Next '26 で Firestore の新機能を発表: エージェントによる開発、検索、MongoDB 互換性を強化

Minh Nguyen
Group Product Manager, Google Cloud
Patrick Costello
Engineering Manager, Google Cloud
※この投稿は米国時間 2026 年 5 月 5 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
AI エージェントの時代において、画期的なアイデアと実際に使用されるアプリケーションとのギャップはかつてないほど縮まっています。アプリケーションの構築は、エージェントの支援に大きく依存するようになっていますが、重要な疑問が残されたままです。データベース インフラストラクチャは対応できるのでしょうか?
実質的に無制限のスケーラビリティと高可用性を備えた Google Cloud のフルマネージド ドキュメント データベースである Firestore は、急速に普及しつつあるエージェント アプリケーションに最適な存在です。Firestore は AI を活用したアプリケーション向けにさらに強化され、Google Cloud Next ‘26 で以下の新機能が発表されました。
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エージェント型 AI とのより緊密な統合: AI Studio やサードパーティのコーディング エージェントとのネイティブな統合が実現し、LLM とデータベースが同じ言語でやり取りできるようになりました。
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全文検索と表現に優れたクエリ: 他に類を見ない検索機能とパイプライン オペレーションにより、エージェントとユーザーはデータの中から必要なものをピンポイントで見つけられるようになりました。
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MongoDB 互換性の強化: 既存の MongoDB ワークロードの Firestore エコシステムへの移行がこれまで以上に簡単になりました。
このブログでは、Next ‘26 での発表内容を詳しく見ていきます。その前に、Firestore の概要をおさらいしておきましょう。
Firestore の特長
従業員による独自の生産性向上ツール作成を支援したい企業幹部も、突然浮かんだアイデアを割り箸袋に書き留めている起業家も、求めるものは同じです。考える速度でプロトタイプを作成し、フィードバックを得た瞬間に軌道修正し、それらすべてを銀行口座を破綻させることなく行う、そしてもちろん、データベースも破綻させてはなりません。
だからこそ、データベースを選択する際には、次のことを考慮する必要があります。
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スケーリング: そのデータベースは、トラフィックの急増に耐えられますか?
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費用効率: そのソリューションは、運用停止中はゼロへのスケーリングで費用を節約できますか?
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イテレーション速度: エージェントのプロンプトを頻繁に調整する場合、費用のかかるデータベース スキーマ移行が必要になってパフォーマンスが低下しませんか?
Firestore は、まさにこうした懸念を払拭するために設計されました。Firestore は、サーバーレス アーキテクチャにより、常に迅速で自動的かつ弾力性のあるデータベース スケーリングを簡単に実現してきました。このアーキテクチャはプロビジョニングも簡単で瞬時に完了します。同時に、Firestore のドキュメント モデルはデータ構造のイテレーションを簡素化かつ高速化します。スキーマの変更による中断やダウンタイムはなく、パフォーマンスが低下しません。
開発速度の加速がエンタープライズ ガバナンスを犠牲にするようなことは、決してあってはなりません。Firestore は、業界随一の 99.999% の SLA と ACID 準拠のトランザクションを提供し、Google Cloud に本質的に備わる厳格なセキュリティとプライバシーの監視能力をそのまま受け継いでいます。
Firestore の有用性は多くの企業に高く評価されています。たとえば、FlutterFlow からは以下のコメントをいただいております。
「ウェブとモバイル開発の民主化を専門とする AI ネイティブ企業として、FlutterFlow は Firestore を基盤データベースに採用し、150 か国以上にわたるユーザーベースを 0 から 300 万人以上にスケールアップしてきました。過去 5 年間、7, 500 億件以上の読み取りと 750 億件の書き込みを処理しながら、一度も停止したことはありません。当社は Firestore を心から信頼しています。」 - FlutterFlow、CEO / 共同創業者、Abel Mengistu 氏
では、Next ‘26 で発表された Firestore の新機能を見ていきましょう。
1. エージェント型 AI の統合でアプリケーション開発を加速
Firestore を AI のクリエイティブ プロセスに直接組み込みました。AI Studio とのネイティブな統合が実現し、デベロッパーは、Firestore データベースと統合されて追加認証を備えたフルスタック アプリケーションを、単一の自然言語プロンプトから構築してプロビジョニングできるようになりました。この統合は Firestore に大きな勢いをもたらし、Firestore のデベロッパー ベース全体を月間アクティブ デベロッパー数 75 万人、ホストされているデータベース数 1,000 万以上にまで押し上げました。


デベロッパーは、自然言語のプロンプトを 1 つ入力するだけで、AI Studio を通じて Gemini を活用し、データベースとして Firestore を備えたフルスタックのアプリケーションを作成して設定できます。
また、Firestore を Claude Code、Cursor、Codex などのサードパーティ AI エージェントと統合する機能も強化しました。Firestore Skills と Firestore リモート MCP サービスの一般提供により、よく使われている外部エージェントへの接続が一層簡単になりました。
さらに、生産性向上の支援を強化するために、Google Cloud コンソールでの自然言語クエリ(プレビュー版)を導入しました。Gemini Code Assist を活用して、シンプルな自然言語クエリを MongoDB 互換の複雑なクエリに変換できます。


Gemini Code Assist を使用して自然言語でクエリを記述。
2. 他に類を見ない検索とクエリ
高性能でデータが豊富な AI エージェントを構築するには、最新の検索機能とクエリ機能を備えたデータベースが必要です。Firestore の Enterprise エディションではクエリエンジンが一新され、充実したパイプライン オペレーションとともに一般提供が開始されました。数百もの新しいクエリ機能が追加され、微妙な表現に対応するアプリケーションにとって Firestore の優れたサービスは確固たる存在となっています。
組み込みの全文検索も主要な新機能で、現在プレビュー版でご利用いただけます。Firestore の全文検索は Google の検索テクノロジーを活用しており、40 以上の言語をサポートする高品質な関連性モデルを使用して、ユーザーに正確な結果を提供しています。これに対照的なデータベースと検索のハイブリッド セットアップでは、検索インデックスで結果整合性のみが使用されるため、データベースの実データを反映しない検索結果が生成される可能性があります。一方、Firestore の検索インデックスはトランザクション データと強整合性があるため、より正確な検索結果を導き出します。重要なのは、このネイティブ機能が Firestore のサーバーレス アーキテクチャを継承している点です。これにより、個別の検索インフラストラクチャ管理で生じる運用上の摩擦が大幅に軽減されます。


新しい search() ステージを使用して、既存の Firestore ドキュメント データを活用しながら、全文検索機能をアプリケーションに統合できます。
さらに、地理空間クエリ機能をプレビュー版として導入しました。これにより、デベロッパーは、周辺の場所検索が容易な位置情報認識アプリケーションを簡単に構築できます。
地理空間クエリで周辺の関心スポットを見つける位置情報対応アプリケーションを構築できます。
クエリ述語でドキュメントをフィルタしながら、サブクエリを使用してレストランに関連付けられたレビューなどのデータを結合(JOIN)します。
さらに、使用状況のモニタリング機能も強化され、より詳細なオブザーバビリティの分析情報が得られるようになりました。たとえば、プレビュー版の新しい Usage Insights を使用すると、コレクションごとの使用状況を確認できます。


Usage Insights によるコレクションごとの内訳を通じて Firestore の使用状況をデバッグできます。
最後に、Firestore はまもなく Knowledge Catalog と統合され、データモデルがどのように進化するかについて、コレクション レベルでより深い分析情報を提供できるようになります。
3. MongoDB との互換性とスケーラビリティを強化
Google は、MongoDB との互換性を強化することで、Firestore への移行と構築を容易にし、エンタープライズ ワークロードに対する Firestore の有用性を高め続けています。
Firestore は、MongoDB との互換性強化のために、最大 16 MiB の大型ドキュメントもサポート可能になり、複雑なデータ移行や大量のワークロードに対する従来の障壁が取り除かれました。
さらに、リアルタイムのデータ移動をサポートするために、スケーラビリティに優れた変更ストリーム機能も追加しました。これにより、Firestore から BigQuery などのサービスへの変更が大規模に同期できるようになります。この機能は、実質的に読み取り / 書き込みオペレーションを規模を問わずに処理できる設計で、データベースの本番環境トラフィックに合わせて変更ストリームをシームレスにスケールできるため、ユーザーが安心して利用することができます。


MongoDB と互換性のある新しい変更ストリームを簡単に作成して、コレクションやデータベースのデータ変更をリアルタイムでリスニングできます。
また、データ ライフサイクル管理も改善されました。デベロッパーはコレクションを削除して、より柔軟な有効期間(TTL)のタイム オフセットでデータの自動期限を設定でき、データの削除を効率的に管理できます。しかも、これらの管理オペレーションが、データベースの本番環境トラフィックに影響を与えることはありません。
1 つのコマンドでデータのコレクション全体を削除します。
Firestore を使ってみましょう
これらの新機能は、Firestore Enterprise エディションでご利用いただけます。ネイティブ モードと MongoDB 互換モードが用意されています。デベロッパーは、これらの高度な機能をインテリジェントなエージェント アプリケーションに今すぐ組み込むことができます。
- Google Cloud、グループ プロダクト マネージャー、Minh Nguyen
- Google Cloud、エンジニアリング マネージャー、Patrick Costello

