App Engine のログには、アプリケーションが Python 標準ライブラリの
logging
モジュールを使用して出力したメッセージと、標準エラー ストリームに出力されたメッセージが記録されます。また、それぞれのリクエストも記録されます。ログ重要度レベルごとにバッファサイズが決まっており、それによってアクセスできるログ情報の量が制御されます。通常、ロギング機能は低いログレベルで使用することが多いため、そのような低いログレベルのほうが、ログイベントの期間は小さくなります。
アプリケーションの過去 90 日間のログを参照する場合は、GCP Console のログページを使用することもできます。
ログのリクエスト
アプリケーションのログの詳細な分析を行うには、スタンドアロンの App Engine SDK に付属の AppCfg ツールを使用してログデータをダウンロードします。
mylogs.txt
という名前のファイルにログをダウンロードするには、次のコマンドを使用します。
appcfg.sh request_logs [DIRECTORY_PATH] mylogs.txt
このコマンドのすべてのオプションを表示するには、次のコマンドを実行します。
appcfg.sh help request_logs
デフォルトでは、太平洋時間の午前 0 時を起点とする現在のカレンダー日からのログメッセージがダウンロードされます。デフォルトのログ重大度は INFO です。これにはすべての上位レベルのログも含まれますが、DEBUG レベルのメッセージは省略されます。このコマンドは、ローカルのログファイルを上書きします。これらの日数、最小ログレベル、ローカルのログファイルを上書きするか追加するかの設定については、コマンドライン オプションを使用して調整が可能です。
--vhost=...
オプションを使用すると、特定のドメインに対するリクエストの実行時に出力されたログメッセージのみをダウンロードするように制限できます。これを使用して、たとえば http://2.latest.your_app_id.appspot.com
のような URL でテスト中のバージョンから出力されたログメッセージを含めずに、G Suite ドメインまたは http://your_app_id.appspot.com
で公開中のアプリのログをダウンロードできます。または、特定のテストドメインのログメッセージのみをダウンロードできます。