Next Tokyo 2 日目の発表
Google Cloud Japan Team
Posted by グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 日本代表 阿部 伸一
Google Cloud Next Tokyo、2 日目の基調講演では GCP 各種製品のアップデートに加え、新たに参画したサービスパートナーを紹介しました。
新たなサービスパートナーの参画
今回、日本電気株式会社( NEC ) および NEC ネッツエスアイ株式会社が、Google Cloud Platform のサービスパートナーに新たに参画されました。多数の企業向けソリューションの導入実績とノウハウを持つ 2 社が参画されたことで、GCP の導入サポート等を通じ 、より多くの企業のデジタルトランスフォーメーションをサポートすることが可能になります。NEC ネッツエスアイ株式会社は、SI 構築パッケージ、クラウドマイグレーションサービス、クラウドネットワークコンサルティングといった GCP 関連ソリューションをすでに提供されており、今後も、さらにクラウドマネージドサービスをはじめとしたサービスの拡充を予定されています。また、顧客対応をはじめとする様々な接客シーンで活用可能な Cloud Speech-to-Text API を使ったソリューションの開発も進んでおり、お客様の幅広い要望にお応えしてまいります。
NEC 執行役員 兼 CMO(チーフマーケティングオフィサー)榎本 亮 様より、以下のコメントをいただいています。
今回のサービスパートナー参画により、 弊社の新規・既存のお客様に対して、Google Cloud のイノベーティブで高い競争力を持つサービスラインナップと、NEC グループの技術力を組み合わせたソリューションの提供が可能となりました。今後、お客様のクラウド化、デジタル化をより一層、強力に支援する力となることを確信しています。
NEC 執行役員 兼 CMO 榎本 亮 様
Cloud Memorystore for Redis の一般提供を開始
また本日、 Cloud Memorystore for Redis の一般提供を開始しました。同製品は Redis のフルマネージド インメモリ データストアサービスで、Google のスケーラブルで、セキュアなインフラ上に構築されています。Redis は最も成長しているオープンソースデータベースのひとつで、インメモリ キャッシングレイヤーを追加することで、レイテンシーを低下させ、全てのワークロードにおいて 1 ミリ秒以下で処理を行います。Cloud Memorystore は、プロビジョニング、スケーリング、フェイルオーバー、モニタリングといった複雑なタスクを自動的に行うため、ユーザーは IT のオペレーションではなくアプリケーション開発に集中できます。また、ユーザーは オープンソースの Redis のプロトコルをそのまま利用できるため、コードの変更を全くせずに、アプリケーションを Google Cloud Platform (GCP) に移行できます。Cloud Memorystore は、以下のリージョンでご利用いただけます。
- 東京(新規)
- シンガポール(新規)
- オランダ(新規)
- オレゴン
- アイオワ
- サウスカロライナ
- ベルギー
- 台湾
Cloud Memorystore 導入事例
ゲーム、小売り、航空、石油、エネルギーなど各種業界で Cloud Memorystore ベータ版をお使いいただいたさまざまな業種のお客様から好評をいただきました。今回は 2 つの事例をご紹介します。NTTコミュニケーションズ株式会社は Cloud Memorystore で迅速な顧客対応を実現
NTTコミュニケーションズ株式会社は、Cloud Memorystore のアーリーアダプターでした。NTT コミュニケーションズ株式会社は、顧客にクラウドサービスを提供していましたが、以前は従来型の管理用サーバーを使用していました。その後、管理サーバー全体を Cloud Memorystore を基本としたキャッシングレイヤーを備えた Google Kubernetes Engine ベースのアーキテクチャに移行しました。Cloud Memorystore のセッションログを利用して、顧客対応を迅速にできると考ええたためです。私たちの目標は、GCP 上のマネージド Redis の導入で、管理コストの削減をすることです。お客様の要求に迅速に対応するため、セッションを保存することは非常に重要なことなのです。Cloud Memorystore では、Redis の管理に時間を費やす必要がないため、Redis の力を存分に活用できます。
NTTコミュニケーションズ株式会社 クラウドサービス担当マネージャー 植村 優一 様
移行の際、チームはすでに OSS Redis を使用していたため、アプリケーション ロジックを変更することなく、サービスを Cloud Memorystore にリフト & シフトするだけでした。現在、アーキテクチャがどのように構造化されているかは下図をご参照ください。
株式会社オールアバウトは Cloud Memorystore でモダナイゼーションとコンテンツ配信の高速化を実現
株式会社オールアバウト は、マーケティングサポート、教育コース、観光、オンライン マーケットプレイスなど生活者と多様なコンテンツをつなぐコンテンツ プラットフォーム プロバイダです。リアルタイムで生活者に高品質のコンテンツを提供するために、株式会社オールアバウトは、そのプラットフォーム インフラストラクチャのモダナイゼーションのため Google Cloud Platform を選びました。彼らのプラットフォームは、MySQL バックエンド データベースと PHP で書かれています。キャッシングレイヤーでセッションを保存するために Cloud Memorystore をデプロイメントすることにより、彼らはリアルタイムで消費者にさらに豊かなコンテンツを提供できると考えました。G Suite、Google アナリティクス 360、Google Cloud Platform など Google の製品を採用しており、これらの技術が私たちにもたらした技術革新に非常に満足しています。 私たちは、インフラを変革するために GCP を選び、当社のプラットフォームに更なるイノベーションをもたらそうと思っています。
株式会社オールアバウト 寺門 伸悟 様 甘粕 元基 様