Gemini Enterprise Agent Platform の最新情報

Mike Clark
Director of Product Management, Gemini Enterprise Agent Platform
※この投稿は米国時間 2026 年 7 月 30 日に、Google Cloud blog に投稿されたものの抄訳です。
数か月前に Gemini Enterprise Agent Platform をリリースして以来、企業やビルダーの双方において素晴らしい進展が確認されています。開発をさらに活性化させるために役立つ、Agent Platform の汎用性とパワーを解説する 13 のデモと、堅牢なエージェント基盤の構築において確認すべき 20 の質問も用意していますので、ぜひご確認ください。
一方、Google Cloud では、より多くの機能をお客様にお届けし、エージェントを簡単かつセキュアにスケールするためのより良い方法を提供するという約束を果たし続けるべく、チームが一丸となって取り組んできました。
その一環として、このたび、Agent Runtime から Agent Identity に至るまで、特に人気の高い機能をすべてのお客様にご利用いただけるようになったことをお知らせします。また、新しいマネージド コード セキュリティ エージェントである CodeMender も先日発表しました。これは、これまでの受動的なスキャン機能を自動化されたコード修正へと発展させ、ゼロデイリスクを低減するものです。詳しくは以下をご覧ください。
長時間実行されるエージェントを、より高速かつ優れたメモリ管理で自動化
長時間実行されるエージェント ワークフローについて考えてみましょう。たとえば、顧客開拓のアプローチを継続的に管理すること、ベンダーのサプライ チェーンを常時モニタリングしてコンプライアンス リスクを検知すること、IT インシデントへの対応や根本原因の修正をインフラストラクチャ全体でオーケストレートすること、などが挙げられます。基本的なチャット機能の枠を超えるには、マルチステップ エージェントを長期にわたって実行し続ける持久力と、エクスペリエンスをパーソナライズし、関連性を維持するためのコンテキスト メモリが必要です。
その実現を後押しするために、Google は以下の機能をすべてのお客様に提供いたします。
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Agent Memory Bank: 構造化されたスキーマを定義することで、重要な会話のコンテキストを自動的に抽出して維持し、低遅延でのエージェントのパーソナライズを実現し、効率を最大化します。これにより、エージェントは長期にわたるタスク全体で、ユーザーの重要な設定、過去の決定、アカウント履歴を保持できるため、コンテキストを失ったり応答時間を遅らせたりすることなく、中断した箇所からすぐに再開できるようになります。
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Agent Runtime: 最大 7 日間連続して実行可能なエージェントにより、数日間にわたる複雑なエージェント処理や推論タスクを自動化します。たとえば、顧客開拓のアプローチを 1 週間にわたって実行する、多段階のオンボーディング プロセスをオーケストレートする、といった非同期プロセス全体を委任することが可能になり、人間による常時介入やコンテキストの喪失を招くことなく、エージェントがバックグラウンドで意思決定を行えるようになります。

エージェントのオペレーションを保護、監査、一元化
堅牢なメモリと信頼性の高いランタイムを備えたエージェントを実行する際は、その安全性とセキュリティを確保する必要があります。特にエンタープライズ業務においては、ワークフローの種類や担当者に関係なく、すべての業務にセキュリティを組み込むことが不可欠です。安全な業務を支援するために、Google は、エージェントの保護、監査、一元化に役立つ以下の 3 つの機能を提供します。
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Agent Identity: オープン標準に基づいて構築された新しいネイティブの IAM タイプです。エージェントの権限に対して最小権限の原則を適用します。アクセスを Agent Runtime に直接バインドすることでトークンの盗難を軽減します。また、すべてのエージェント アクションについて否認できない監査機能を提供するとともに、ID ライフサイクルを自動的に管理して、使用されていない認証情報を排除します。
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Agent Gateway: エージェント エコシステム全体にわたるすべてのやり取りを保護、管理できる一元的なコントロール ポイントを提供します。IAM 条件や自然言語ルールを通じてきめ細かなアクセス制御をここから適用できるほか、プロンプト インジェクション、ツール ポイズニング、データ漏洩から保護できる、Model Armor によるインライン保護機能が統合されています。
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Agent Registry: Google は、すべての個人がエージェントを構築できるようにしたいと考えています。その一方で、組織をまたがって構築されたエージェントを一元的に管理できる方法が必要であることも認識しています。Agent Registry は、まさにその一元的なビューを提供するもので、組織全体のすべての AI エージェント、サーバー、接続を管理できる単一のライブラリとして機能します。エージェントをゼロから構築するのではなく、既存のエージェントを簡単に検索して再利用できるようになり、システムを整理整頓できるほか、管理者はエージェントの無秩序な増加をモニタリングできるようになります。
以下に、Agent Gateway を活用して、エージェントを大規模に、シンプルかつセキュアに管理している Broadcom、Palo Alto Networks、Ping Identity の事例を紹介します。

パフォーマンスの向上とエージェントの意思決定の最適化
AI エージェントが稼働した後も、エージェントがユーザーに代わってどのように意思決定を行っているかを明確に把握する必要があります。オブザーバビリティは、エージェントが何をしたかを示し、評価は、その意思決定が適切であったかどうかを判断します。Agent Platform では、これら両方を 1 つのエンジンで提供するため、構築中に反復処理を行う際の指標と、リリース後のエージェントを評価する指標が同一になります。
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エージェントの評価: パフォーマンスの低下や動作のドリフトをプロアクティブに特定するオンライン評価モニターを使用して、本番環境でのエージェントのパフォーマンスを継続的にモニタリングおよび評価します。指標の選択肢は多岐にわたり、事前構築済みのもの、カスタム Python、LLM-as-a-judge、Google DeepMind と共同開発した適応型ルーブリックなどを利用できます。
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エージェントのオブザーバビリティ: 包括的なトレース機能とリアルタイムのオブザーバビリティ ダッシュボードにより、エージェントの推論、ツールの利用状況、実行パフォーマンスをエンドツーエンドで詳細に可視化できます。

Gemini Enterprise で成果を挙げているお客様
「AT&T では、長期記憶に Agent Memory Bank を活用しています。これにより、当社の App チャネルの自律型かつインテリジェントな AI セールス エージェントが、過去の顧客とのやり取りから重要な事実を統合し、会話が中断した後でも会話を再開できるようになり、推測ではなく記憶に基づく応答が可能になりました。この機能を IVR(自動音声応答)に拡張することで、シームレスなクロスチャネルの販売プロセスを構築しています。お客様は、アプリ、音声、ウェブのエクスペリエンスをまたいで会話を続けることができ、コンテキストが失われたり、同じことを繰り返したりする必要はありません。」- AT&T、デジタル プロダクト管理および開発担当 AVP、Jeff Dixon 氏
「Best Buy では、AI エージェントを導入する組織が増えるにつれて、エージェントのアイデンティティが人間のアイデンティティと同じくらい重要になってきています。これまで私たちは、孤立したサービス アカウント、不明確な所有権、時間の経過とともに増え続ける権限といった課題に悩まされてきました。Agent Identity は、エージェントが誰であるか、何にアクセスできるか、誰が責任者であるかを明確にすることで、自律型システムにアカウンタビリティとガバナンスをもたらします。セキュリティの観点からは、エージェントには最小限のアクセス権を適用することでリスクを軽減しており、これにより、組織は AI を安全にスケールできるという確信を得られます。」- Best Buy、クラウド プラットフォーム エンジニアリング担当シニア マネージャー、Kishor Patil 氏
「Commerzbank AG は、責任あるエージェント型 AI のためのセキュアな基盤を Google Cloud 上で構築しています。このビジョンを大規模に展開するため、Google Cloud の新しい Agent Registry と Agent Gateway を積極的に評価しています。これらのサービスは、当社のガバナンス戦略において重要な役割を果たしており、エージェントの検出可能性やポリシーの適用など、アクセス管理に不可欠な重要な制御機能を提供してくれます。さらに、コンプライアンスを遵守し、信頼できる方法で AI プラットフォームをスケールするために不可欠な、詳細なオブザーバビリティと監査可能性も備わっています。」- Commerzbank AG、クラスタ アーキテクト / AI トランスフォーメーション オフィス、AI 戦略プログラム、AI プラットフォームおよびサービス担当、Seenuvasan Devasenan 氏
「Liberty Global は、Gemini Enterprise Agent Platform を活用することで、専門的な AI 機能を迅速に作成およびデプロイするために必要な高速エンジンを開発者に提供しています。ガバナンスが極めて重要である複数の事業体が存在する環境において、Agent Gateway や Agent Registry は、そのガバナンスを大きく前進させる革新的な機能です。これにより、厳格なセキュリティ プロトコルを適用しつつ、一元的な監視体制を維持できるため、多様な事業会社にわたって、コンプライアンスを確保しながら安全に AI を展開できるようになります。」- Liberty Global、AI アーキテクチャ担当ディレクター、David Mortimer 氏
「WellSky にとって、責任ある AI のスケーリングとは、ガバナンスを常に先回りして確立することを意味します。ヘルスケアとコミュニティ ケアのプラットフォーム全体で生成 AI 機能を拡張するにあたり、当社のプラットフォーム エンジニアリング チームは、エコシステム内の AI エージェントをカタログ化、バージョン管理、ライフサイクル管理するためのプロアクティブなフレームワークを確立しました。また、Google Cloud とのパートナーシップによって、一元化された Agent Registry を実装しました。これは、コンプライアンス ポリシーを適用して、徹底的に検証されたエージェントのみが本番環境に到達できるようにするもので、テクノロジーの進化に合わせて柔軟に対応できるようにも設計されています。その結果、医療機関のお客様が信頼を寄せるセキュリティとガバナンスの基準を損なうことなく、AI イノベーションの加速に不可欠な基盤となる可視性を得ることができました。」- WellSky、最高技術責任者、Joel Dolisy 氏
今すぐ Agent Platform を使ってみる
エージェントをシンプルかつセキュアにスケールする準備はできていますか?Gemini Enterprise Agent Platform のドキュメントで詳細をご確認のうえ、一般提供が開始されたこれらの新機能を今すぐお試しください。こちらの最近公開されたライブ配信では、エージェントのライフサイクル全体を段階的にご案内しています。
- Gemini Enterprise Agent Platform、プロダクト管理担当ディレクター、Mike Clark



