エージェントが自然言語を AlloyDB、Cloud SQL、Spanner のクエリに変換できるように QueryData がサポート

Tom Kubik
Group Product Manager
Andrew Brook
Engineering Director
※この投稿は米国時間 2026 年 4 月 11 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
このたび、QueryData のプレビュー版がリリースされました。自然言語をデータベース クエリにほぼ 100% の精度で変換するツールです。QueryData を使用すると、AlloyDB、Cloud SQL(for MySQL および PostgreSQL)、Spanner(GoogleSQL 用)全体でエージェント エクスペリエンスを構築できます。QueryData は、自然言語から SQL への変換に関する、世界で最も競争の激しいベンチマークの一つである BiRD ベンチマークで 1 位を獲得した Google Cloud の機能と、Gemini アシストによるコンテキスト エンジニアリングに基づいています。
通信業界のリーダーである Hughes Network Systems をはじめ、すでに多くのデベロッパーが QueryData を本番環境にデプロイし、そのメリットを実感しています。「Google Cloud のデータ エージェントにより、ユーザー サポート業務を変革しました。QueryData は当社のソリューションの中核であり、本番環境で 100% に近い精度を実現します。エージェント システムの未来に期待しています。」 - Hughes Network Systems、AI 担当ディレクター、Amarender Singh Sardar 氏
エージェント システムの可能性: インテントからアクションへ
エージェント システムは、人間へのアドバイス役から、能動的な意思決定者へと進化しています。エージェントがビジネス アクションを正確に実行するには、運用データベース(価格、在庫、取引記録など)からの正確な情報が必要です。
自然言語で表現されたリクエストを使用して、会話型入力とデータベース レコードのギャップを埋めることが不可欠です。エージェントがアクションを実行できるようにするには、自然言語をクエリに変換する質の高い機能が必須です。


開発者のジレンマ: データベースを使用するエージェントに対する自然言語が難しい理由
エージェントがエンタープライズ データをクエリする際のハードルは、精度、セキュリティ、使いやすさの 3 つです。QueryData はこれら 3 つすべてに対応しています。
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精度 – 回答が不正確だと、ビジネス上の意思決定の誤り、エンドユーザーの不満、金銭的損失のリスクが生じます。多くの業界では、テキストを SQL に変換する精度が 90% だと、アクションを実行するのに不十分です。
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セキュリティ - 各ユーザー(またはエージェント)が、閲覧を許可されたデータのみをクエリできるようにするには、企業に、監査可能で決定論的なアクセス制御が必要になります。LLM の判断に頼る(いわゆる「確率的」アクセス制御)だけでは、その要件を満たすことはできません。たとえセキュリティ侵害のリスクが低くても、実際に侵害が生じた場合の損失は不釣り合いに大きくなります。
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使いやすさ - 高い精度を達成するには、デベロッパーがデータに関する広範なコンテキスト情報を提供する必要があります。これは手間のかかる作業です。また、エージェント ツールを統合して維持する作業なども、デベロッパーの負担になります。
精度のギャップを理解する
LLM はクエリコードの作成に非常に優れています。しかし、特定のデータベースに対して正確なクエリを作成するには、コーディング スキルやスキーマの解析機能を備えているだけでなく、以下のような状況に対応できる必要があります。
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スキーマが不明確なことがある - デベロッパーは略称や短縮名を使用することがよくあります。たとえば、「product」という名前の列は何を意味するでしょうか?商品カテゴリなのか、特定のモデルなのか、不明確です。「prod」や「p」のような列名では、さらにわかりにくくなります。
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値が曖昧なことがある –「注文返品ステータス」という列を例に取ってみましょう。値は「1」、「2」、「3」という整数で表されています。このうち、「返品済み」または「返品手続き開始済み」を表すのはどれでしょうか?
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スキーマはデータ構造を定義するが、ビジネス ロジックには対応しない - ビジネスでは、「1 か月のアクティブ ユーザー」を、ログインしただけでなく、少なくとも 1 回投稿したユーザーとして定義する場合がありますが、データベースにはこのニュアンスがない場合があります。
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クエリの指定が不十分 – 自然言語の質問は、「最新の売上」のように曖昧な場合があります。


QueryData はほぼ 100% の精度をどのように実現するか
QueryData は、Gemini LLM と、独自のデータベースを記述するコンテキストを活用します。
データベース コンテキストは、基本的に QueryData を強化するコードであり、以下を含む説明と指示のセットです。
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スキーマ オントロジー – データの意味に関する情報。列、テーブル、値の説明。QueryData が質問に答えるために必要なデータを把握して、曖昧さを克服するうえで役立ちます。
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クエリのブループリント - 特定の種類の質問に答えるためにデータベース クエリを記述する方法に関するガイドラインと明示的な指示。テンプレートとファセットは、特定の種類の質問に対して記述する正確な SQL を指定します。
最後の手段として、QueryData は、明確化のための質問が必要な状況を検出します。


クエリの決定論的なセキュリティ
エージェント アプリケーションには、決定論的で監査可能なセキュリティが必要です。デベロッパーは、パラメータ化されたセキュアビュー(PSV)を使用して、ユーザー ID やリージョンなどの固定パラメータを介してエージェントのアクセスを定義できます。アプリケーションはセキュリティ上重要なこれらのパラメータをクエリとは別に渡すことで、エージェントが許可されたデータにのみアクセスできるようにします。これにより、エージェントが制限された情報をクエリしようとしても、できなくなります。
PSV は現在 AlloyDB でサポートされており、Cloud SQL と Spanner でも近日中にサポートが開始される予定です。


品質向上とツール統合のための使いやすさ
QueryData はエージェント ワークフローに簡単に統合できます。QueryData API は、直接使用することも、人気のあるオープンソースの MCP サーバーであるデータベース向け MCP ツールボックスを介して Model Context Protocol(MCP)ツールとして公開することもできます。QueryData はさまざまなデータベース言語に自動的に対応します。データベース固有のコードは不要で、1 つの API ですべてのデータベースにクエリを実行できます。
QueryData がデベロッパーの作業を容易にするもう 1 つの領域は、コンテキスト エンジニアリングです。コンテキスト エンジニアリングは、コンテキストを繰り返し評価して最適化するプロセスです。これは、QueryData がデータベースに対して正確にクエリを実行する能力にとって非常に重要です。QueryData を使用するデベロッパーは、以下の堅牢なツールスイートを利用できます。
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すぐに行えるコンテキスト生成 – QueryData を構成すると、Gemini CLI の専用エージェントである Context Engineering Assistant が、データベースの最初のコンテキスト セットの作成を支援します。
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評価: デベロッパーは、バンドルされている Evalbench フレームワークを使用して、ユースケースに固有の一連のテストに対する精度を測定できます。
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コンテキストの最適化: Context Engineering Assistant は評価結果を確認し、変更を推奨してから、評価の再実行を支援します。この反復プロセスを通じて、ほぼ 100% の精度を達成できます。
QueryData で今すぐ構築できるもの
デベロッパーはすでに QueryData を使用してさまざまなものを構築しています。例を以下に示します。
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顧客向けアプリケーション: 不動産検索エンジン。QueryData がユーザー プロンプトをデータベース クエリに変換し、内覧の予約をスケジュールします。
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社内ツール: AI を活用したスタッフ配置アプリ。人事データをクエリして、マネージャーが従業員をシフトに割り当てられるようにします。
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マルチエージェント アーキテクチャ: 貿易コンプライアンス ワークフロー。最上位のエージェントがサブエージェントに、取引相手の KYC(顧客理解)ステータスが適切であることを確認するよう指示します。KYC エージェントがデータベースにクエリを実行して、顧客の身元を確認します。


次のステップ
エージェントを介して、ほぼ 100% の精度のデータベース呼び出しを行うためのツール、QueryData の使用を今すぐ開始できます。詳しくは、以下の技術ドキュメントをご覧ください。
下に示す「スイスの物件検索」の高忠実度デモをご確認ください(動画チュートリアルはこちら)。注: これは独立したプロジェクト(Google Cloud によって管理されていない)であり、説明のみを目的としています: GitHub リンク


- グループ プロダクト マネージャー、Tom Kubik
- エンジニアリング ディレクター、Andrew Brook



