切断モードで実行される Anthos の要件

このページでは、Anthos を切断モードで実行するための前提条件と、ベアメタル版 Anthos との違いについて説明します。前提条件は、ベアメタル版 Anthos の接続バージョンと類似しています。

ハードウェア

切断モードで実行される Anthos は、ベアメタル版 Anthos のハードウェア要件と同じです。ただし、切断モードで実行される Anthos では、管理クラスタは、ベアメタル版 Anthos よりも多くのコンポーネントをホストします。たとえば、Anthos を切断モードで実行している場合、管理クラスタは以下をホストします。

  • ロギング システム
  • モニタリング システム
  • Management Center

このため、Google ではベアメタル版 Anthos に最小ハードウェア リソースではなく、推奨ハードウェア リソースを使用することを強くおすすめします。

インストール

切断モードで実行される Anthos のインストール要件は、ベアメタル版 Anthos と同じですが、インターネット接続または Google サービス アカウントは必要ない点が異なります。

ベアメタル版 Anthos のインストール要件については、以降のセクションをご覧ください。

切断モードで実行される Anthos には、ハイパーバイザまたは Preboot Execution Environment(PXE)の統合が含まれていないため、選択したオペレーティング システムの構成プロセスを行う必要があります。

NTP がすべてのノードで構成されていることを確認してください。

SSH 認証鍵

SSH 秘密鍵は、インストール時にマシンへのアクセスに使用されます。対応する SSH 公開鍵は、クラスタの一部となるすべてのマシンに配布する必要があります(公開鍵の内容を /home/USER/.ssh/authorized_keys に追加します)。

追加パッケージ

インストール前に手動でインストールする必要があるパッケージがあります。

SELinux

RHEL および CentOS 環境では、SELinux が Enforcing に設定されている場合、すべてのノードに container-selinux をインストールする必要があります。

# Check SELinux status
getenforce

# Install container-selinux package
sudo yum update
sudo yum install container-selinux

ネットワーキングの要件

ベアメタル版 Anthos の公式ネットワーク要件と、ロードバランサの概要で負荷分散の詳細をご確認ください。概念実証のため、MetalLB をベースとするバンドルされたロードバランサを使用することをおすすめします。

インターネット アクセス

接続モードのベアメタル版 Anthos とは異なり、切断モードで実行される Anthos のためにインターネットにアクセスする必要はありません。唯一の例外は、切断モードで実行される Anthos を Cloud Storage からダウンロードすることです。管理ワークステーションがインターネットに接続されていない場合は、任意のインターネットに接続されたパソコンにリリースをダウンロードし、任意の方法で管理ワークステーションにコピーできます。

また、切断モードで実行される Anthos 用に Google Cloud APIs の有効化や Google Cloud サービス アカウントの作成をする必要もありません。

DNS

プラットフォームとアプリケーションを運用するためには、本番環境のシナリオで DNS を利用できる必要があります。外部接続がない DNS システム(パブリック DNS レコードを解決できない)で十分です。

デフォルト ゲートウェイ

デフォルト ゲートウェイは必須です。

次のステップ