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Containers & Kubernetes

GKE 上の Agent Sandbox の一般提供開始のお知らせと Agent Substrate のご紹介

2026年5月29日
Brandon Royal

Product Manager, GKE

Tim Hockin

Software Engineer, GKE

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The front door to AI in the workplace

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※この投稿は米国時間 2026 年 5 月 21 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

AI は、単純なチャット インターフェースから、関数呼び出し、コード実行、持続的なターミナル使用が可能な自律型エージェントへと短期間で変化しました。しかし、これらの機能を安全にオーケストレートするには、エージェントにインテリジェンスだけでなく、コードを実行するための堅牢かつ安全でスケーラビリティに優れたコンピューティング環境も必要となります。

2025 年 11 月の KubeCon NA で GKE Agent Sandboxプレビュー版を発表後、コミュニティでの導入は急速に進みました。Google Kubernetes Engine(GKE)上のサンドボックス数は 5 か月足らずで 16 倍以上に増加しました。

Google の主要なお客様である LangchainLovable をはじめ、その他多くのお客様が、数百万のエージェントを迅速に本番環境にデプロイしています。Agent Sandbox は、その発表以来、新しいプロジェクトから、安定した API を備えた成熟したプロダクトへと急速に進化しました。この安定性により、現在はより広範なエージェント エコシステムへの統合が促進され、重要なインフラストラクチャ レイヤとして機能するようになっています。

この投稿では、この勢いをさらに加速させる次の 2 点についてお知らせします。

  1. GKE Agent Sandbox の一般提供開始。これは、エージェント ワークロードのための安全でスケーラブルな基盤となります。

  2. 新しいオープンソース プロジェクト、Agent Substrate のご紹介。これはエージェント インフラストラクチャの密度を限界まで高めることを目的としたものです。

安全で低レイテンシの実行を大規模に実現する

Agent Sandbox は、Kubernetes 上に構築されたオープンソースのクラウドネイティブな実行環境であり、AI エージェント固有のニーズに特化して設計されています。ビルダーが独自のインフラストラクチャ上で、信頼できないロジックを、業界最高水準のスピードと効率性で安全かつ確実に実行できるよう支援する基盤のインフラストラクチャを提供します。

今回のリリースでは、最新のエージェント ワークロードの主な要件に対応します。

  • Pod スナップショットでアイドル状態のコンピューティングを削減: エージェントは、バースト性の高い短いサイクルの後に長いアイドル期間が続くことがよくあります。GKE Agent Sandbox は、エージェントの実行を続けるために貴重なコンピューティング リソースを無駄にしないために、Pod スナップショットと統合してアイドル状態のエージェント ワークロードを一時停止し、リクエストに応じて数秒で再開します。

  • 低レイテンシのサンドボックス プロビジョニング: リクエストごとに新しいサンドボックス インスタンスを初期化していると、数秒のコールド スタート レイテンシが不必要に発生します。GKE Agent Sandbox には、ウォームプールが統合された Sandbox API が採用されています。Agent Sandbox API に統合されたこのウォームプールにより、GKE はクラスタごとに 1 秒あたり 300 個のサンドボックスを 1 秒未満のレイテンシで割り当てることができ、割り当ての 90% が 200 ミリ秒以内に完了します。

  • 費用対効果の高いウォームプール: GKE Agent Sandbox のウォームプールでは、サンドボックスの起動レイテンシを最小限に抑えるために、事前プロビジョニングされたレプリカが常に準備されています。サンドボックス ウォームプールの維持費用を最小限に抑えるため、Agent Sandbox はスタンバイ容量バッファ(一時停止された VM)と統合され、一時停止されたサンドボックスのコールドプールから、わずかな費用で迅速にウォームプールを補充できるようになっています。

  • 堅牢なセキュリティと分離: Agent Sandbox は gVisor とデフォルト拒否の Kubernetes ネットワーク ポリシーにネイティブに対応しています。Agent Sandbox は、Kata Containers などのオープンソース サンドボックス用のプラグ可能なインターフェースを提供しているため、ユーザーはカーネルの分離をカスタマイズできます。

コンピューティングの需要が高まり続けるなか、このリリースにより、お客様は幅広い Google Cloud コンピューティング オプションを利用できるようになります。GKE Agent Sandbox は、Axion プロセッサで実行した場合、同等のハイパースケーラー クラウド プロバイダと比較して最大 30% 優れたコスト パフォーマンスを実現します。

エージェント インフラストラクチャにおける次の革新的な一歩: エージェント型ワークロードは、数千万から数億のインスタンス数にスケールアップしながら、それと同時に、人間による操作、イベント、トリガーを待ってアイドル状態になることが増えています。こうしたワークロードでは、引き続きカーネルとネットワークの強力な分離が求められるため、高密度なスケジューリングが課題となっています。このレベルのスケールと迅速な一時停止と再開への対応により、Kubernetes コントロール プレーンは限界に達しています。そのため、Google は、超大規模エージェントのパフォーマンスと密度に関するニーズに対応することを目的とした新しいオープンソース プロジェクトである Agent Substrate をスタートさせました。

Agent Substrate は、準備されたコンピューティング容量(もちろん Kubernetes で実行)にリアルタイムでエージェントを移動させたり、そこから別の場所に移動させたりする新しいレベルの抽象化を採用しています。Agent Substrate は、Agent Sandbox のコアとなる安全なランタイム機能とスナップショット機能を、Kubernetes の一部の制限を回避するように設計された最小限のコントロール プレーンと組み合わせるもので、それ以外の部分は変わりません。

これにより、Agent Substrate はクリティカル パスを最適化して、より高いスケールと効率でレイテンシを低減できます。標準の Kubernetes は数千の長時間実行サービスを処理するように最適化されていますが、Agent Substrate は、標準のコントロール プレーンでは処理しきれない、数百万に及ぶ 1 秒未満のツール呼び出し向けに設計されています。Agent、Agent Harnesses、そして新しい Agent Executor プロジェクトを含む Agent Runtime に最適な基盤となります。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Agent_Substrate_-_Diagram_1.max-2200x2200.jpg

Agent Substrate の目標は、より迅速な移動と、より大きなスケールのために、あらゆる可能性を模索することです。このレベルのスケールと効率性を実現するには、現在のコンピューティング インフラストラクチャの限界を押し広げる必要があり、あらゆる可能性を検討する必要があります。その一つとして、スケジューラの中核にデータの局所性を組み込み、エージェントの状態とスケジューリングを連携させて、オーバーヘッドをミリ秒単位で可能な限り削減する取り組みがあります。

オープンな環境で未来を築く

Kubernetes の初期には、同様の課題に取り組む多様なコントリビューターからのフィードバックと視点が、プロジェクトを成功に導くために不可欠でした。エージェント インフラストラクチャも同様の転換点にあると Google は考えています。これから、徹底的にオープンで共同的なイノベーションの威力を再現し、エージェント インフラストラクチャの未来を共に築いていきたいと願っています。オープンな環境で Agent Substrate プロジェクトを始動させることで、コミュニティの皆様に、この重要な次世代のインフラストラクチャの設計と構築へのご協力をお願いしたいと思います。

使ってみる

自律型エージェントの未来に向けて、スタックの重要なレイヤの構築を継続できることを嬉しく思います。ぜひ Agent Sandbox をワークロードにご活用ください。また、オープンソース コミュニティに参加して、エージェント ネイティブ インフラストラクチャの次のフェーズとなる Agent Substrate でコラボレーションしましょう。

- GKE プロダクト マネージャー Brandon Royal

- GKE ソフトウェア エンジニア Tim Hockin

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