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Google Maps Platform

Google Maps Platform Weather API のご紹介: 天候認識機能を備えたユーザー向けソリューションの構築

2025年5月15日
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Amit Lesman

Product Manager, Google Maps Platform

Hadas Asscher

Product Manager, Google Maps Platform

※この投稿は米国時間 2025 年 4 月 14 日に、Google Maps Platform blog に投稿されたものの抄訳です。

Google Maps Platform を利用することによって、デベロッパーは、250 を超える国と地域にわたる 2 億 5,000 万以上の場所に関する情報に基づいて有益なエクスペリエンスを構築することを可能にします。しかし、こうした情報をすべて把握していても、ある重要な要素によってエクスペリエンスが劇的に変化する可能性があります。その要素とは、天候です。そこでこのたび、Weather API の公開プレビュー版をリリースすることになりました。この API は、信頼性の高い最新の気象データをデベロッパーに直接提供します。

これにより、気温、降水量、風速、UV 指数などの気象データポイントをアプリケーションに簡単に統合できるようになりました。また、周囲の環境をより深く理解するための情報をユーザーに提供することもできます。こうした情報は、気候変動の影響の拡大に伴い、ますます重要性を増しています。Weather API を Google Maps Platform の Solar API、Air Quality API、Pollen API と組み合わせて利用することで、さらに有益なエクスペリエンスを構築することもできます。たとえば、旅行者に気温、降水量、大気質、花粉レベルの予測を提示したり、汚染レベル、降水量、異常気象のデータに基づいて乗員向けに自動制御を行ったりできます。

Weather API は、信頼できるソースと独自のアルゴリズムを使用して、次のような情報を提供します。

  • 現在の状況: 現在発生している状況に関するリアルタイムの分析情報
  • 1 時間ごとの予測: 事前の計画立案に利用できる、最大 240 時間先までの予測
  • 日次の予測: より長期的な計画作成のための 10 日間の天気の予想
  • 24 時間の履歴: 最近の気象パターンの把握

このデータは 15~30 分ごとに更新され、精度が継続的にモニタリングされるため、最も必要とされるときに信頼できる情報を提供できます。

Google Maps Platform の Environment API 群を使用することで、お客様にその地域の大気質や天候を推測するようお願いする必要がなくなりました。データの品質が大幅に向上し、当社の肌診断サービスはまったく新しい次元へ進化しました。非常に多くの商品が販売されているため、ユーザーは自分に合った商品を見つける手助けを求めています。消費者について深く知るほど、より的確なおすすめを表示できます。分析情報が豊富であればあるほど、よりパーソナライズされたお手入れの提案が可能になります。

Fred Orsita 氏, L’Oréal Groupe、オーグメンテッド ビューティーおよびテクノロジー イノベーション責任者

Weather API は、以下のような価値の提供を通じて、新たな可能性を広げます。

  • 運送会社や物流会社は、リアルタイムの天候状況に基づいてルートや配達時間を最適化できます。

  • 自動車の乗員はルート上の天候を確認し、天気アラートを受信することで、車内でのエクスペリエンスをより快適にすることができます。

  • 小売業者は、地域の天候に基づいてターゲットを絞ったオファーや広告を配信できます。

  • 旅行会社は、天気予報に基づいてユーザーがより良い計画を立てられるようサポートできます。

今後もさらに多くの機能の拡充が予定されています。2025 年 6 月より、Google AI を活用して気象機能を強化し、新しい時代の気象予測ソリューションの提供を開始致します。Weather API をアプリケーションにシームレスに統合することで、より便利で魅力的なユーザー エクスペリエンスを提供できるようになります。気象データの利用を開始し、その可能性を最大限に引き出す方法については、こちらのドキュメントをご覧ください。

-Google Maps Platform 担当プロダクト マネージャー、Hadas Asscher
-Google Maps Platform 担当プロダクト マネージャー、Amit Lesman

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