Google Cloud Platform

Cloud IoT Core を正式リリースしました

* この投稿は米国時間 2 月 21 日、Google Cloud の Product Manager である Indranil Chakraborty によって投稿されたもの(投稿はこちら)の抄訳です。速報として Google Cloud Japan Blog に文章の一部が掲載されていますが、こちらは全文の抄訳です。

Google はこのほど、Cloud IoT Core を正式リリースしました。Cloud IoT Core は、広範囲に分散した IoT 端末を安全に接続し、管理するためのフルマネージド サービスです。

Cloud IoT Core は、世界中に分散する何百万という端末を集約、一元管理できます。さらに Google Cloud IoT の他サービスと共に利用することで、取り込んだ IoT データを最先端の分析ツールや機械学習ツールに送り、ビジネス インサイトを引き出すことができます。

次節では、早くから IoT 端末を導入し、IoT ソリューションの基盤として Cloud IoT Core を使用している Google Cloud Platform(GCP)のお客様の事例をいくつか紹介します。スマート シティ、シェアリング エコノミー、次世代の地震学研究などを通じて未来を築くイノベーティブな企業を Cloud IoT Core が支えていることを、私たちはとてもうれしく思います。

お客様からのフィードバック

Schlumberger は、石油や天然ガス業界向けに、油層キャラクタリゼーション、掘削、精製、加工のテクノロジーを提供する世界有数の企業です。

Google Cloud IoT Core は弊社 IoT 統合戦略の一翼を担っています。既存の IoT サービスを活用して、迅速かつ信頼性が高く、経済的なデプロイを実現してくれるので、私たちは石油や天然ガス産業用のアプリケーション開発に集中できるようになりました。多くの端末を MQTT で接続してすばやくプロトタイプを構築したり、Cloud Dataflow と BigQuery を使ってリアルタイム モニタリングを行ったりしています。Chetan Desai 氏、Schlumberger Limited のデジタル テクノロジー担当 VP

ニュージーランドに本拠を置く Smart Parking は、交通整理、駐車場の手配、都市サービスを支援するスマート シティ プラットフォームの構築に早くから Cloud IoT Core を活用しています。

Google Cloud IoT Core のおかげで、私たちはセンサーや端末のデプロイ、アクティベーション、管理の方法を根本的に変えることができました。以前は、一つひとつのセンサーや端末を個別にセットアップする必要がありましたが、今ではサイトへのデプロイのために工場出荷状態の端末のバッチを Cloud IoT Core の管轄下に配置したうえで、現地のインストール担当者が簡単なスマートフォン アプリを操作すれば、センサーや端末を一瞬でアクティベートすることができます。John Heard 氏、Smart Parking Limited のグループ CTO

自転車シェアリング サービスのパイオニアである Blaze は、スマート自転車に搭載された GPS や加速度計、大気センサーのデータを活用する Blaze Future Data Platform の管理に Cloud IoT Core を使用しています。このシステムは、大気汚染や道路の陥没箇所の検出、事故やニアミスの記録、ツーリング情報の収集といった機能を提供します。

Blaze では、製品や自転車を従来よりもセキュアに Cloud IoT Core に接続することで、お客様やサイクリストが必要とする技術プラットフォームを Google Cloud 上にすばやく構築できました。需要予測アプリケーションには BigQuery と Cloud Machine Learning を使っています。Philip Ellis 氏、Blaze の共同設立者兼 COO

Grupo ADO はラテンアメリカ最大のバス事業者で、長距離バス、市内の短距離バス、観光用貸切バスを運行しています。

私たちは、Google Cloud プレミア パートナーである Agosto の協力を得て、約 12 年前から使っている MOBILITY ADO の既存のアーキテクチャ、アプリケーション、主要データ ワークフローについて、ビジネスと技術の両面から見直しを行いました。旧システムは運用開始当初は非常に堅牢でしたが、時間が経つとともに、既存テクノロジー スタックの刷新や運用コストの最適化を迫られるようになったからです。Agosto は、既存のコア コンポーネントの多くをモダナイズして機能的に最適化するには Cloud IoT Core ベースのアーキテクチャが必要だということを、概念実証で示してくれました。現在では、Google Cloud のデータおよび分析サービスを経由してバスの診断データにリアルタイムでアクセスできるなど、将来にわたって使用できるプラットフォームへと進化を遂げています。Humberto Campos 氏、MOBILITY ADO の IT ディレクター

Cloud IoT Core パートナー エコシステムの拡充

Google では、事業者のニーズに合わせたビジネス インサイトを提供し、カスタム IoT プラットフォームの構築を支援するために、パートナー エコシステムの拡充にも注力しています。ハードウェアパートナーには、Arm、Cisco、Intel、Microchip、NXP、Sierra Wireless などが含まれ、主要メーカー各社の製品を IoT Core と連携させて、すぐに利用することができます。また、テクノロジーパートナーであるソラコム(SORACOM Beam)や Fusic(mockmock)等がそれぞれ提供するサービスも Cloud IoT Core に対応しており、スムーズな連携を可能にしています。今後アプリケーションパートナーの拡充にも努めてまいります。

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Cloud IoT Core のさらなる改善に向けて

昨年秋に Cloud IoT Core のパブリック ベータ版を公開して以来、多数のフィードバックをお寄せいただきましてありがとうございました。そうしたご意見を基に、正式版では、IoT Core プロトコル ブリッジからのデータ ストリームを複数の Cloud Pub/Sub トピックにパブリッシュできるようにしました。この新機能追加により、デプロイをさらに簡略化できるようになります。

たとえば、温度、湿度、ロギング データなど、複数のタイプのデータをパブリッシュする端末があるとします。これらのデータを独立した Cloud Pub/Sub トピックに送ることができれば、パブリッシュ後のデータの分類が不要になります。

今回の正式リリースは始まりにすぎません。今後も新機能の追加や能力の増強を実施していきますので、ご期待ください。皆さんの IoT 施策を力強く支援するインフラとして Cloud IoT Core がお役に立つことを願っています。詳細はクイックスタート ガイドをご覧ください。また、ご意見やご要望などがありましたら、こちらよりお寄せください。Google では今後も製品の改善に努めてまいります。

- By Indranil Chakraborty, Product Manager, Google Cloud