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Google Cloud

Google Cloud の社員紹介: インクルージョンによるイノベーションの推進 Jim Hogan

2022年5月12日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 4 月 22 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Jim_Hogan.max-1200x1200.jpg

編集者注: Jim Hogan は Google Cloud のプリンシパル イノベーション ストラテジストであり、Google の Disability Alliance の技術アクセシビリティ バイスプレジデントです。彼は、自閉症であることにより職場で居場所を見つけるのに苦労したため、職場での平等をさまざまな面で実現することに情熱を燃やすようになりました。またこの経験は、企業の願望と実際のソフトウェア アーキテクチャを一致させるという技術的な仕事にも活かされています。共通するのは、帰属意識がイノベーションの燃料であるということを理解し、顧客に成果を提供することだと彼は話します。

Google に入社するまでの道のりは?

一言で言えば、大変でした。私は自閉症です。どんな場所で働いても「普通」の定義に当てはめようとする人がいました。私が CEO を務めていた会社でさえ例外ではなかったのです。私はそのことで葛藤しましたし、いじめに遭ったり非難の対象になることがよくありました。一番辛かったのは 2004 年頃です。当時かなりひどい嫌がらせを受けていたのです。その後、認知行動療法と瞑想にかなりの時間取り組みました。その結果、誰かに酷いことをされているときにも、自分を守ってくれる心のあり方が分かってきました。

その間ずっと、独学で難解なシステムを学びながら、一流企業でパフォーマンスの高いソフトウェア エキスパートとして働いていました。

Google に入社したのは 2020 年夏でした。そのとき私の心にあったのは、自分の仕事を通して、自分を超えた何かのために声を上げたいという思いでした。入社以来、Google は私の思いを強く支持してくれています。


Google では Disability Alliance、Autism in High Tech、マネージャーが心理的安全性を促進することを学ぶ Transform with Kindness など、さまざまなプログラムに関わっていますね。また、メンターシップやアライシップなどの個人的な関係にも深く関わっています。プログラムと個人的な仕事につながりはありますか。

可能な限り、自分の個人的な情熱と仕事を一致させようとしています。私は自閉症者であることに誇りを持っています。そして、ありのままの自分でいても尊重してもらえるのだと、すべての人に実感してほしいと思っています。

だから私は、人と人とのつながりを深め、共感力を育み、人と心からのつながりを持つための、あらゆる方法を模索しています。

Google 社内では 12 人から 20 人、社外では 100 人以上と、メンターとして定期的に話をしています。そのほとんどが自閉症や発達障害の人、自閉症児の育て方について知りたい親です。また、リーダーシップや包括性、あるいは技術的な問題について新しい考え方を求めている人もいます。みなさん私のことを聞き上手だと言います。

私は採用担当者でもあるので、採用活動もアライシップの一部です。最近、Vint Cerf と技術分野での障がい者についての対談を行ったことから、彼との素晴らしいアライアンスが生まれました。もちろん、この仕事をすることで、ブラック ライブズ マターや反アジア ヘイトクライムなどをなくす活動などの多くの活動につながっています。ですから、そうした活動をする人たちのアライ(味方)として、彼らの話に耳を傾け、協力する方法を探すことが大切だと思っています。

私たちは常に、より多くの声を必要としています。私の妻は、100 人の呟きは 1 人の叫びよりも大きいと言います。


カスタマー エンジニアリングの仕事において、これはどのような形で表れるでしょうか。

表れていない部分を指摘するのは簡単でしょう。素晴らしいイノベーション、つまり、持続的な実践としてのイノベーションには、因果関係があります。チームのイノベーション力を引き出すメカニズムを考えてみると、そこには、全員が心理的安全を感じている、皆で集まって本音で話す時間がある、共通の目標についての合意がある、そして目標達成のために全員に役割があることを理解している、という点があることがわかります。

私の職務の一つは、ヘルスケア企業と協力して、患者がテクノロジーに求める機能を知り、それをクラウドのアーキテクチャでどのように実現できるかを考えることです。ご想像のとおり、患者が求めているものを知るには、共感が強く求められます。チームが良い状態で働くためには、多大な努力が必要です。


すべてのマネージャーに知っておいてほしいことは何ですか。

私が「Google では居場所があると思える」と言ったとしても、毎日が最高の日だということではありません。社員がとてもつらい思いをするような出来事が起こることもあります。勤務評価によって自尊心を傷つけられることもあります。誰もが世界を同じように見ているわけではありませんから。私がマネージャーにできる最高のアドバイスは、人の心を忘れずに部下を導くということです。問題が起こったとき、そうした人を排除するのではなく、理解しようとするべきです。

面白いことに、私たちは、機械のスピードや、パフォーマンスや、効率性を向上させることに多くの時間を割いています。しかし人間に対しては、長い目で見て効き目を発揮する方法で接することは通常ありません。心からの態度を示したリーダーシップを発揮すれば、その成果はとても大きなものになるはずです。


- Google Cloud のコンテンツおよび編集担当編集長

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