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インフラ モダナイゼーション

Google Cloud VMware Engine でできること: お客様 3 社が語る総所有コスト

2023年3月24日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 3 月 6 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

多くのデジタル トランスフォーメーション イニシアチブの最初の一歩は、ワークロードをクラウドに移行し、ビジネスの復元力とスピードを高め、アプリケーションをモダナイズして、柔軟なオンデマンドのスケーリングを実現することです。この最初の一歩は、困難なものに思えるかもしれません。ですが、今回ご紹介する ADT、LIQ、Viant を含む、オンプレミスで VMware を利用している多くのお客様は、Google Cloud VMware Engine を利用すればとても簡単にクラウドへ移行できます。

このブログ投稿では、これらの 3 社が Google Cloud VMware Engine をどのように活用して、自社のアプリ、ツール、プロセスを変更することなく、VMware ベースのアプリケーションをクラウドに移行し、総所有コストを削減しているかをご紹介します。

VMware Engine によるシームレスな移行

2020 年に Google Cloud VMware Engine をリリースして以来、Google はお客様が Google Cloud に VMware 環境を移行して変換できるよう、エンドツーエンドのサポートを提供しています。Google Cloud VMware Engine は、Google Cloud の高パフォーマンスでスケーラブルなインフラストラクチャ上に構築された、フルマネージドのエンタープライズ クラスの VMware エクスペリエンスを提供する Google の自社サービスです。Google Cloud VMware Engine には vSphere、vCenter、vSAN、NSX-T、HCX、および対応するツールが含まれているため、既存のプロセスやスキルとの互換性があります。そうしたすべてが、高パフォーマンスな専用インフラストラクチャ上で提供されます。

一貫した VMware エクスペリエンスをこのサービスで実現することにより、お客様はオンプレミスの vSphere ワークロードに最小限の変更を加えるだけで(通常はクリック数回で済み、1 時間もかかりません)、Google Cloud を導入できます。このサービスをご利用いただいているお客様の活用事例をご紹介します。

ADT: Google Cloud VMware Engine と BigQuery でデータクエリを高速化し、運用支出を 76% 削減

大手ホーム セキュリティ プロバイダの ADT は、インフラストラクチャのソーシングと調達を効率化し、デジタル トランスフォーメーションを推進するために Google Cloud との連携を選択しました。ADT では 97% が仮想化されていましたが、容量管理が常に課題であり、新しいサービスの提供や IT 環境の効率化のために多額の設備投資を必要としていました。新しい障害復旧環境を手始めに、同社はアプリケーションを Google Cloud VMware Engine に移行してデータセンターを統合し、データの無秩序な増加を回避しています。

この進化を通じて ADT は、ワンクリックで新しい環境をスピンアップできるシンプルさ、オンプレミス環境とクラウド環境間の相互運用性とポータビリティ、メンテナンスの必要性の低減、BigQuery などの Google Cloud ネイティブ サービスへのアクセスなどを実現しました。また、移行の際に Google Cloud VMware Engine と BigQuery を利用することにより、データクエリにかかる時間を数時間から数秒へ 20~30 倍に高速化すると同時に、アプリケーションの運用費用を年間 76% 削減しています。

ADT のクラウド サービス担当 IT ディレクターである Alex Bingham 氏は、次のように語っています。「スクリプトの自動作成により容量を増やせるだけでなく、プライベート ネットワークや相互接続ネットワークを利用できることが Google Cloud VMware Engine の大きなメリットです。Google Cloud VMware Engine 環境の構築はとても簡単なうえ、20 年近く見てきた中で最も効率的です。」

LIQ: Google Cloud VMware Engine で価格設定の実行時間を 90% 短縮

2020 年、顧客管理(CRM)企業の LIQ は、600 台のサーバーの更新、アイドル状態の処理機能の削減、物理的なスペースに依存しない柔軟な構成を実現する方法を模索していました。選択肢を調査した LIQ は、機能向上の可能性があり、移行期間全体を通して包括的なサポートが得られる Google Cloud VMware Engine を選択しました。

「当社は、データセンターを更新してモダナイズし、新たなビジネス需要にアジャイルかつセキュアに応え、必要な運用変更の際もサービスを提供し続ける必要がありました」と、技術およびイノベーション担当責任者の Nicolas Ramirez 氏は語ります。「これらすべてについて話し合ったところ、実施した調査に基づき Google と提携することが理にかなっていることが明確になりました」。同社は最初に 180 台のサーバーを移行した後、わずか 3 か月でビジネス アプリケーション環境の 80%、情報環境全体の 50% を移行しました。

LIQ は短期間で、ストレージ費用の 92% 削減を含めインフラストラクチャ費用を全体で 60% 削減し、価格設定プロセスの実行時間を 90% 短縮しました。次は、アプリケーションのモダナイズに取り組む予定です。

Viant: Google Cloud VMware Engine を利用してわずか 7 週間でデータセンターを新たに構築し、より高速で信頼性の高いサイトを実現

広告ソフトウェア会社の Viant Technology は、すべてのサーバーを収容しているデータセンターが閉鎖されるという危機的な状況に直面しました。わずか 6 か月で、600 台の仮想マシン(VM)、200 TB 以上のデータ、80 以上の MSSQL データベース、複数のオペレーティング システムが稼働する 100 台の物理サーバーの移転を計画し、実施しなければなりませんでした。

Google Cloud の高速評価および移行プログラム(RAMP)は、24 時間で完全な目録を作成し、そこから計画を立て、費用や冗長性を削減できる部分まで特定しました。Viant の CIO である Linh Chung 氏は次のように語っています。「Google のサービスであるという事実がさらに安心感を与えてくれました。Google のインフラストラクチャを使っているという保証があるからです。」

Viant は、データセンター全体を Google Cloud VMware Engine に移行するのに 10 週間を予定していましたが、7 週間で完了しました。Google Cloud に移行した Viant は、サイトの動作がはるかに速く、信頼性が大幅に向上していることに気付きました。独自のハードウェアを保守したり VMware ソフトウェアを手動でアップグレードしたりする必要も、サーバーの故障を心配する必要もなくなりました。また、移行により節約できた設備投資で、Google Cloud の丸 1 年分の使用料を実質的に賄うことができました。Google Cloud VMware Engine の高性能なインフラストラクチャにより、Viant のユーザー向けサイトは以前の枠組みよりも高速に動作しています。

Google Cloud VMware Engine: デジタル トランスフォーメーションへの足がかりにおすすめ

ご紹介した事例は、Google Cloud VMware Engine を利用すれば、アプリケーション、ツール、プロセスを変更することなく VMware ベースのアプリケーションを Google Cloud に簡単に移行して変換できることに気付いた、多くのお客様のうちの 3 社にすぎません。VMware 環境をオンプレミスで運用中なら、Google Cloud VMware Engine がデジタル トランスフォーメーションの加速をサポートします。さあ始めましょう。

Google Cloud VMware Engine の詳細、移行費用の無料見積もり、無料トライアルについては、cloud.google.com/vmware-engine をご覧ください。


- Google Cloud、シニア マーケティング マネージャー Amyn Jivani
- Google Cloud、プロダクト管理担当
Sai Gopalan
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