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データ分析

5 社が示す、クラウド成功への明確な 1 つの道筋: Google Cloud 上の RISE with SAP

2022年4月4日
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2022 年 3 月 30 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

SAP システムのクラウドへの移行は、たいていの企業に実益をもたらします。SAP をクラウド上で運用することで、企業はタスクの簡素化、迅速なスケーリング、コストの削減を実現できます。そして、多くの組織が気付きつつあるとおり、クラウドの使用によって得られるのは、プロセスやワークフローの改善だけではありません。クラウドは、ユニークかつ強力な方法で企業そのものを変革するのです。

なぜなら、クラウドは単なるテクノロジーではないからです。クラウドはビジネスと IT 変革の基礎となるレイヤであり、最良のシナリオでは、企業を根本から変えるような、飛躍的な進歩をもたらします。組織はアジリティとレジリエンスをさらに向上させ、かつてないほどのイノベーションと破壊を経験します。

RISE with SAP と Google Cloud には、このような可能性を実現させる共通の役割があります。RISE with SAP では、最小限のリスクと独自の条件でクラウドへの移行プロセスに着手できるように組織を支援し、Google Cloud と合わせて使用することで、クラウド移行のためのより高度なフレームワークを活用できます。Google Cloud 上の RISE with SAP は、「サービスとしてのビジネス変革」と考えてください。

企業が SAP システムをクラウドに移行しているのには、非常に明確で説得力のある理由があります。44% はデジタル トランスフォーメーションを促進すると述べ、43% は最新の IT インフラストラクチャの構築によるコスト削減とプロセスの簡素化の実現に期待を寄せています。Google Cloud 上の RISE with SAP は、このような課題に正面から向き合っています。

MSC Industrial Supply Co. は、金属加工やメンテナンス、修理、オペレーション関連の製品やサービスを提供している北米の大手販売業者で、Google Cloud 上の RISE with SAP を、クラウドでのデータアクセスを拡大して IT システムとビジネスをより柔軟性の高いスケーラブルなものにするための手段として捉えています。およそ 200 万の製品と、6,500 人以上の社員を抱えるニューヨーク州メルビルの企業にとって、それは決して小さな課題ではありません。

2021 年 6 月、MSC は Google Cloud インフラストラクチャ上で運用する SAP S/4HANA Cloud プライベート エディションへの移行を成功させました。MSC は、ビジネス オペレーションに支障をきたすことなく、RISE with SAP による信頼性とスケーラビリティを兼ね備えたクラウド リソースを導入しました。移行後の MSC では、高度なデータ分析、機械学習、その他の AI 機能が利用できるようになりました。

この変革の中心にあるのが BigQuery です。BigQuery を活用することで、MSC のデータ サイエンティストは、広告、マップ、ショッピング、Google マーケティング プラットフォームなど、さまざまなソースから提供される膨大かつ複雑なデータセットの中から、ビジネスに関する分析情報を正確に特定できます。そして、豊富なデータセットの管理と分析に必要な時間を大幅に短縮するという、実質的な効果が得られます。

Energizer Holdings Inc. は、一次電池(エナジャイザー バニーでおなじみ)、携帯用のライト、カーケア用品の製造販売を行う大手企業で、SAP S/4HANA への移行を促進するため、Google Cloud 上の RISE with SAP を採用しました。同社が目指すのは、重要なビジネス プロセスの自動化、カスタマー サービスの向上、そしてイノベーションの加速です。これまではプライベート クラウドを利用していましたが、コストを抑えつつ柔軟性を向上させる必要がありました。

Google Cloud 上の RISE with SAP に移行してからは、Energizer はデータとインテリジェンスを共有し、チームに豊富な情報を提供できるようになりました。また、このフレームワークでは、ライセンス費用を削減し、より経済的で効率的な SaaS モデル使用することで、コストの抑制とビジネスの成長を実現できます。

Inchcape plc は、Toyota、Mercedes、BMW などのマルチブランドの自動車販売大手で、Google Cloud 上の RISE with SAP を利用して、ビジネスに不可欠な販売業務、マーケティング、オペレーション システム、データのクラウド化に取り掛かりました。この取り組みにより、英国に拠点を置く同社は初めて、さまざまなデータセットを安全でスケーラブルな一元化されたプラットフォームで活用できるようになります。  

40 以上のマーケットや地域で事業を展開する Inchcape は、複雑なロジスティクス要件を抱えています。Google Cloud は、現在の複雑な製造環境の中で Inchcape が必要とする高度な分析と機械学習機能をサポートし、提供しています。

GCP Applied Technologies Inc.(GCPAT)は、高性能な製品の開発と建設技術の進歩に尽力し、世界中の複雑な建築工事を簡素化することで、顧客に価値を提供しています。同社は、ビジネス変革の一環として、オンプレミスのデータセンターから、要求の変化に対応できる最新のフレームワークへの移行を検討する中で、非クラウドのコロケーションなどさまざまなソリューションのオプションを検討しました。そして最終的に選択したのが Google Cloud 上の RISE with SAP によるクラウドへの移行でした。

このプラットフォームでは、ビジネス プロセスの改善とイノベーションの加速を目的とした復元力の高い基盤が提供され、さらにメンテナンスとライセンスの費用も最適化できます。変革を実現するソリューションを企業全体に提供する能力を備えた GCPAT は、ビジネスの変化スピードに対応できる安定した体制を整えることができました。

Veolia は、世界中で約 18 万人の従業員を持つ国際的な企業で、水管理、廃棄物管理、エネルギー サービスという 3 つの主要なサービスや公益事業分野で事業を展開しています。同社は、エコロジカルな変革を行うベンチマーク企業になることを目指し、最新のクラウドベースの企業管理システムを使用してプロセスや運用のデジタル化を図ろうとしていました。Veolia の成功の基盤となっているのは、産業界や自治体の顧客に新しいデジタル サービスを継続的に展開する能力です。そのため、同社のビジネスモデルの進化に合わせて迅速に対応できる企業管理システムを必要としていました。

Veolia Poland では、RISE with SAP による、Google Cloud 上の S/4HANA プライベート クラウド エディションにアップグレードしました。これにより、簡素化、フルマネージド、短期間でのクラウド導入というメリットを活用できただけでなく、BigQuery をはじめとする既存の Google 環境を拡張し、データをデジタル化戦略の中心に位置づけて、Google Cloud AI を活用した予測機能の開発が可能になりました。

クラウドの成功へと導く 4 つのステップ

これまで見てきた変革の成功事例には、共通する 4 つの重要な特徴があります。

  1. 低リスクのアプローチ: 各企業は、クラウドへの移行によるリスクを低減させつつ、価値創出までの時間を加速させました。各企業の移行は、Google Cloud とそのパートナーからなる対象分野のエキスパートによってサポートされました。さらに、Google Cloud Acceleration Program によるインフラストラクチャ費用の負担に関するインセンティブを利用できました。

  2. ゼロに等しいダウンタイム: ライブ マイグレーションを行うことで SAP アプリケーションの可用性を向上させ、成功事例ではインフラストラクチャやメンテナンスの更新による計画的な停止を大幅に削減し、1% 未満に抑えました。

  3. イノベーションの可能性: 高度な分析、人工知能、機械学習機能により、これらの企業はプロセスの改善、コストの削減、新しい収入源を開拓しています。さらに、Apigee で SAP データを使用して、従来より迅速かつ安全に最新のアプリケーションのテストができます。

  4. IT サステナビリティ: これらの成功事例では、SAP アプリケーションをより便利で効率的なデータセンターに移行することにより、推測を排除し、IT の排出量を即座に削減しました。現在では、シームレスでエージェントレスな評価に基づいて目標を設定し、Google Cloud のツール、分析、レポート機能により進捗状況を追跡できるようになりました。

クラウドへの移行を推進させる原動力

Google Cloud 上の RISE with SAP では、移行と変革におけるさまざまな段階にある組織にとって障害となるものを取り除き、パフォーマンス指標と業種別ベンチマークを活用して現状を正確に示すことにより、モジュール式でリスクの低いクラウドへのアプローチを提供しています。

移行が完了すると、100 倍早いレポーティング、組み込み式の AI テクノロジー、リアルタイムで行われる高度な分析、合理化されたデータ表示、あらゆるデバイスにおける消費者レベルの UX、強固なサステナビリティ、企業のデータ フットプリントの 50% 削減が実現します。具体的に言うと、すべての数字がシンプルで重大な意味を持つ結果となります。つまり、Google Cloud 上の RISE with SAP は、現在の競争の激しいビジネス環境において優位に立とうとする企業を推進させる原動力になるのです。

Google Cloud 上の RISE with SAP の詳細については、こちらをご覧ください。


- SAP 戦略、アーキテクチャ担当パートナー マネージャー Dinesh Vandayar
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