El Carro が Regnology の変革を促進 - リソース要件を約 40 パーセント削減
Google Cloud Japan Team
※この投稿は米国時間 2024 年 1 月 23 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
編集者注: Regnology は、財務および税務に関する規制報告ソフトウェア ソリューションのグローバル リーダーであり、業務上膨大な量のデータと計算を処理する規制当局や規制対象の企業にサービスを提供しています。同社では、技術スタックにさまざまな技術が混在していたため、こうしたデータの処理に苦戦していました。さらに、レガシー データベースへの依存が妨げとなり、Google Cloud の利点も十分に活用できていませんでした。Kubernetes の Oracle オペレーターでオープンソースの El Carro は、Google Kubernetes Engine 上の Oracle データベース インスタンスの管理を自動化することで、このギャップを埋め、運用費用と労力を削減しています。
規制報告の世界では、膨大な量のデータを扱い無数の計算が行われるため、かなりのコンピューティングと堅牢なデータベースが必要になります。Regnology では、独自のコア データエンジンである Abacus をサポートする Oracle データベースに依存していたため、さらに複雑化していました。オンプレミスのデータベースに依存しているということは、スケーリングやプロビジョニングからバックアップ、レプリケーション、そしてその他のライフサイクル管理タスクに至るまで、基本的な運用に多くの時間とリソースを費やしていることになります。
Google Cloud でギアチェンジ
Regnology には、Oracle データベースへの依存を維持しながら、スケーラビリティ、相互運用性、柔軟性といった Google Cloud の利点を活用できる実用的なソリューションがありましたが、それではリソースを最適に活用できないため、既存の設定と連動し、Kubernetes 上でスムーズに実行できる、将来を見据えたソリューションが必要でした。そして、この取り組みの第一歩が、オンプレミスの Oracle データベースをクラウドに移行して、Kubernetes オペレーションを簡素化することでした。
仕組み: El Carro が Regnology のソリューションにどのように適合するかを理解する
Regnology の重要な課題と大規模なスケーリングの必要性に対応するため、私たちは Google Kubernetes Engine(GKE)、Compute Engine、Terraform、Helm、Docker を使って Google Cloud サービスを利用し、インフラストラクチャとアプリケーション インスタンスのデプロイを自動化しました。また、Abacus には Oracle インスタンスが必要だったことから、独自のライフサイクルと Kubernetes デプロイ管理を構築する必要があり、そのために Oracle が提供するスクリプトを使用して独自のコンテナ イメージを作成しました。さらに、ライフサイクルを管理するために、Bash スクリプトを記述する必要もありました。このアプローチでは、リソースを大量に消費し、時間もかかるため、私たちは El Carro を使用することに決めました。El Carro は、Kubernetes オペレーター パターンを使用して、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境で実行されるデータベースのプロビジョニングと継続的な運用を自動化するオープンソース システムです。
リソースを大量に消費する以前の設定から、El Carro により実現した現在のソリューション、Regnology Regulatory Hub(RRH)に移行することができました。Abacus を活用し、Regnology のクラウド プラットフォームである RCloud 上に構築された RRH は、Google Cloud でホストされ、GKE を使用する複数のマイクロサービスで構成されています。
El Carro: Oracle をかじ取りするマッスルカー
El Carro は、Kubernetes 上でリソースを大量に消費し時間のかかる手動の Oracle データベースのライフサイクル管理を次の方法で排除しました。
- わずかな運用上のオーバーヘッドで複数の Oracle データベースを実行。
- デプロイ、アップグレード、Pod レプリカによるスケールアップとスケールダウン、カスタム スクリプトの統合に対応。
- Oracle データベースで Abacus インスタンスを生成するのにほとんど時間がかからないため、新規顧客のオンボーディング時間を最小化。
El Carro がもたらすメリット
El Carro を使用して Oracle データベースのライフサイクルを管理することで、フルタイムの従業員を 30~40% 削減して RCloud を提供できるようになりました。当社の Oracle インスタンスを Google Cloud で管理する唯一のツールである El Carro は、次のことを実現しています。
- Oracle インスタンスのアップグレード、デプロイ、運用にかかる作業時間を 3 分の 1 に短縮。これは主に、Oracle インスタンスのバックアップ、デプロイ、アンインストール、および復元操作が自動化され、統合されたことによります。
- 当社最大の製品である Abacus360 の DevOps オートメーションの開発とメンテナンスを 2 倍改善。
- GKE 上で Oracle を管理するため、サーバーレス モデルを活用して費用を削減し、オンデマンドで垂直方向にスケーリングが可能。
- Google Cloud のデフォルトでの保存データの暗号化と顧客管理の暗号鍵、および単一ノード GCE のサービスレベル契約と当社のサービスレベル契約を整合させることにより、セキュリティと事業継続性の維持を支援。
さらに、Google Cloud の El Carro チームのサポートのおかげでライブ マイグレーションを回避できたことに加え、このチームとの共同作業により当社のチームの負担が軽減されました。全体として、RCloud を使用してソリューションを導入したため、マネージド サービスに必要なフルタイムの従業員を 3 分の 1 削減できました。その結果、リソースが解放され、日常的な運用タスクではなくビジネス上の成果に集中できるようになりました。
その他のリソース
- El Carro が Oracle データベースの運用のモダナイズにどのように役立つかについて、詳しくご覧ください。
- GitHub プロジェクトのクローンをこちらで作成して、今すぐ El Carro をお試しいただけます。
- Google Cloud への Oracle ワークロードの移行の詳細をご覧ください。
- その他の情報については、営業担当者にお問い合わせください。
-Regnology Cloud、クラウド エンジニアリング担当ディレクター Steffen Dangmann 氏
-Google Cloud、ソフトウェア エンジニア Tabatha Lewis

