SAP Cloud Platform と GCP サービスでインテリジェントなエンタープライズ アプリケーションを作成
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2019 年 2 月 1 日に Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
SAP Cloud Platform は、クラウドやオンプレミスの SAP ソリューションを拡張してアプリケーションやデータを統合したり、新しいクラウドネイティブ アプリケーションを開発、実行したりする SAP ユーザーのための PaaS(Platform-as-a-Service)プロダクトです。
SAP Cloud Platform の Cloud Foundry 環境は、SAP のオープンソース バッキング サービスやサードパーティのサービスをプロビジョニングできるようにするマルチクラウドの機能を提供します。
SAP Cloud Platform の Cloud Foundry 環境から Google Cloud Platform(GCP)サービスへの接続を容易にするため、私たち Google Cloud は SAP と緊密に協力し、インテグレーション ガイドを作成しました。このガイドでは、GCP の Open Service Broker を使って SAP Cloud Platform Marketplace の GCP サービスを有効にする方法を説明しています。
SAP Cloud Platform Marketplace の GCP サービスに接続するには、Cloud Foundry の標準パターンに従い、Service Brokers を使用します。まずサービスを作ってから、Cloud Foundry service broker API と CLI を使って 1 個以上のアプリケーションにサービスをバインドします。
次の図は、SAP Cloud Platform の Cloud Foundry 環境において GCP サービスにネイティブにアクセスするために必要なアーキテクチャと手順の詳細を示しています。
ブローカ サービスを実装すれば、業務の遂行に必要なサービスに集中できるようになります。サービスの構築方法や実行環境のインフラストラクチャについてあれこれ悩む必要はありません。
Open Service Broker は、アプリケーションにネイティブに組み込めるさまざまな GCP サービス(ストレージ、ビッグデータ、機械学習、モニタリング、デバッギングなど)へのアクセスを提供します。アプリケーションが利用できるサービスの範囲をさらに広げるため、Open Service Broker には今後も多くの GCP サービスが対応する予定です。
私たちは、Google Cloud を SAP アプリケーションの実行に最も適した場所にしたいと考えています。これからの数か月間、引き続き皆さんのご意見を伺いながら、より多くのアップデートを提供していきます。なお、GCP 上の SAP ソリューションの詳細については、こちらのサイトで学ぶことができます。
- By Jiri Vondra, Solutions Architect, Cloud Partner Engineering