IT チームを疲弊させることなく最適化されたインフラストラクチャを構築する方法
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2023 年 7 月 14 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
IT インフラストラクチャは、あらゆる組織が成功を収めるうえで重要なものです。しかし残念なことに、燃え尽き症候群(バーンアウト)は多くの IT チームの健全性と生産性を脅かす極めて現実的な脅威であり、インフラストラクチャを提供したり維持したりする能力を低下させます。パブリック クラウドを活用することで、燃え尽き症候群が減少することはわかっていますが、大半の IT チームはどのように切り替えればよいのかをまだ把握できていません。そこで Google は、勤務時間内の業務が大きく異なる 2 人のインフラストラクチャ マネージャー、オンプレミスのピートとクラウドのキャリーの一日を追った新しい電子書籍を発行しました。この 2 人の足取りを追うことで、クラウドに移行することが IT スタッフと開発者の双方の業務をいかに効率化するか、すぐにおわかりいただけるでしょう。
個人的な経験からご存知かもしれませんが、IT チームやインフラストラクチャ チームは、大きなストレスにさらされることが多々あります。また、その一部はオンプレミス データセンターの理想的ではない IT 環境によって、深刻になる可能性があります。IT チームがストレスを感じる最も一般的な理由には、絶えず変化するテクノロジー、新しい AI ソリューションのインテグレーション推進、スタッフが常に対応できる必要性、データを安全に保つ責任、パフォーマンスへのプレッシャー、ワークライフ バランスの不均衡などが挙げられます。
こうしたプレッシャーはすべて IT チームの負担となり、場合によっては燃え尽き症候群、つまり肉体的、精神的に極度に疲労した状態が、モチベーションや効率の低下を招いてしまう可能性があります。実際、下のインフォグラフィックで確認できるように、従業員の 74% がキャリアのある時点で燃え尽き症候群を経験し、2020 年から 2022 年にかけては「パンデミックによる燃え尽き症候群」の検索が 500% 増加しました。燃え尽き症候群が、極めて現実的な問題であることは明らかです。この問題をさらに難しくしているのは、多くの人が、いつ燃え尽きたのかにさえ気付かないということです。燃え尽き症候群の症状は、人によって異なるためなおさらです。ただし、注意が必要な共通する症状がいくつかあります。
極度の疲労: これは、燃え尽き症候群の最も一般的な症状の一つです。夜にぐっすり眠ったはずなのに、いつも疲れを感じます。また、エネルギーが不足している状態のようにも感じます。
シニシズム: 一般的な症状ですが、何をしても意味がない、自分の仕事は無意味だと感じ始めることがあります。
モチベーションの喪失: 自分の仕事などどうでもいい、あるいはただ流されてやっているだけのように感じ始めることがあります。
さらに悪いことに、燃え尽き症候群は人的影響だけでなく、ビジネスにも影響を及ぼす可能性があります。だからこそ、企業は従業員の燃え尽き症候群を防ぐために、真剣に考える必要があるのです。幸いなことに、燃え尽き症候群を防ぐためにできることは数多くあります。その中でも、特に重要なものは次のとおりです。
境界線を引く: 仕事とプライベートの間に境界線を設けることが大切です。つまり、業務時間外に仕事のメールやメッセージを確認しないということです。また、忙しいときでも自分のための時間を作り、何が実現でき何が実現できないかについてマネジメント チームと明確に話し合うことも必要です。
1 日を通じて休憩を取る: こうすることで、押しつぶされそうに感じるのを防ぐことができます。休暇を取ったり、病欠を取ったりすることも必要です。
誰かに話す: 自分の気持ちを誰かに話すことが大切です。友人、家族、セラピスト、カウンセラーなど、誰かに話すことで気持ちが楽になり、必要なサポートを得ることができます。
変化を起こす: 燃え尽きたと感じたら、何かを変える時なのかもしれません。これには、仕事、職場環境、ライフスタイルを変えることが含まれます。
燃え尽き症候群の理解、特にその症状を理解することが、これを避けるための第一歩です。そして次は、可能な限り、仕事の目標を最適かつ効率的に達成する方法を見つけることです。Google の無料の電子書籍とインフォグラフィックが、皆様の健康と生産性の維持に役立つと同時に、IT のあらゆる目標を達成する手助けとなることを願っています。