Google のエンタープライズ プラットフォームとデバイスで AI 時代を乗り切る新たな方法

David Still
VP, Product & Engineering, Android Enterprise
Mark Berschadski
Director, Product Management, Chrome Enterprise
Chrome Enterprise Premium
Add advanced security protections on top of streamlined management with Chrome Enterprise Premium.
Learn more※この投稿は米国時間 2026 年 4 月 23 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
IT チームとセキュリティ チームにとって、「様子見」のアプローチはもう通用しません。AI の時代は、緩やかな変化をもたらすのではなく、ユーザーがアプリ、デバイス、AI エージェントとやり取りする方法を完全に変容させました。IT チームは AI、セキュリティ、管理が密接に結びついた、リスクの高い現実に対処していますが、従来のシステムはそうした現実に対応しきれません。
Google のエンタープライズ プラットフォームとデバイスは、この新しい働き方への道を切り開いています。Google の最もよく使用されているオペレーティング システムとブラウザの組み合わせに、エンドユーザー コンピューティングに対する Google の統合的なアプローチを掛け合わせることで、組織は、どのデバイスで作業していても、最適な AI モデルと安全なエンドポイントを利用できるようになります。
本日は、これらのプラットフォームとデバイス全体に導入される一連のアップデートについてお知らせします。これは、ブラウザが AI データリスクを検出し、スマートフォンやノートパソコンがユーザーの主な優先事項を理解し、従来のアプリが最新のアプリと同じように AI を活用できる未来につながります。
Chrome で従業員のワークフローを自動化
Google では、Gemini を使用することで日常的なエンドポイントを強力な生産性向上エンジンに変えています。
Gemini in Chrome の自動ブラウジングが、対象となる米国の Workspace ユーザーに提供されるようになりました。このエージェント機能は、ブラウザの独自の機能を活用して、開いているタブのリアルタイムのコンテキストを理解します。これにより、Gemini は旅行の予約、データの入力、会議のスケジュール設定などの複雑なウェブベースの作業を自動化できます。
Google ドキュメントのコンテンツに基づいて任意の CRM ツールで新しいオポチュニティを作成するよう指示すると、自動ブラウンジング機能によってオポチュニティが作成されます。さらに、関連する企業情報を取り込み、オポチュニティに関連付けられた連絡先を作成することまで可能です。ユーザーによる制御を強化するため、自動ブラウジングは、ユーザーによる明示的な確認やタスク(購入やメールの送信など)の完了まで一時停止して待機するよう設計されています。これにより、チームは価値の高い戦略的な作業に集中できるようになり、IT 部門は監視に専念できます。対象となる Workspace ユーザーは、ポリシーを設定することでこの機能を有効にできます。Workspace のデータ保護機能が備わっているため、組織のプロンプトが Google のモデルのトレーニングに使用されることはありません。


ブラウザで Gemini を使用して優れた結果が得られた場合、その AI ワークフローを保存、再利用、発見できるようにしたいと考えることでしょう。Gemini in Chrome に頻繁に入力する特定のプロンプトがある場合は、スキルとして保存し、ワンクリックで再利用することができます。次に使用したいときは、Gemini サイドパネルで「/」を入力してスキルを選択するだけで、表示中のページでプロンプトを即座に実行できます。スキルを使用すると、異なるタブで表示している複数のベンダーの価格を比較したり、採用審査中に候補者のポートフォリオを要約したり、競合他社の商品ページから重要なデータを取得したりするなど、チームの実際の働き方に合わせた AI ワークフローを構築、共有することができます。


Google Pixel でモバイルでの生産性を向上
Google は、デスクワーク、現場作業、外出先への移動など、ユーザーの 1 日のスケジュールに合わせてモバイル エクスペリエンスを再構築しています。
最近発売された Google Pixel 10a は、Google AI を活用して作り込まれた機能を提供し、ユーザーの生産性と創造性を高めるインテリジェントなビジネス パートナーです。Gemini Live1 でカメラや画面を共有すると、カメラを向けるだけで、販売データが記載されたドキュメントを表示したり修理手順を説明したりするなど、状況に応じたサポートをリアルタイムでライブ AI アシスタンスから得ることができます。また、Google Pixel は Titan M2TM チップによるエンタープライズ グレードのセキュリティを提供します。


モバイルでもデスクトップのような環境でタスクを簡単に実行できるようになったため、従業員は自分に合った方法で生産性を高めることができます。Google Pixel 8 以降のデバイスでは、デスクトップ モード2が利用できるようになりました。従業員はスマートフォンをモニターに接続して、モバイル エクスペリエンスを中断することなく、完全なデスクトップ ウィンドウ環境、タスクバー、アプリの同時表示などを利用できます。
さらに、Google Pixel は、昨今のビジネスにとって安全な選択肢です。Google Pixel Pro の過去 5 世代の機種は、他の主要なグローバル フラッグシップ スマートフォンと比較して、最高レベルのセキュリティ機能評価を獲得しており、機密データを保護する強力なハードウェアおよびソフトウェア保護機能を備えています3、4。
妥協なき AI 保護
組織が AI ツールを導入するにつれて、新たなセキュリティの盲点に直面しています。管理されていない自律型エージェントは「シャドー AI」という高リスク状態を作り出し、機密データを危険にさらす可能性があります。脅威が進化し続ける中、防御もそれに合わせて進化する必要があります。
Chrome Enterprise Premium は、機密データの転送を可視化し、IT チームが未承認の AI ツールをブロックして、承認済みのツールにデータ保護を適用できるようにする機能をすでにブラウザで提供しています。しかし、多くの組織は、不正な拡張機能や AI サービスによるリスクのある行動を特定するのに苦労しています。このたび、Chrome Enterprise で、高度な拡張機能テレメトリーが提供されるようになりました。これにより、IT チームはエージェントの異常なアクティビティを検出して対応できるようになりました。ユーザーが新しい AI アシスタントを導入した場合でも、エージェントを意識したプロアクティブなセキュリティ ポスチャーを維持できます。これらのデータはすべて Google SecOps や他の SIEM に取り込まれるため、データ損失リスクの可能性をこれまで以上に可視化できます。
Chrome Enterprise では、AI 拡張機能の可視化に加えて、シャドー IT リスクを検出する新機能もまもなく利用可能になります。IT チームは、生成 AI と SaaS アプリのレポートを通じて、承認済みおよび未承認の生成 AI サイトと SaaS サイトの組織全体での使用状況を把握できます。これにより、IT 管理者はシャドー IT とシャドー AI のリスクを検出することが可能になります。


最新のエンドユーザー コンピューティング スタックで IT を簡素化
Chrome Enterprise 管理者向けの概要ページに Gemini の機能が導入されます。IT チームは、Chrome Enterprise リリースノートの「Gemini による要約」と、フリートに関する AI からの提案を受け取ることができます。この新しいモジュールでは、特定のフリートに関連する重要な変更、新しいポリシー、今後予定されているサポート終了の通知が表示されます。Gemini を利用して、新しい設定の構成やマネージド ブラウザの確認など、関連する推奨事項を生成します。


モバイル デバイスにも新しい保護機能が導入されます。Android 版と iOS 版の Chrome にモバイル ダウンロード保護が導入され、管理対象外のデバイスへの機密データのダウンロードがブロックされるようになります。さらに、Chrome はモバイルでのハードウェア格納型クライアント証明書のプロビジョニングをサポートするようになり、信頼性の高いパスワードレス mTLS 認証が可能になりました。
Android XR デバイスは、大陸をまたいだ共同設計やデジタル プロトタイピングから、製造現場でのリアルタイムの支援まで、ビジネス オペレーションを変革する大きな機会を提供します。XR エクスペリエンスの大規模なデプロイを支援するため、Android Enterprise 管理機能が Android XR デバイスに導入されました。最初に追加される機能は、組織所有のデバイスへのフルマネージド デプロイ、Android ゼロタッチ登録による自動デプロイ、managed Google Play によるアプリ管理に対応します。
お客様は、ArborXR、ManageXR、Microsoft Intune、Omnissa WorkspaceONE、Samsung Knox Manage、SOTI MobiControl を含む 6 つの EMM のソリューションを使用して、Samsung Galaxy XR をはじめとする Android XR デバイスを管理できるようになりました。
既存のセキュリティ スタック全体に保護を拡大
真のセキュリティは、プラットフォームの選択を迫るのではなく、プラットフォームを統合します。Google は業界の主流サービスとのインテグレーションを拡張し、お客様がすでに利用しているツールとシームレスに連携できるようにしています。
Google はエージェント型企業の安全性確保のために Okta とのパートナーシップを締結しましたが、このたび、新たなアップデートがリリースされました。Okta は、データ窃盗の最も一般的なベクトルの 1 つであるセッション ハイジャックを減らすために、デバイスにバインドされたセッション認証情報(DBSC)のベータ版を Windows 向けにリリースしました。この機能は、Okta エンドユーザー ダッシュボードを保護します。認証セッションを暗号化してデバイスのセキュア ハードウェアにバインドし、盗まれた Cookie を無効にします。Chrome Enterprise デバイス トラスト コネクタにより、Okta は Chrome のリアルタイムのポスチャー チェック(新しいウイルス対策チェック シグナルを含む)を取り込めるようになります。また、macOS 版 Chrome で拡張シングル サインオンに対応するようになったことから、Apple ユーザーの認証が効率化されます。今後、下半期に管理対象の Chrome プロファイルの閲覧データを削除する機能のプレビュー版をリリースする予定です。これにより、Okta は Identity Threat Protection(ITP)ポリシーを介してキャッシュと Cookie をクリアする Chrome API コマンドをトリガーし、ローカル セッション データを即座にパージして不正アクセスをブロックし、不正使用されたデバイスによる影響範囲を抑えることができます。
拡張機能のセキュリティ管理も大幅にアップグレードされています。管理者は、Google 管理コンソール内でリスクしきい値を設定し、Spin.Ai と LayerX によるサードパーティのリスク評価に基づいて拡張機能を自動的にブロックできるようになりました。さらに幅広い保護を実現するために、管理者は「ゲーム」などのカテゴリで Chrome 拡張機能をブロックして、フリートの集中化と安全性を確保できます。これらの機能は今後数週間以内に Trusted Tester 向けに提供されますが、新しい「アンインストール」機能はすでに利用可能です。管理者はこの機能を使って不正な拡張機能やリスクの高い拡張機能を管理コンソールから直接リモートで削除できます。
また、Microsoft Information Protection(MIP)とのインテグレーションにより、Chrome の DLP エンジンが Microsoft 365 の被密度ラベルをネイティブに認識して適用することが可能になりました。これにより、組織は Microsoft ドキュメントの既存の分類に基づいて、アップロードおよびダウンロードのブロックやコピーまたは貼り付けアクションの制限などの一貫したセキュリティ ポリシーを Chrome 内で適用できます。
企業では根本的な変化が起きています。ブラウザとデバイスは、イノベーションとセキュリティの最前線となっています。Google の使命は、業界で最も堅牢なセキュリティや最も高性能な AI を提供することにとどまらず、両者の融合がもたらす価値を提供することにあります。安全性を重視して設計されたエコシステムに Gemini AI を直接統合することで、データの安全性を確保しつつ、チームが妥協することなく最高の仕事をすることを支援します。Google は、未来を保護するだけでなく、未来を推進するインテリジェンスを構築しています。Google が提供する革新的な企業向けソリューションに今後もご期待ください。



