Google Cloud Cortex Framework で Salesforce のインサイトの統合を促進

※この投稿は米国時間 2023 年 1 月 10 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

企業の運営やビジネス プロセスには、Salesforce や SAP をはじめとする戦略的独立系ソフトウェア ベンダーのソリューションが世界中で数多く活用されています。生々流転しながら増え続けるビジネスニーズに対し、これまで以上に機敏に対応することが求められる現在、既存のプラットフォームに格納されているデータの活用は意思決定に欠かせません。このような背景から、多くの企業が、エンタープライズ データを取り巻くデータセットやデータソースの間にある相関を迅速に見出し、有意義なインサイトとビジネス成果を獲得する方法を求めています。しかし、こうしたデータの管理や関連付けは複雑かつ膨大な作業であり、すばやく成果に結び付けるのは困難であるだけでなく、費用も高くつきます。

このような問題解決への第一歩として、多くの企業が Google のデータクラウドを採用し、ビジネス インサイトの統合、促進、拡張に取り組んでいます。データクラウドでは、クラウド ファーストを基軸としたデータ プラットフォームであり、BigQuery を使ってデータドリブンなイノベーションを大規模に推進できます。さらに、Google Cloud Cortex Framework のベスト プラクティスやアクセラレータ コンテンツも活用することで、スケーラブルなオープン データ基盤を確立し、さまざまな目的に沿ってインサイトを深めることが可能となります。このたび Google Cloud は、Cortex Data Foundation に、新しいアクセラレータとして Salesforce 向けの分析ソリューション テンプレートおよびコンテンツ パッケージが追加されたことを発表いたします。

Salesforce 向けの新しい分析コンテンツ

Salesforce はパワフルな顧客管理（CRM）ソリューションであり、多数の業界やエンタープライズで広く認知、採用されています。顧客エンゲージメントや取引関係に関するインサイトの向上がますます重視される現在、Salesforce のデータは、販売、マーケティング、カスタマー サービスをはじめとする幅広いビジネス活動やプロセスに及び、高い価値と関係性をもたらします。Cortex Framework を利用することで、これらの Salesforce データを BigQuery のスケーラブルな単一データ基盤により簡単に統合し、新しいインサイトや価値を引き出すことができるようになりました。

今回のリリースによって、BigQuery 対応の Salesforce データ基盤の構築にかかる時間、労力、費用について憶測に頼る必要がなくなりました。Salesforce コンテンツ用の Cortex Framework をデプロイすれば、顧客中心のデータ分析にすぐに着手し、取引先、取引先責任者、見込み顧客、案件、ケースなどの主要項目について詳しいインサイトを得られます。Salesforce 用に事前定義されたデータモデルや、Looker の分析サンプルを活用することで、顧客関係を重視した分析情報を直ちに取得できるだけでなく、Salesforce データを Google トレンド、天気情報、SAP などの他のデータセットと手軽に組み合わせて、分析情報をさらに深めて相関関係を探ることも可能です。Cortex は柔軟性が高く、できることには無限大。目的に合わせて自由にご活用ください。

Google Cloud Cortex Framework では、Salesforce データを、一般公開データソース、限定公開データソース、コミュニティ データソースと組み合わせることでインサイトを深め、ビジネスの最適化および革新を促進できます。

次のステップ

このリリースは、SAP やその他のデータソース関連のリリース済みコンテンツを拡張するものであり、一般公開データソース、限定公開データソース、コミュニティ データソースのすべてにおいて Cortex Data Foundation の価値をさらに強化します。お客様のニーズに的確に応え、皆様のデータ分析変革のプロセスを支えるため、今後も Google Cloud Cortex Framework のコンテンツを拡張していきます。今後の発表もどうぞお見逃しなく。

Google Cloud Cortex Framework について詳しくは、Google のソリューション ページをご覧ください。Cortex Data Foundation を今すぐお試しください。