Looker エージェントでダッシュボードをインタラクティブなデータ エクスペリエンスに変革
Vaibhavi Sonavane
Product Manager
※この投稿は米国時間 2026 年 6 月 12 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
ダッシュボードは、データからインサイトを引き出すための主要な手段として長年活用されてきましたが、アジャイルな環境では不十分な場合があります。ダッシュボードはインタラクティブではなく、追加の質問をすることもできないため、必要な回答を得るために、ワークフローから離れたり、データ アナリストに頼ったりする必要がありました。こうした課題に対処するために、このたび、Looker ダッシュボード エージェント(プレビュー版)を発表しました。これは、インテリジェントな会話型データ エージェントをダッシュボードに直接組み込むことで、ユーザーが自然言語を使用してビジネス インテリジェンス(BI)データを探索できるようにするものです。


Looker ダッシュボード エージェントとの会話の例
エージェント主導のインタラクティブな調査
従来のダッシュボードはデータの静的なビューを表示するものでした。Looker のダッシュボード エージェントを使用すると、ユーザーはダッシュボードのインターフェース内で直接データを探索できます。Gemini アイコンをクリックして会話を開始し、自然言語で質問することで、コンテキストに沿ったインサイトを得ることができます。
データ エージェントの精度は、提供されるビジネス コンテキストと、ユーザーの問い合わせに対して適切な指標やディメンションをマッピングする能力に依存します。Looker ダッシュボード エージェントは、ユーザーが適用しているフィルタ、クロスフィルタ、事前にキュレートされたタイルについてコンテキストを直接参照できるため、複雑なビジネス上の質問に対しても、極めて関連性が高く正確な回答を生成できます。
クエリにより多くのデータが必要な場合、エージェントは基盤となる Explore にアクセスして追加情報を抽出できます。これらのインサイトには、関連するグラフや自然言語の説明が添えられており、データ探索を簡素化できます。


ダッシュボードの枠を超えてデータを探索し、より深いインサイトを引き出す
ビジネスに合わせてエージェントをカスタマイズ
データ アナリストは、ビジネス ユーザーが組織のデータを正確に把握できるよう、ダッシュボードをキュレートしています。こうした一貫性と信頼性の高い分析環境を維持するために、Looker ダッシュボード エージェントは高度に構成可能な設計になっています。アナリストは、エージェントに対して自然言語で直接指示することで、Looker のセマンティック レイヤにコンテキストを追加できます。これにより、エージェントが独自のビジネスロジックを解釈する方法や、対象ユーザーに合わせて回答を調整する方法を正確に定義できます。ダッシュボード エージェントは、セルフサービスでのデータ分析を可能にすることで、ビジネスの増大するデータ需要にアナリスト チームが対応できるよう支援します。


Looker ダッシュボード エージェントの構成
信頼性と透明性を継承
ユーザーが AI ベースのシステムを採用するには、そのシステムが提供する情報を信頼できる必要があります。Looker ダッシュボード エージェントは、インサイトを生成する際、中間の推論、参照したダッシュボード タイル、適用したフィルタを表示することで、そのプロセスを明示的に示します。さらに、管理者は、ユーザーがアクセスできるデータや分析情報が、そのユーザーに権限が付与されているものだけであることを信頼する必要があります。ダッシュボード エージェントは、標準の権限を通じて管理される Looker のガバナンス モデルによって支えられています。
iframe の埋め込みのサポートなど、Looker ダッシュボード エージェントの追加機能の開発も積極的に進めています。今後、Looker ダッシュボードとともにダッシュボード エージェントを重要なポータルやアプリケーションに組み込めるようにする予定です。
ダッシュボード エージェントを使ってみる
Looker バージョン 26.08.11 以降では、管理者が Gemini in Looker の設定で [ダッシュボードでチャットを有効にする] を切り替えることで、ダッシュボード エージェント機能を有効にできます。有効にすると、権限のあるユーザーには Gemini アイコンが表示され、ダッシュボードのデータとのチャットをすぐに開始できます。詳細については、サポート ドキュメントをご覧ください。
- プロダクト マネージャー、Vaibhavi Sonavane


