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管理ツール

カスタムの Cloud Monitoring ダッシュボードに新しい管理方法が登場

2020年6月23日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Google-Management-tools.max-2600x2600.jpg
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2020 年 6 月 13 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

今年の初め、Cloud Monitoring に Dashboard API が追加されたことで、カスタムのダッシュボードやグラフを Google Cloud Console からだけでなく、プログラムで管理できるようになりました。それ以降、ユーザーの皆様から、特定の Google Cloud サービスを対象としたダッシュボードのサンプル テンプレートをもっと提供して欲しいというご要望が寄せられています。また、デプロイの自動化を設定できるようにするための Terraform のモジュール の提供を望む声も多くいただいています。

そこで、このたび新たに作成された GitHub リポジトリについてご紹介したいと思います。このリポジトリには、たたき台として役立つ 30 以上のダッシュボード テンプレートが備わっています。これらのテンプレートは現在、コンピューティング、ストレージ、データ処理、ネットワーキング、データベース、ツールを対象にしているほか、Google のマイクロサービスのデモ アプリケーションでも使用できます。また、この API 用の Terraform モジュールは、GitHub でも使用可能です。

ダッシュボードのサンプルを使用する

各ダッシュボードのサンプルが意図するところを把握できるように、内容や使用される指標をまとめた README ファイルが各フォルダで提供されています。

Google では、これらのダッシュボードのサンプルを用意する際、特定のユースケースに基づいた仮定を行い、データの一部を集計している点にご注意ください。たとえば、CPU 使用率とメモリ使用量の場合、ダッシュボードではデフォルトで集計をしていません。ネットワークの下りと上り(外向きと内向き)の場合は、合計バイト数を反映するという意図に沿って、ダッシュボードのウィジェットで合計を用いて集計を行っています。また、1 つのダッシュボードに、さまざまなサービスの複数のグラフを含めることができます。この機能により、関連サービスをグループ化して、ワークロードの状態の全体像をすばやく把握できます。たとえば、dataprocessing-monitoring.json テンプレートは、複数のデータ分析サービスからのデータ処理パイプライン指標のビューを提供するダッシュボードを作成します。

これらのダッシュボード テンプレートを使用するには、GitHub リポジトリからチェックアウトし、gcloud CLI、Terraform、Deployment Manager のいずれかを使用して、次の手順でサンプルをプロジェクトにデプロイします。

 1.  GitHub からダッシュボードのテンプレートをチェックアウトします。次のボタンをクリックすると、この作業を Cloud Shell で行えます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/open_Cloud_Shell.max-300x300.jpg

 2.  gcloud monitoring dashboards create コマンドを使用してダッシュボードを作成します。コマンド内の [file-name.json] は実際のパスに置き換えてください。

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例:

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 3. Terraform を使用してダッシュボードをデプロイすることもできます。terraform フォルダの下にあるスクリプトに、ダッシュボード モジュールを使用した手順が示されています。

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 4. また、Cloud Deployment Manager を使用し、dm フォルダの下にあるスクリプトを使ってダッシュボードをデプロイすることもできます。

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こうした機能を使用することで、ダッシュボードの開発やデプロイを自動化されたパイプラインに統合するのが容易になります。たとえば、ダッシュボードの JSON ファイルを Git リポジトリにチェックインすることにより、リポジトリを更新した際に Cloud Build プロセスがトリガーされ、変更が自動的に Cloud Monitoring にデプロイされるようにできます。

Google では今後、このテンプレート ライブラリを改善していきたいと考えており、以下について重点的に取り組んでいます。

●対象とする Google Cloud のサービスの増加

●1 つのダッシュボードで複数のサービスに対応するダッシュボード テンプレートの拡張

●データを詳細に分析して、より多くの洞察を得られるようにするための組み込みのフィルタと集計機能の提供

コメントやフィードバックがある場合は、リポジトリで問題報告を作成してお知らせください。Google とともに、新しいテンプレートの提供や改善に取り組んでいただければと存じます。

- By プロダクト マネージャー Joy Wang、ソリューション アーキテクト Xiang Shen

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