Analytics の概要

Apigee Hybrid Analytics は、API プロキシを介してやり取りされる豊富な情報を収集し、それを基にさまざまな計算を行います。このデータは、ハイブリッド UI のグラフやチャートを使用して可視化できます。また、Hybrid API を使用して元データをダウンロードし、オフライン分析に利用することもできます。

Analytics は、次のような一般的なことを調べる際に役立ちます。

API トラフィックの経時的な傾向
最もよく使用されている API メソッド
トラフィックが最も多いデベロッパー
API レスポンスの最短時間最長時間
API トラフィックの多い地理的な場所

このような情報は、API の強化、問題のトラブルシューティング、API プログラムに関連するビジネス上の意思決定の向上に役立ちます。

収集されて分析されるデータの種類

Hybrid Analytics は、API プロキシを介してやり取りされる次のようなデータを収集し、分析します。

応答時間
リクエストのレイテンシ
リクエストサイズ
ターゲットエラー
API プロダクト名
デベロッパーのメールアドレス
アプリ名
その他

Analytics によって収集されるデータの詳細については、アナリティクス指標、ディメンション、フィルタのリファレンスをご覧ください。

分析データが使用できるタイミングと期間

分析データを表示できるタイミングと期間は、次の 2 つの時間間隔で制御できます。

データ遅延間隔 - API プロキシに API 呼び出しが行われてからデータを表示、または API 呼び出し経由でアクセスできるようになるまでに、最大で 30 分ほどかかることがあります。
データ保持 - 分析データが Edge によって保持される期間はプランによって異なります。ご利用のプランに応じて、過去 30 日、3 か月、または 14 か月の分析データを使用できます。

分析データにアクセスする方法

Hybrid Analytics 用のデータ可視化ツールが Hybrid UI に組み込まれています。このツールには、データをグラフやチャートで表示する事前定義の Analytics ダッシュボードやカスタムレポートが含まれており、詳細レベルにドリルダウンして、さまざまなディメンション（API プロキシ別、IP アドレス別、HTTP ステータスコード別など）にグループ分けされたデータを確認できます。

さらに、Hybrid API を使用して分析データをダウンロードし、そのデータをお客様独自のデータ可視化ツールや分析システムにインポートすることも可能です。

Analytics ダッシュボード

ハイブリッド UI には、事前定義のダッシュボードが用意されています。これらのダッシュボードを使用して分析データを表示できます。たとえば、次の図は Proxy Performance ダッシュボードを示しています。

この他にも次のようなダッシュボードが事前に定義されています。

カスタムレポート

カスタムレポートを使用すると、特定の API 指標にドリルダウンして正確なデータを確認できます。カスタムレポートを作成するには、ハイブリッドに組み込まれた分析データ、または DataCapture ポリシーによって収集されたカスタム分析データを使用します。

カスタムレポートを作成する場合、確認するデータ（指標）を選択し、意味のある方法（ディメンション）でデータをグループ化します。必要であれば、データの特定の特性に基づいて返されるデータを制限（フィルタリング）します。

詳細については、カスタムレポートの作成と管理をご覧ください。