コンテンツに移動
アプリケーション開発

Cloud Deploy に追加されたデプロイフックでロールアウトを円滑に実行

2023年8月30日
https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/Cloud_Deploy-01.max-2600x2600.jpg
Google Cloud Japan Team

※この投稿は米国時間 2023 年 8 月 16 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。

Cloud Deploy は、アプリケーションの配信を自動化する、フルマネージド継続的デリバリー プラットフォームです。近頃、「各リリースで必要な追加作業の分量を削減できるよう、Cloud Deploy でデプロイの前後に独自定義のオペレーションも実行できるようにしてほしい」というご意見を、ユーザーの方々から頂いています。こうしたオペレーションの例としては、データベース スキーマの更新、アプリケーション インフラストラクチャのデプロイ、ネットワーク構成の調整などがあります。

このたび、Cloud Deploy のデプロイフックの公開プレビュー版が利用可能になりました。このリリースにより、Cloud Deploy のロールアウトの一部として、デプロイ前とデプロイ後のオペレーションを簡単に定義、実行できるようになります。

デプロイフック

デプロイフックは、デプロイの前後にユーザー定義のアクションを即時実行できる高度な機能です。DevOps 組織はこの機能を利用して、個々のデプロイのニーズを満たす完全な CI / CD パイプラインを構築できます。

Cloud Deploy に導入されたデプロイフックを使用して、デプロイ前とデプロイ後のアクションを含むデリバリー パイプラインを構成できます。こうしたアクションでは、Skaffold を使用して定義したカスタム アクションを利用できます。機能を有効化すると、ロールアウトをターゲットにデプロイする際、「デプロイ前」と「デプロイ後」の 2 種類の新しいジョブを実行できるようになります。

デプロイフックはすべてのターゲット タイプ(GKECloud RunAnthosマルチターゲット)に対応し、カナリア デプロイなどのすべてのデプロイ戦略で使用できます。

https://storage.googleapis.com/gweb-cloudblog-publish/images/DeployHooksPost-JobRun.max-2200x2200.png
デプロイ前のジョブとデプロイ後のジョブが構成されたロールアウト

デプロイフックを有効化すると、以下のようにさまざまな用途で使用できます。

  • デプロイの前にデータベースの移行を実行する

  • アプリケーションのデプロイの前にインフラストラクチャのデプロイを実行する

  • デプロイ後にサードパーティのプラットフォームを操作する(メールを送信する、未了タスクのトラッカーを更新するなど)

Cloud Deploy はデプロイ前のジョブとデプロイ後のジョブに対して、他のロールアウトのジョブと同等のオブザーバビリティと制御機能を提供します。ジョブの再試行ジョブの終了ジョブの無視など、個別のジョブのログを表示して管理できるすべての機能を、同じロールアウトの詳細インターフェース内で利用できます。

デプロイフックの使用にご興味がございましたら、クイックスタートドキュメントをお読みになり、ぜひ今すぐお試しください。

今後の計画

包括的で使いやすく、費用対効果に優れた DevOps ツールは、効率的なソフトウェア デリバリー機能を構築するうえで重要な存在です。Cloud Deploy が、完全な CI / CD パイプラインの実装を実現するうえで皆様のお役に立てば幸いです。今後数か月にわたって Cloud Deploy に魅力的な機能を導入してまいりますので、引き続きご注目ください。

また、プロダクト ページドキュメントクイックスタートチュートリアルも参照していただけます。最後に、Cloud Deploy に関するご意見やご感想については、ぜひこちらから会話にご参加ください。皆様からのご意見やご感想をお待ちしております。


- ソフトウェア エンジニア Darien Lin
- プロダクト マネージャー Mehrshid Fadaei

投稿先