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Google Maps Platform

Google Maps Platform で仲介業者を介さないサステナブルな不動産マーケットプレイスを構築

2025年5月16日
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Amit Sharma

SVP of Engineering, NoBroker

※この投稿は米国時間 2025 年 5 月 1 日に、Google Maps Platform blog に投稿されたものの抄訳です。

編集者注: 今回の記事は、NoBroker のエンジニアリング担当シニア バイス プレジデントである Amit Sharma 氏によるものです。NoBroker が Google Maps Platform を活用して仲介業者を介さない不動産プラットフォームを構築し、インドでサステナブルな暮らしを推進している方法を Sharma 氏にご紹介いただきます。


NoBroker を設立する前、インドの不動産市場は組織化されておらず、非効率的で、混乱状態でした。仲介業者が家探しのプロセスを独占して高額な手数料を請求し、購入者、販売者、賃借人にとっての価値を限定的なものにしていました。NoBroker は、こうした問題点を解消し、透明性、費用対効果、利便性を兼ね備えた不動産プラットフォームを構築したいと考えました。

インドの不動産業界における最大の課題に取り組むには、仲介業者を排除する必要がありました。第三者の仲介業者は、所有者と物件探しをしている人に数か月分の追加家賃を負担させるだけでなく、情報の非対称性を助長していました。地域情報の透明性が不十分だったため、信頼性の高い掲載情報を見つけて、適切な物件かどうかを評価するのが困難でした。2014 年に、NoBroker は、仲介業者を介さずに情報を自由に交換できる不動産マーケットプレイスを提供する事業を開始しました。そして 10 年後の現在、NoBroker はインドで年間 10 億ドル近くの仲介手数料を節約しています。

今後は、仲介業者を介さないというビジョンをインド国内のさらに多くの都市に拡大し、新規参入が増える分野において AI を活用した付加価値サービスで差別化を図っていきたいと考えています。全国規模での革新的な成長をサポートするために、当社は Google Maps Platform の安定した正確な地理空間アーキテクチャを活用しました。

物件検索のワンストップ ソリューション

当社の不動産エクスペリエンスの中心には、情報豊富な組み込みの地域密着型インテリジェンス エコシステムがあります。通常、顧客がオンラインで物件を検索する際には、周辺環境、近くのスポット、通勤時間など、さまざまな情報を把握するために多数のブラウザタブを開きます。Google Maps Platform の Places API のおかげで、NoBroker はこの面倒なワークフローを単一のオールインワン ダッシュボードに置き換えることができました。ユーザーは、公共交通機関までの距離から、学校や病院の有無まで、実用的な情報に簡単にアクセスできます。新居を探すために必要なものがすべてアプリやウェブサイトから手に入るため、ユーザーのコンバージョン率は 30~40% 向上しました。

同様に、カスタマー ジャーニーも合理化しました。NoBroker は、Google Maps Platform の周辺地域のデータと Distance Matrix API を活用して、地域の施設、リアルタイムの交通状況、ユーザーの日々の通勤状況など、その場所の生活の質を示す指標に基づいて、パーソナライズされた推奨事項をインテリジェントに提供できます。こうした AI を活用した意思決定ツールを導入して以来、検索を途中で放棄するユーザーが大幅に減り、当社のサービスをより積極的に利用していただけるようになりました。

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路線ベースの検索オプションを使用すると、公共交通機関のルートに近い住宅に的を絞ることができます。

さらに、Maps JavaScript API を使用して、信頼性が高く馴染みのあるインタラクティブな地図をウェブサイトに組み込むことができました。ユーザーが探索したい通りや地域がある場合、検索中に住所を入力する代わりに、目的の場所をマーカーで指定できます。混み合った大都市圏でも、スムーズなマーカー操作により、近接する複数の掲載情報をすばやく確認できます。

物件の掲載をスムーズに

Google Maps Platform のユーザー フレンドリーな SDK は、住宅所有者や販売者のオンボーディングを容易にするのにも役立ちました。たとえば、不動産開発業者は NoBroker のデータを Google マップに埋め込み、売り物件や賃貸物件を瞬時に掲載できます。また、新しい販売者は、賃貸人が物件を見つけられるように、住所が正確に登録されているかどうかを心配する必要もなくなります。裏側では、Geocoding API が不明確な住所をピンポイントの位置情報に変換しています。関心のある人は訪問前にその位置を地図上に表示して、徒歩、車、公共交通機関のいずれでも快適に経路を確認できます。

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ユーザーは、病院、学校、ATM など、最寄りの重要な場所を検索できます。

急成長するビジネスを Google Maps Platform に移行するのも、とても簡単でした。Google の SDK はドキュメントが充実しているため、オンボーディングと実装が迅速化され、トラフィックやユーザー エクスペリエンスの質にほとんど影響がありませんでした。また、技術パートナーである Lepton がベスト プラクティスに沿ったプロセスを保証してくれました。

都市部の混乱を 1 都市ずつ解消

しかし、将来的には、仲介業者を介さないモデルだけでは、不動産市場を真に変革するには不十分です。堅牢な技術基盤が整った今、当社は業界リーダーとしての地位を活かして、前向きな変化をもたらし、環境に優しい都市開発を促進したいと考えています。路線ベースの検索オプションは、この目標を具現化しています。公共交通機関のルート付近の住宅に的を絞ることで、自家用車への依存を減らし、オフィスビルや IT パークの近くに住む必要性も軽減できます。この機能により、都市部の過密化によって過度の負担がかかっている天然資源への圧力が軽減され、家賃も合理化されます。

イノベーションを継続し、競合他社の一歩先を行くために、Google Maps Platform の高度な地理空間 API をさらに活用していきたいと考えています。Google のテクノロジーへの投資は、当社の成功の礎であり、信頼性とスケーラビリティに優れたマッピング テクノロジーによって当社の全国規模の使命を支えています。

-NoBroker、エンジニアリング担当シニア バイス プレジデント、Amit Sharma 氏

 

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