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アプリケーション開発

ナーブ: VRプラットフォーム「ナーブクラウド」のリニューアルに向けて、Tech Acceleration Program を利用

2023年2月10日
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Google Cloud Japan Team

Google Cloud Tech Acceleration Program (TAP) は、ユーザー企業が DX の取り組みを加速させるために、クラウドネイティブな技術を活用して、実際のアプリケーションを題材にして、迅速で効率的なアプリケーション開発を体験いただける、アジャイル型のワークショップです。ナーブ株式会社(以降ナーブ)は、2023 年 1 月 18 日 〜 20 日、 TAP に参加。CTO最高技術責任者の小林 福嗣様、開発部の戸田 裕之様と清水駿介様にお話を伺いました。

ナーブは、2013 年から VR の開発に着手し、「人々のライフスタイルを変革するサービスの実現」を目的に 2015 年に事業としてスタート、現在では不動産事業、観光事業、ブライダル事業、教育事業など、様々な事業分野で利用可能な企業向け VR コンテンツ配信プラットフォーム「ナーブクラウド」をベースに、多くの企業にサービスを提供しています。

ナーブクラウドは内製開発しており、フロントエンド担当チームとバックエンド担当チームが連携して開発と運用を行っています。プラットフォームは、Paas をベースとし、この上に様々なサービスを構築して利用企業にサービス提供しています。


TAP で利用した主なサービス:Cloud Run, Cloud Build, Cloud Logging, Cloud SQL

TAPで利用したソリューション:

アプリケーションのモダナイゼーション


コスト削減と運用改善の実現のため、TAP を利用

ナーブは、2015 年の創業以来、VR コンテンツ配信プラットフォームの先駆けとして、既に多くの顧客にサービスを提供し、順調にビジネスを拡大してきました。しかしその一方で、プラットフォームにかかるコストや運用の負荷も大きく増大しており、さらなるビジネス成長のために、見直しは急務となっていました。「プラットフォームを見直すことで現状のビジネスの利益率を改善し、中長期的なビジネス拡大に耐えうる新しいアーキテクチャを早急に検討する必要がある。」と CTO である小林 福嗣様は考えていました。そこで、Google Cloud の担当と相談したところ、Cloud Run など最新のサーバーレス ソリューションなどを利用することで、現状の課題をクリアできる可能性があるとわかり、実際にどのように適用できるかを短期間で試すため、Tech Acceleration Program (TAP) を利用することにしました。

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アーキテクチャの見直しに向けて、Google Cloud のエンジニアと詳細にディスカッション

TAP を実施する前段階として、現状のナーブクラウドの課題項目とそれぞれの重要度、移行した場合のコスト効果と必要となりそうな工数規模などを洗い出しました。そして、TAP の 3 日間という限られた期間で実施する優先度の高い項目を、Google Cloudのエンジニアの支援のもとで絞り込みました。また、ナーブのメンバーは、Google Cloud の深い知識はなかったので、TAP で扱う予定の製品の事前の勉強会も実施しました。

TAP では、まず Day1 で、事前に選定したアプリケーションについて、目指すべき改善の方向性について確認、さらバッチ処理や障害対応といった運用についても詳細に確認し、移行後の業務の安定運用を実現できるにはどのようにするべきかについて、時間をかけてディスカッションしました。

Day2、Day3 は、Day1 のディスカッションで策定したアーキテクチャをもとに、プロトタイピングを実施、ナーブのアプリケーションをコンテナイメージ化してレジストリーにのせ、Cloud Run で動作させるなど、一連のコンテナ アプリケーションの開発を実践しました。

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Google Cloud で課題解決ができる可能性を確認

ナーブの皆様から、TAP に参加された感想について、以下のように話していただきました。

「実際に自分で手を動かして開発してみると、思っていた以上に楽に開発できた。CLI で開発するのはあまり慣れておらずハードルが高いと感じていたが、思った以上に使いやすかった。」(小林様) 

「Google Cloud について、あつかった経験が少なかったので不安があったが、ディスカションをベースにして、ソリューションごとに Pros / Cons を明確にできたのは、ありがたかった。また、機能や操作について細かくガイドをいただいたのもよかった。」(戸田様)  

「Google Cloud への不安があったが、とても使いやすかった。特に、他社のコンテナサービスは設定項目が多くて大変だが、Google Cloud はそれが少なかった。今後もっと使っていきたい。」(清水様)

また、今後に向けて Google Cloud に対する期待について、小林様は以下のように話されます。「移行した場合の運用面での課題について、引き続き検討が必要な事項もあるので、Google Cloud には継続して相談していきたいと思います。また、ユーザー企業として、IT コスト削減は大きな課題であり、この実現のために有用な製品やソリューションを提案いただけることを期待しています。」

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ナーブ株式会社

リアルとバーチャルを繋ぐVRプラットフォーム「ナーブクラウド」。VRコンテンツの収集・管理・配信のための共通的な機能群を備えておりSDK(開発キット) を用いて様々なアプリケーションと統合可能なサービスを提供します

インタビュイー 

ナーブ株式会社

CTO 最高技術責任者 小林 福嗣様

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