドの 25 の都市圏で利用可能な Address Descriptors を発表いたしました。Address Descriptors を使用すると、ジオコーディングされたポイントから最も関連性の高いランドマークや地域名を共有して、住所を見つけやすくすることができます。
インドを含む多くの地域では、住所が独自の形式になっています。家屋番号、地域名、道路名、ランドマークなど、さまざまな構成要素からなる住所は複雑で、説明したり場所を特定したりするのが困難です。インドの人々は、ランドマークや地域名に関連させて住所を伝えることに慣れています。たとえば、一般的な方法として、フード デリバリーのドライバーに「自分のアパートは地元の郵便局の裏」と伝えたり、ライドシェアのドライバーに「大学の向かいで待っている」と電話で伝えたりしています。
インドのデベロッパーとの会話を通じて、このような住所の伝え方を反映するために、住所フォームにランドマーク フィールドを作成しているケースが多いことがわかりました。Address Descriptors は、住所に最も関連性の高いランドマークや地域名を表示します。この試験運用版の機能は Reverse Geocoding API を通じて住所を伝えるために役立ち、追加料金なしでご利用いただけます。綿密な実地調査に基づいて取得した近接度、知名度、視認性に関する複数の ML シグナルを組み合わせて使用し、住所に対して最も関連性の高いランドマークと地域名を特定してランク付けします。
チャットで場所を共有する際に、ランドマークと地域名により説明を補足
インドのデベロッパーからはランドマークを認識する機能が切望されていました。Address Descriptors は、インドの都市で地理空間体験を構築するデベロッパーのために設計された最初の機能となります。この機能を使用すると、デベロッパーは事前に選択したランドマークと地域名を含む住所フォームを作成できます。また、提案されたランドマークを、最も関連性の高い 5 つのランドマークのスタックランキング リストから選んだ別のランドマークに置き換えるオプションもあります。
配送先住所の入力に、事前に選択したランドマークと地域名が含まれている
Address Descriptors を使用することで、デベロッパーは時間を節約し、エラーを減らし、より直感的な顧客体験を提供することができます。フード デリバリーのドライバーは受け取り場所の近くにある最も関連性の高いランドマークや地域名にアプリ内でアクセスできるので、注文者はドライバーにアパートの近くのランドマークを伝えるために電話しなくて済みます。
チャットで場所を共有する際に、ランドマークと地域名により説明を補足
Address Descriptors は現在試験運用段階ですので、積極的にフィードバックを受け付けております。詳細と機能をリクエストする方法については、ドキュメントをご覧ください。フィードバックがございましたら、メールでお寄せください。もしこの機能がお住まいの地域で利用できず、あれば便利だとお考えでしたら、お知らせください。
先週、インドのデベロッパー向けに、Address Descriptors などの Google Maps Platform の機能をより直感的に使えるようにしました。また、課金エクスペリエンスを改善し、プロセス全体を通して詳しいガイダンスを表示するようにしたことで、お支払いの仕組みについて、より詳しく把握していただけるようになりました。今月末より、対象となるインドの新規デベロッパー向けの特別プロモーションを実施いたします。詳細については、よくある質問をご覧ください。登録しておくと、プロモーションの開始時に通知を受け取ることができます。
これらの変更により、インドのデベロッパーの皆様がより直感的な顧客体験を構築できれば幸いです。
- プロダクト マネージャー Malvi Hemani
- プロダクト マネージャー Pinkesh Patel