Active Assist の推奨事項を BigQuery データセットにエクスポートして、クラウドを最適化する
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 6 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Active Assist は、Google Cloud を利用するお客様が、費用、セキュリティ、パフォーマンス、サステナビリティの観点からクラウド環境をプロアクティブに最適化するために役立つ分析情報や推奨事項を提供します。ほとんどのお客様は、こうした分析情報や推奨事項を、コンソールの Recommendations Hub か、リソースページ(IAM や VM のリストページなど)に埋め込まれた形でご覧になったことがあるでしょう。(これ以降、「推奨事項」は「分析情報と推奨事項」を指すものとします。)
この機能を愛用してくださっているお客様から、全社的にこのような有益な推奨事項を簡単に表示、操作できるようにしたい、というご要望がありました。これを受け、Google Cloud は昨年、Recommendations BigQuery Export 機能のプレビュー版をリリースしました。この機能を使えば、推奨事項を BigQuery データセットに自動的にエクスポートして、DataStudio や Looker などのツールを使って詳しく調べたり、既存の監視ソリューションやワークフローと統合したりすることが可能になります。
この機能をすでに使用した多くのお客様からは、非常に効果的であるとのコメントをいただいております。そこで、さらに利便性を高めるべく改善に努めた結果、このたび、BQ Export 1.0 の一般提供版および BQ Export 2.0 のプレビュー版を提供できる運びとなりましたのでお知らせいたします。プレビュー版では、請求先アカウントごとに推奨事項を表示できるようになったほか、費用の最適化案に割引情報が含まれるようになりました。この投稿では、Active Assist BigQuery Export の新機能と、Active Assist のその他の新機能についてご紹介します。
Active Assist BigQuery Export の新機能
新機能の詳細に入る前に、Recommendations BigQuery Export をまだ使ったことがない方は、まずはこちらの便利なスタートガイドをご覧ください。必要な権限や、エクスポートの設定方法、サービス アカウントの使用手順を紹介しているほか、サンプルクエリや、Google スプレッドシートでデータを操作する方法までをカバーしています。また、BigQuery と Looker を使ってクラウド費用を最適化する方法を過去の投稿で紹介していますので、こちらもどうぞご覧ください。
では、新機能の説明に移ります。
1. プロジェクト以外のスコープの推奨事項
プロジェクト以外のスコープの推奨事項を参照できようになりました。たとえば、請求先アカウント、組織、フォルダごとの推奨事項を、BigQuery にエクスポートした先で確認できます。これによって、利用可能な推奨事項の全リストをエクスポート先で漏れなく確認することが可能になります。
2. カスタム契約料金
会社で利用可能なカスタム契約料金がある場合、推奨事項を BigQuery にエクスポートしたときに、費用削減の計算にカスタム契約料金が反映されるようになりました(過去の費用履歴が基準となります)。これにより、組織として実行可能な費用削減について、より正確なデータに基づいて最善の判断を行ったり、推奨事項の取捨選択を行ったりすることが可能になります。ただし、カスタム契約料金を見るには適切な権限が必要になりますのでご注意ください。BigQuery へのエクスポートを実行するユーザーに適切な権限がない場合は、推定削減額に正規料金が引き続き反映されます。なお、コンソールの UI および Recommender API はすでにこの機能に対応しております。
3. エクスポートが世界中で利用可能に
米国以外の地域でも、推奨事項の BigQuery データシートへのエクスポート設定ができるようになりました。
Active Assist の見つけやすさおよび操作性を改善
1. グローバルの Recommender 閲覧者ロール: グローバルの Recommender 閲覧者ロールを追加できるようになりました。このロールを使えば、新しく追加された Recommender を含め、利用可能な分析情報や推奨事項をすべて閲覧できるので、権限の管理が簡単になります。また、新しく導入された推奨事項は、一般提供が開始になったタイミングで自動的に追加されます。
2. Recommender API で推奨事項を閉じることが可能に: API で直接、推奨事項を閉じることができるようになりました。これにより、重要な推奨事項に注力できるようになり、作業効率が高まります。
3. 共有可能なリンク: 最後にもう 1 つ、このたびさりげなく追加されたのが、共有可能な URL リンクです。このリンクを使って、コンソール上の推奨事項の詳細ページにアクセスすることができます。このリンクは、各推奨事項の詳細パネルの右上にあります。


上記のリンクは、Recommendations BigQuery Export と組み合わせることでいっそう便利にお使いいただけます。URL は標準形式に従っているので、以下のように指定することで、BigQuery Export のテーブル内でリンクを含む新しい列を簡単に計算することができます。
これは、プロジェクト レベルの推奨事項の例です(cloud_entity_type = PROJECT_NUMBER)。
cloud_entity_type = FOLDER の場合は、以下のように指定します。
cloud_entity_type = ORGANIZATION の場合は、以下のように指定します。


