Manhattan Associates、Google Cloud データベースで 1 日に 10 億件以上の API 呼び出しを処理
Narayana Reddy Kothapu
Senior Director, Manhattan Associates
Rajkumar Ramani
Technical Director, Manhattan Associates
※この投稿は米国時間 2026 年 3 月 27 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
編集者注: サプライ チェーンとオムニチャネル コマース ソリューションのグローバル リーダーである Manhattan Associates は、それまで使用していた Oracle と DB2 のシステムから Google Cloud データベースに移行することで、Manhattan Active SaaS プラットフォームをモダナイズしました。Cloud SQL と BigQuery を活用することで、同社は現在、1 日あたり 10 億件以上の API 呼び出しを平均 150 ミリ秒未満の応答時間で処理しており、数万の店舗と物流センターで毎月数十万人のアクティブ ユーザーをサポートしています。
モノリシックな基盤からクラウドのレジリエンスへ
当社の Manhattan Active SaaS プラットフォームは、グローバル サプライ チェーンのサポートに不可欠なため、常時稼働と高いパフォーマンスが求められます。従来の Oracle と DB2 のインフラストラクチャは、手動によるスケーリング、複雑なライセンス管理、高額なメンテナンス費用が必要で、運用に大きな負担が生じていました。そのため、可用性を契約条項に規定した SLA、自動化されたレジリエンス、予測可能な費用モデルを利用できる新しいデータベース基盤を必要としていました。
当社が Google Cloud のデータベースを選んだのは、Manhattan Active をグローバル規模で稼働させるために必要な、柔軟性、スケーラビリティ、運用の容易さのバランスが適切だったからです。マネージド データベースの Google Cloud SQL を使用することで、手動でのメンテナンスを排除でき、組み込みの高可用性、スケーラビリティ、リージョン間の障害復旧に注力できるようになりました。
Manhattan Active の各機能は、現在、独立したコンテナ化されたサービスとして実行されており、Google Kubernetes Engine(GKE)によってオーケストレートされています。データは Pub/Sub を介して BigQuery にストリーミングされ、リアルタイム分析が行われます。また、Cloud Logging と Cloud Monitoring により、大規模なオブザーバビリティを実現しています。Google Cloud のマネージド サービスを活用したマイクロサービス ファーストの設計により、当社は、迅速に進化するためのアジリティを得られたほか、全リージョンにおいてミッション クリティカルな運用のレジリエンスを維持できるという確信を持つことができました。
あらゆるトランザクションにレジリエンスとスピードを組み込む
当社のプラットフォーム基盤を Google Cloud で刷新したことで、大規模に価値を提供する方法を再検討する機会が生まれました。Manhattan Active のアーキテクチャは、マネージド データベースと連携することで、サプライ チェーンの煩雑さが解消され、応答性とレジリエンスに優れたシステムへと変わりました。
そのメリットはプラットフォーム全体に波及しています。Cloud SQL は Manhattan Active の中核を担っており、1 日あたり数百万件に及ぶサプライチェーンのトランザクションを迅速かつ確実に実行しています。リアルタイム分析は BigQuery に送信され、より精度の高い予測と、より迅速な異常検出を小売業者に提供しています。自動フェイルオーバーとクロスリージョン レプリカによってビジネスの継続性が確保されるため、障害が発生した場合でも重要なサービスは利用可能な状態を維持できます。
基盤をモダナイズ: データベースからインテリジェンスへ
従来の Oracle と DB2 のシステムからの Google Cloud データベースへの移行は、パフォーマンスの問題を解決しただけでなく、次のステップに向けた強固な基盤を築くことにもなりました。その信頼性とスケーラビリティにより、生成 AI をサプライ チェーンに直接組み込むことも可能になりました。
当社のエージェント型 AI スイートには、店舗や物流センターの業務全体でリアルタイムの意思決定を調整する事前構築済みエージェント(Intelligent Store Manager や Labor Optimizer など)が含まれています。また、Manhattan Agent Foundry を利用すれば、ローコード環境を使用してカスタム AI エージェントを構築することも可能です。この基盤は、リアルタイムのログ分析、デベロッパー向けコード支援、シナリオ シミュレーションといったユースケースを通じて、社内の効率化も支えています。
かつてないスピード、規模、運用効率を実践
このプラットフォームのモダナイゼーションの効果は、小売業者にもすぐに現れました。それは、目に見えるスピードと信頼性です。
現在、Manhattan Active は、Cloud SQL と BigQuery を活用して驚異的な数の API 呼び出しに日々対応しており、平均応答時間は 150 ミリ秒未満を実現しています。このスピードにより、数万の店舗と物流センターにわたって数十万人の月間アクティブ ユーザーをサポートしており、重要な場面でのリアルタイムな意思決定を可能にしています。
運用面では、プラットフォームの弾力性と効率性が向上しました。このシステムは、1 日に数十万件のスケーリング イベントを自動的に処理するため、ピーク時のトラフィック急増時でも一貫したパフォーマンスを維持できます。高額なオーバープロビジョニングを行う必要はありません。また、Query Insights などのデータベース オブザーバビリティ ツールにより、エンジニアは状況を明確に把握できるため、データベースのパッチ適用や事後対応型のトラブルシューティングに費やす時間が減り、機能開発やパフォーマンス チューニングにより多くの時間を割けるようになりました。
現在、Manhattan Associates では、レジリエンスが組み込みの機能となっています。これは、当社のソフトウェアを利用する小売業者にとって、よりスマートかつ迅速で、将来のあらゆる事態に備えたサプライ チェーンの実現へとつながるものです。
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- Manhattan Associates、シニア ディレクター、Narayana Reddy Kothapu 氏
- Manhattan Associates、テクニカル ディレクター、Rajkumar Ramani 氏


