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デベロッパー

G Suite デベロッパー向け : 需要増大に対応するスケーリングのベスト プラクティス

2020年4月3日
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Google Cloud Japan Team

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※この投稿は米国時間 2020 年 3 月 28 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

自宅で仕事をしたり授業を受けたりする人が世界中で増えていることから、そうした変化がソフトウェア プロバイダーに与える影響を認識すべきだと私たちは考えています。サードパーティ デベロッパーの多くは、リッチな統合のエクスペリエンスを提供するにあたって G Suite API に依存しているため、潜在的なリスクへの対処プランを事前に用意しておくことが重要になります。

ニーズの急激な高まりに直面するデベロッパーをサポートするべく、この投稿では、スケーリングや新規ユーザー受け入れの準備に向けた推奨事項と、役に立つ情報をどこで得るかのヒントについてご紹介します。

1. キャパシティの増強プランを立てる

多くの企業や学校、大学がオンライン学習や遠隔学習を取り入れつつあり、エコシステムを支えるテクノロジー プラットフォーム、特に教育プラットフォームの利用が未曾有の拡大を続けています。そうしたなか、アプリケーションの使用量が大幅に増えることが見込まれる場合は、以下のことを考慮して、事前に対処プランを立てておくことを強くお勧めします。

Google API のクォータの増量 : アプリケーションが Google API に依存している場合は、トラフィックがどれだけ増加するかを推計し、クォータ増量のリクエストを適切に行えるようにしておくことをお勧めします。クォータの増量が必要になったときは、どのようにして推計したかの詳細情報を添えて、できるだけ早く増量のリクエストを行いましょう。

G Suite API のクォータ増量は次のようにしてリクエストします。

  • プロジェクトの請求先アカウントをまだ持っていない場合は作成します。

  • API コンソールから有効な API のページに移動し、リストから API を選択します。

  • クォータ関連の設定を表示、変更するには Quotas を選択します。使用状況の統計データを表示するには Usage を選択します。

注 : YouTube API 関連のクォータ増量リクエストについてはこちらをご利用ください。

Google Classroom、ドライブ、Gmail のパフォーマンスとスケーラビリティ : 大量のリクエストを定期的に送信すると、dailyLimitExceeded や userRateLimitExceeded、もしくは quotaExceeded などの理由で 403 エラーが返される場合があります。これらのレスポンスに適切に対処できるようにするため、一般的なリクエスト エラーとその処理方法を詳しく説明したページを Google Classroom のドキュメントに追加しました。Classroom アプリケーションを最適化する方法については、パフォーマンス向上API リクエストのバッチ化のページをご覧ください。

  • Google ドライブを統合しているデベロッパーには、パフォーマンス向上リクエスト エラーの処理に関するヒントをまとめたデベロッパー向けのドキュメントをお勧めします。

  • Gmail との統合に興味があるデベロッパーには、その API 固有の制限についてのページを参照することをお勧めします。

2. 遠隔およびオンライン学習の新規ユーザーに関連する問題を解決する

オンライン学習や遠隔学習のニーズが高まるなか、ドメイン単位で G Suite を利用する学校や地域が増えており、アカウントGoogle グループをプログラムで管理できるようにする API がますます重要になってきています。Hangouts Meet の統合に興味があるデベロッパーや、統合に関する知識を広げたいデベロッパーにとっては、ほかの G Suite API から Meet の機能を利用する方法(Calendar API や Admin SDK Reports API など)が記載されたガイドが役に立つでしょう。

その他の G Suite 統合オプションを検討しているデベロッパーには、製品ごとのデベロッパー向けサービスをまとめたこちらのページをお勧めします。

3. サポート チャネルを知る

デベロッパーが答えをすばやく見つけるのに役立つサポート オプションを以下にまとめておきましょう。

  • Stack Overflow : G Suite API は質問投稿用のタグを個々に持っています。タグの形式は「google-productname」または「google-productname-api」で、たとえば google-classroomgoogle-drive-apigoogle-calendar-api となります。

  • 公開バグ トラッカー : Google では、サードパーティのデベロッパーからのフィードバックを公開バグ トラッカーで収集しています。このバグ トラッカーは、調査に必要なすべての情報を集めて、サポート チームができるだけ早く対応できるようにします。バグ トラッカーに問題を登録するときは、問題の再現方法、関連するエンドポイント、リクエスト / レスポンス JSON、エラー ログなど、できるかぎり詳細な情報を書き込むようにしてください。すべての G Suite API の公開バグ トラッカーのリストはこちらに掲載されています。

ユーザー ニーズの拡大や変化に対応するときは、さまざまなチャネルを通じてサポートを受けることをお勧めします。また、G Suite を使用してユーザーを支援するさまざまな方法を紹介したドキュメントもご活用ください。

- By Lesley Cordero, Partner Developer Advocate

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