Cloud Deploy がカスタム ターゲット タイプに対応

Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2024 年 1 月 11 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
Cloud Deploy は Google Cloud が提供するマネージド継続的デリバリー サービスであり、Google Kubernetes Engine、Cloud Run、Anthos などのコンテナ ランタイムへのデリバリーをサポートしています。このたび、カスタム ターゲット タイプのサポートがプレビュー リリースとなり、Cloud Deploy の機能がコンテナ ランタイム環境以外にも拡張されました。カスタム ターゲット タイプを使うと、任意の環境へのデプロイ処理を定義し、Cloud Deploy のすべての機能(承認、ロールバック、カナリア デプロイなど)を使用できます。
Cloud Deploy がカスタム ターゲット タイプに対応したことで、アプリケーション、インフラストラクチャ、AI モデルなど、さまざまな目的のデリバリー パイプラインを作成、管理、監視することが可能となります。使い方を示すため、Terraform、Infrastructure Manager、GitOps、Vertex AI、Helm などのサンプルもご用意しました。
カスタム ターゲット タイプ
Cloud Deploy のミッションは、Google Cloud への継続的デリバリーを幅広くサポートすることです。初期は Google Kubernetes Engine、Cloud Run、Anthos などのコンテナ ランタイムに注力していましたが、カスタム ターゲット タイプへの対応によって、Cloud Deploy をこれらの環境以外でも利用できるようになります。
カスタム ターゲット タイプを作成して使用するには、リリースのレンダリングとロールアウトのデプロイの各処理を実行するコンテナをそれぞれ作成してから、これらのコンテナを参照するカスタム ターゲット タイプを定義して登録します。カスタム ターゲット タイプの登録が済むと、ターゲットを定義する際にそのタイプを参照し、デリバリー パイプラインの進行シーケンス内で他のターゲット タイプと同じように使用できるようになります。


登録済みのカスタム ターゲット タイプのリスト
カスタム ターゲット タイプは、Cloud Deploy の主な継続的デリバリー機能から簡単に使用できます。承認やロールバックはもちろん、並列デプロイを行いたい場合も、Cloud Deploy が継続的かつ自動的に処理してくれます。カスタム ターゲット タイプは Cloud Deploy のリソースモデルに統合されているため、Google Cloud コンソールの リリースおよびロールアウトの検査などの既存機能に完全に対応しています。


Vertex AI カスタム ターゲット タイプへのデプロイ


Cloud Deploy で各種ターゲットにデリバリー
今後の計画
包括的で使いやすく、費用対効果に優れた DevOps ツールは、効率的なソフトウェア デリバリー機能を構築するうえで重要な存在です。Cloud Deploy が、完全な CI / CD パイプラインの実装を実現するうえで皆様のお役に立てば幸いです。今後数か月にわたって Cloud Deploy に魅力的な機能を導入してまいりますので、引き続きご注目ください。
こうした新機能を活用して既存のパイプラインを今すぐアップデートしてみませんか?方法については、プロダクト ページ、ドキュメント、クイックスタート、チュートリアルをご参照いただけます。最後に、Cloud Deploy に関するご意見やご感想があれば、ぜひフォーラムの会話に参加してお聞かせください。皆様からのご意見やご感想をお待ちしております。
ー ソフトウェア エンジニア Jhonmattew Santa
ー ソフトウェア エンジニア Edward Thiele