App Engine フレキシブル環境での PHP のクイックスタート

このクイックスタートでは、短いメッセージを表示する小さな App Engine アプリケーションを作成する方法について説明します。

始める前に

このサンプルを実行してデプロイする前に、次の手順を行います。

  1. GCP Console を使用して新しい GCP プロジェクトを作成し、App Engine アプリケーションを作成して課金を有効にします。
    App Engine に移動

    プロンプトが表示されたら、App Engine アプリケーションを配置するリージョンを選択し、課金を有効にします。

  2. 次の前提条件をローカルにインストールします。
    1. git をダウンロードしてインストールします
    2. Cloud SDK をダウンロードしてインストールします。Cloud SDK ページの指示に沿って、gcloud コマンドライン ツールで GCP プロジェクト ID を初期化して設定します。
      SDK をダウンロード
    3. PHP 5.6、7.0 または 7.1 をインストールします。
    4. 依存関係を管理するには、Composer をダウンロードし、Composer 実行ファイルをグローバルにインストールします。
  3. また、git および Cloud SDK がインストール済みの Google Cloud Shell と、言語サポートやコードエディタなどの他の多くの機能を組み合わせて使用することもできます。

    Google Cloud Shell が起動されたら、このチュートリアルの残りの部分に進んで、Cloud Shell 内でコマンドを実行することができます。

App Engine のロケーション

App Engine はリージョナルです。つまり、アプリを実行するインフラストラクチャは特定のリージョンに配置され、そのリージョン内のすべてのゾーンで冗長的に利用できるように Google によって管理されます。

レイテンシ、可用性、耐久性の要件を満たすことが、アプリを実行するリージョンを選択する際の主な要素になります。一般に、アプリのユーザーに最も近いリージョンを選択できますが、アプリで使用されている他の GCP プロダクトやサービスのロケーションを考慮する必要があります。使用するサービスが複数のロケーションにまたがっていると、アプリのレイテンシだけでなく、料金にも影響します。

App Engine は次のリージョンで利用できます。

  • northamerica-northeast1(モントリオール)
  • us-central(アイオワ)
  • us-west2(ロサンゼルス)
  • us-east1(サウスカロライナ)
  • us-east4(バージニア州北部)
  • southamerica-east1(サンパウロ)*
  • europe-west(ベルギー)
  • europe-west2(ロンドン)
  • europe-west3(フランクフルト)
  • asia-northeast1(東京)
  • asia-south1(ムンバイ)
  • australia-southeast1(シドニー)

* サンパウロ リージョンをご利用のお客様には、すべてのリージョナル プロダクト SLA が引き続き有効です。ただし、北米と南米を対象とするマルチリージョン機能およびクロスリージョン機能は、可用性またはパフォーマンスが一時的に低下する可能性があります。

アプリのリージョンを設定した後で変更することはできません。

App Engine アプリケーションがすでに作成済みであれば、gcloud app describe コマンドを実行するか GCP Console の App Engine ダッシュボードを開くことで、リージョンを表示できます。App Engine アプリケーションのリージョンは http://[YOUR_PROJECT_ID].appspot.com に表示されます。

このクイックスタートは、読者が PHP プログラミング言語に精通していることを前提としています。

Hello World アプリをダウンロードする

PHP 用のシンプルな Hello World アプリが用意されています。これを使用することで、App Engine フレキシブル環境へのアプリのデプロイをすぐに試すことができます。次の手順で、コマンドラインから Hello World アプリをローカルマシンにダウンロードします。

サンプルアプリをダウンロードし、アプリのディレクトリに移動するには:

  1. Hello World サンプルアプリ リポジトリのクローンをローカルマシンに作成します。

    git clone https://github.com/GoogleCloudPlatform/getting-started-php.git
    

    あるいは、zip 形式のサンプルをダウンロードして、ファイルを抽出することもできます。

  2. サンプルコードが入っているディレクトリに移動します。

    cd getting-started-php/1-hello-world
    

ローカルマシンで Hello World を実行する

ローカルのパソコン上で Hello World アプリを実行するには:

  1. 依存関係をインストールします。

    composer install
    
  2. ローカル ウェブサーバーを起動します。

    php -S localhost:8080 -t web/
    
  3. ウェブブラウザに次のアドレスを入力します。

    http://localhost:8080
    

    サンプルアプリから「Hello World」というメッセージがページに表示されます。

    ターミナル ウィンドウで Ctrl+C キーを押してウェブサーバーを終了します。

    Hello World を App Engine にデプロイして実行する

    App Engine フレキシブル環境にアプリをデプロイするには:

    1. 1-hello-world ディレクトリで次のコマンドを実行し、Hello World アプリをデプロイします。
      gcloud app deploy
      詳細については、オプションのフラグをご覧ください。

      一般的な gcloud コマンドフラグ

      • アプリのバージョンを一意に識別する ID を指定するには --version フラグを含めます。これを含めない場合、自動的に生成されます。例: --version [YOUR_VERSION_ID]
      • gcloud ツールでデフォルトとして初期設定したものに代わる GCP プロジェクト ID を指定するには、--project フラグを含めます。例: --project [YOUR_PROJECT_ID]

      例:

      gcloud app deploy --version pre-prod-5 --project my-sample-app

      コマンドラインからアプリをデプロイする方法については、アプリのテストとデプロイをご覧ください。すべてのコマンドフラグのリストについては、gcloud app deploy リファレンスをご覧ください。

    2. 次のコマンドを実行してブラウザを起動し、http://YOUR_PROJECT_ID.appspot.com でアプリを表示します。
      gcloud app browse
    今回の Hello World メッセージが表示されるページは、App Engine インスタンスで実行されているウェブサーバーから配信されます。

    これで完了です。 これで App Engine フレキシブル環境に最初の PHP アプリがデプロイできました。

    クリーンアップの詳細については、以下の説明をご覧ください。また、活用できる次のステップへのリンクも併せてご覧ください。

クリーンアップ

課金されないようにするには、GCP プロジェクトを削除してプロジェクト内のすべてのリソースへの課金を停止します。

  1. GCP Console で [プロジェクト] ページに移動します。

    プロジェクト ページに移動

  2. プロジェクト リストで、削除するプロジェクトを選択し、[削除] をクリックします。
  3. ダイアログでプロジェクト ID を入力し、[シャットダウン] をクリックしてプロジェクトを削除します。

次のステップ

プラットフォーム全体について学ぶ

App Engine アプリの開発とデプロイの概要を理解したところで、Google Cloud Platform の残りの部分についても学習しましょう。すでに Google Cloud SDK がインストールされているので、Google Cloud SQL、Google Cloud Storage、Google Cloud Datastore といったプロダクトを操作するツールを使用できます。

App Engine だけでなくプラットフォーム全体を使用するアプリケーションの作成方法を学ぶチュートリアルについては、Bookshelf アプリの作成に関するクイックスタートをご覧ください。

App Engine フレキシブル環境について学習する

App Engine についてさらに理解を深めるためのトピックをご紹介します。

Hello World コードレビュー

Hello World は、1 つのサービスのみが含まれ、1 つのバージョンのみが存在し、すべてのコードがアプリのルート ディレクトリに存在する、最もシンプルな App Engine アプリです。このセクションでは、このアプリの各ファイルを詳しく説明します。

index.php

index.php ファイルには、サーバーを起動してリクエストに応答するための PHP コードが含まれています。このサンプルでは Silex を使用していますが、他の PHP ウェブ フレームワークを使用することもできます。

このコードは、新しい Silex Application オブジェクトを作成し、2 つの GET ルートを定義します。

require_once __DIR__ . '/../vendor/autoload.php';

$app = new Silex\Application();

$app->get('/', function () {
    return 'Hello World';
});

$app->get('/goodbye', function () {
    return 'Goodbye World';
});

// @codeCoverageIgnoreStart
if (PHP_SAPI != 'cli') {
    $app->run();
}
// @codeCoverageIgnoreEnd

return $app;

app.yaml

app.yaml ファイルでは、アプリケーションのデプロイ構成を記述しています。

runtime: php
env: flex

runtime_config:
  document_root: web

# This sample incurs costs to run on the App Engine flexible environment.
# The settings below are to reduce costs during testing and are not appropriate
# for production use. For more information, see:
# https://cloud.google.com/appengine/docs/flexible/python/configuring-your-app-with-app-yaml
manual_scaling:
  instances: 1
resources:
  cpu: 1
  memory_gb: 0.5
  disk_size_gb: 10

app.yaml では、このアプリで使用するランタイムを指定します。また、env: flex を設定することで、このアプリがフレキシブル環境を使用することを指定します。

composer.json

composer.json を使用して、アプリケーションの依存関係の宣言、インストール、更新を行います。

{
  "autoload": {
    "psr-4": {
      "Google\\Cloud\\Samples\\Bookshelf\\": ["src", "test/lib"]
    }
  },
  "require": {
    "php": "5.6.*|7.0.*|7.1.*|7.2.*",
    "silex/silex": "^1.3"
  },
  "require-dev": {
    "behat/mink": "^1.7",
    "behat/mink-goutte-driver": "^1.2",
    "phpunit/phpunit": "~4",
    "symfony/browser-kit": "^3.0",
    "symfony/http-kernel": "^3.0",
    "google/cloud-tools": "^0.6"
  }
}
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