アプリケーションを Debian 8 に固定する

2018 年 5 月 30 日以降、Google は、App Engine フレキシブル環境を使用しているお客様を、Debian 8 の「Jessie」オペレーティング システムから Ubuntu 16.04 に自動的に移行します。これにより、2018 年 6 月に Debian のセキュリティ チームが Debian 8「Jessie」のサポートを終了した後も、セキュリティパッチおよびオペレーティング システムのアップデートをアプリケーションが引き続き受けられます。

このページでは、アプリケーションを Debian 8「Jessie」オペレーティング システムに固定することで、Ubuntu への自動移行をオプトアウトする方法について説明します。

アプリケーションの固定は一時的な対策

移行のオプトアウトは、あくまでも一時的な対処となります。アプリケーションを Debian 8「Jessie」に固定すると、オペレーティング システムのアップデートができなくなり、その後、セキュリティ上の脆弱性に対してパッチをあてないまま、Debian 8「Jessie」を使用することになります。Google では、Debian 8「Jessie」にアプリを固定するのではなく、サポートされている最新のオペレーティングシステムである Ubuntu 16.04 を使用するよう推奨しています。

アプリケーションの固定方法

アプリケーションを固定するには、使用しているランタイムのタブを選択し、タブ内の手順に従います。

Python

  1. app.yaml ファイルで、ランタイムを宣言する行を見つけます。

     runtime: python
    
  2. 上記を次のように置き換えます。

     runtime: gs://runtime-builders/python-default-builder-20180416161214.yaml
    
  3. アプリケーションを再デプロイします。

    2018 年 5 月 30 日以降は、できるだけ早くこの変更を元に戻してアプリケーションを再デプロイし、オペレーティング システムのセキュリティ パッチやアップデートの受信を再開することをおすすめします。

Node.js

  1. app.yaml ファイルで、ランタイムを宣言する行を見つけます。

     runtime: nodejs
    
  2. 上記を次のように置き換えます。

     runtime: gs://runtime-builders/nodejs-default-builder-20180410153933.yaml
    
  3. アプリケーションを再デプロイします。

    2018 年 5 月 30 日以降は、できるだけ早くこの変更を元に戻してアプリケーションを再デプロイし、オペレーティング システムのセキュリティ パッチやアップデートの受信を再開することをおすすめします。

Ruby

  1. app.yaml ファイルで、ランタイムを宣言する行を見つけます。

     runtime: ruby
    
  2. 上記を次のように置き換えます。

     runtime: gs://runtime-builders/ruby-default-builder-20180503185212.yaml
    
  3. アプリケーションを再デプロイします。

    2018 年 5 月 30 日以降は、できるだけ早くこの変更を元に戻してアプリケーションを再デプロイし、オペレーティング システムのセキュリティ パッチやアップデートの受信を再開することをおすすめします。

PHP

  1. app.yaml ファイルで、ランタイムを宣言する行を見つけます。

     runtime: php
    
  2. 上記を次のように置き換えます。

     runtime: gs://runtime-builders/php-default-builder-20180501142932.yaml
    
  3. アプリケーションを再デプロイします。

    2018 年 5 月 30 日以降は、できるだけ早くこの変更を元に戻してアプリケーションを再デプロイし、オペレーティング システムのセキュリティ パッチやアップデートの受信を再開することをおすすめします。

.NET

  1. app.yaml ファイルで、ランタイムを宣言する行を見つけます。

     runtime: aspnetcore
    
  2. 上記を次のように置き換えます。

     runtime: gs://runtime-builders/aspnetcore-default-builder-20180424122928.yaml
    
  3. アプリケーションを再デプロイします。

    2018 年 5 月 30 日以降は、できるだけ早くこの変更を元に戻してアプリケーションを再デプロイし、オペレーティング システムのセキュリティ パッチやアップデートの受信を再開することをおすすめします。